鳥だ!飛行機だ!「スーパーマン」(1978年)

SFサスペンス

メガネとコスチュームが違くだけで
好きな人に気づかないって
漫画だけですよネ?

[原題]Superman
[製作年]1978[製作国]アメリカ合衆国・イギリス
[日本公開]1979
[監督]リチャード・ドナー
[脚本]マリオ・プーゾ/デイヴィッド・ニューマン/レスリー・ニューマン/ロバート・ベントン/トム・マンキウィッツ
[原案]マリオ・ブーゾ
[原作]ジェリー・シーゲル/ジョー・シャスター
[製作]ピエール・スペングラー
[製作総指揮]イリヤ・サルキンド
[撮影]ジェフリー・アンスワース
[音楽]ジョン・ウィリアムズ
[上映時間]144(劇場公開版)

主な登場人物

クラーク・ケント/カル=エル(クリストファー・リーヴ):
クリプトン星の宇宙人。惑星の崩壊の為地球に送られる。成長し新聞社デイリー・プラネットに勤務するが何かあった時スーパーマンに返信。同僚のロイスに想いを寄せる。

ロイス・レイン(マーゴット・キダー):
クラーク・ケントが勤務する新聞社デイリー・プラネットの同僚。クラークのことは眼中なしで、スーパーマンに夢中。

その他の登場人物

ジョー・エル(マーロン・ブランド):カル=エルの父
レックス・ルーサー(ジーン・ハックマン):悪の組織のボス。
スーパーマンの宿敵。
オーティス(ネッド・ビーティ):ルーサーの子分
ペリー・ホワイト(ジャッキー・クーパー):編集長
ジョナサン・ケント(グレン・フォード):クラークの育ての父
イヴ・テッシュマッカー(ヴァレリー・ペリン):ルーサーの元にいる女
最長老(トレヴァー・ハワード):クリプトン評議会の長
マーサ・ケント(フィリス・サクスター):ジョナサンの妻
ララ(スザンナ・ヨーク):カル=エルの母
ボンド・アー(マリア・シェル):クリプトン星の科学者
ゾッド将軍(テレンス・スタンプ):クリプトン星の犯罪者
アーサ(サラ・ダグラス):クリプトン星の三悪人の一人
ノン(ジャック・オハローラン):ゾット将軍の仲間の一味
クラーク・ケント(ジェフ・イースト):クラークの青年時代
ラナ・ラング(ダイアン・シェリー):クラークの初恋の相手
ジミー・オルセン(マーク・マクルーア):デイリー・プラネットのフォトジャーナリスト

あらすじ

地球よりはるか遠い星、惑星クリプトンでは、ゾッド将軍を含む三人の罪人が裁きを受けていた。彼らは一致で有罪とされ、モノリスに閉じ込められ追放された。一方科学者のジョー=エルは惑星クリプトンの寿命が近づいていると予測するが最長老たちに相手にされない。彼は妻のララに、息子のカル=エルだけは助けようと、いがぐり型の宇宙船の中にスーパーマンの衣装とクリスタルを入れ、地球に向けて出発させた。すぐにクリプトンは爆発し、消滅してしまった。老ケント夫妻が車で走っていると突然隕石のようなものがすごい勢いで落下し、中から車を持ち上げる男の子が現れた。子供のいない夫妻は彼を引き取りクラークと名付けた。クラークは18歳になりハイスクールに通うようになるが、力をセーブしている彼は目立たない存在だった。彼を心配するジョナサンだが突然帰らぬ人となる。ある日彼は納屋から緑色に光るクリスタルを見つけ、北へ向かう決心をする。北極の氷河に向かいクリスタルを投げ込むと、河の中から巨大な氷の要塞(孤独の要塞)が出現し、たくさんのクリスタルを差し込むとジョーのヴィジョンが現れ、クラークに宇宙の理と地球人の歴史に干渉してはいけないと教え導いていった。メトロポリスにある新聞社デイリー・プラネットに勤務することになったクラークは同じ編集者のロイスと出会い、一緒に社を出た途中、銃を持った強盗に路地に連れこまれる。反抗するロイスに発砲した強盗はそのまま逃げ出したが、撃たれた弾はクラークの手の中にあった。一方悪の組織レックス・ルーサー一味のオーティスを追ってアジトを探っていた警官は地下鉄の扉まで追跡したがレックスに殺されてしまう。

どんな映画?

説明不要のアメコミヒーロー「スーパーマン」をリチャード・ドナーが監督。当時まだ無名だったクリストファー・リーヴがスーパーマンを演じ、ヒロインのロイスをマーゴット・キダーが演じています。 この映画は、1978年度のアカデミー賞で特別業績賞(視覚効果)を受賞しています。

惑星クリプトンでは
ゾット将軍と子分の二人を有罪とし
モノリスに閉じ込められて
惑星を追放されてしまいます。
この方達はⅡに登場するので
本編の出演はこれで終了となります。

一方科学者のジョー=エルは
クリプトン星が間も無く崩壊すると
警告するのですが議員たちは妄言だと
取り合わず
ジョー=エルと妻のララは
まだ赤ん坊の息子カル=エルだけは
地球に逃がそうと
イガグリの宇宙船で送り込みます。

地球に落下した宇宙船は
子供のいなかった老ケント夫妻に発見され
二人はクラークと名付け大切に育てます。
クラークが超人めいた能力を持つことを
危惧した育ての父ジョナサンは
クラークに本当の能力をセーブするように
忠告していました。

突然ジョナサンが他界し
クラークは納屋から自分が発見された
頃に持っていたクリスタルを見つけ
導かれるまま北極へ向かい
現れた父ジョー=エルのヴィジョンから
自分の正体と使命を学びます。

成人したクラークは
メトロポリスにある新聞社
デイリープラネットに就職し
昼は冴えない新聞記者
アフターはスーパーヒーローとして
活躍するのですが…

砂漠地帯でスーパーマンが見たものは?!

1938年にジェリー・シーゲルとジョー・シャスターがDCコミックスから発表した漫画「スーパーマン」は、それ以後たびたび映像化され、1941年には短編アニメーションとして映画デビュー。その後1948年と1950年にカーク・アリンが最初の実写版スーパーマンを演じています。このお方は1978年版の「スーパーマン」で、少女時代のロイスの父親役を演じています。またこの時にロイスを演じていたノエル・ニールが母親役を演じています。 1951年に「スーパーマンの呪い」の元ネタになったジョージ・リーヴスが「スーパーマンと地底人間」で、スーパーマンを演じ、続いてテレビドラマとして人気を博しましたが、謎の死を遂げています。ここら辺を2006年の映画「ハリウッドランド」で描かれています。 クリストファー・リーヴ版の「スーパーマン」はその後、「スーパーマンⅡ 冒険編」、「スーパーマンⅢ 電子の要塞」、「スーパーマンⅣ 最強の敵」と三本製作されました。 2001年からドラマ版の「ヤング・スーパーマン」でトム・ウェリングが若き日のスーパーマンを演じ話題を呼びました。 また、「マン・オブ・スティール」(2013年)でヘンリー・カヴィルがイギリス人初のスーパーマンを演じています。

1978年版の「スーパーマン」は、「ゴッドファーザー」シリーズの原作・脚本で知られるマリオ・プーゾ、「俺たちに明日はない」(1967年)の共同脚本で知られるデイヴィッド・ニューマン、妻のレスリー・ニューマン、「クレイマー、クレイマー」(1979年)の監督で知られるロバート・ベントン、ジョセフ・L・マンキーウィッツの息子トム・マンキーウィッツが脚本に参加しており、当時の最高額だった5500万ドルの製作費をかけられています。中でも、父親役を演じた俳優マーロン・ブランドの出演料が、冒頭20分程度の出演だったにも関わらず370万ドルの出演料と収益の11.75%を得る契約が為され、ギネス級となりました。また、ジーン・ハックマンの出演料が200万ドルと、主演のクリストファー・リーヴの25万ドルと比べ破格の金額となっています。

クラークの養父を演じたフィルム・ノワールの大物俳優グレン・フォード、シドニー・ルメット監督の「ネットワーク」(1976年)などの出演で知られるネッド・ビーティ、往年の子役スターだったジャッキー・クーパー、イギリス人女優のスザンナ・ヨーク、同じくイギリス人俳優トレヴァー・ハワード、オーストリア出身でマクシミリアン・シェルの姉マリア・シェル、ウィリアム・ワイラー監督の「コレクター」(1965年)の主演で知られるイギリス俳優テレンス・スタンプなど超豪華な出演陣も見どころの一つです。

スタッフ・キャスト

監督はアメリカ合衆国の映画監督、映画プロデューサーのリチャード・ドナー。テレビシリーズの監督からキャリアをスタートさせ、その後映画監督デビュー。1970年にチャールズ・ブロンソンが出演したラブ・コメディ「おませなツインキー」を監督、そんで1976年に監督したのが伝説のヒットホラー映画「オーメン」を監督しています。コメディからホラー、アクションまで器用にこなされる監督さんで、ルトガー・ハウアーとミシェル・ファイファーが共演したロマンティックファンタジーの「レディホーク」(1985年)、少年たちの冒険映画「グーニーズ」(1985年)、メル・ギブソンを一躍スターにしたバディ映画「リーサル・ウェポン」シリーズ、「クリスマス・キャロル」の設定を現代版にアレンジし、ビル・マーレイが主演したクリスマス映画「3人のゴースト」(1988年)、シルヴェスター・スタローンを主演にしたサスペンス映画「暗殺者」(1995年)、メル・ギブソンとジュリア・ロバーツ共演のサスペンス映画「陰謀のセオリー」(1997年)、ポール・ウォーカー主演、マイケル・クライトン原作のSF映画「タイムライン」(2003年)、ブルース・ウィリス主演の追跡映画「16ブロック」(2006年)など多くのヒット作を監督されています。

主演のスーパーマンを演じたのがアメリカ合衆国の俳優クリストファー・リーヴ。1978年にチャールトン・ヘストン主演のパニック映画「原子力潜水艦浮上せず」で映画デビュー。同年に「スーパーマン」でクラーク・ケント役に大抜擢され、その後のシリーズⅣまで同役を演じています。1980年にはリチャード・マシスン原作の隠れた名作「ある日どこかで」に主演。その後も、マイケル・ケインと怪演した「デストラップ 死の罠」(1982年)、カズオ・イシグロ原作の文芸イギリス映画「日の名残」(1993年)では、アメリカ人富豪を演じています。また、1960年のイギリスのSFホラー映画「未知空間の恐怖/光る眼」をジョン・カーペンターがリメイクした1995年の「光る眼」に出演。その直後に落馬による事故で車椅子での生活を余儀なくされてしまいました。不屈の精神で障害を負った後もテレビ映画「裏窓」(1999年)の主人公を演じています。ですが2004年に52歳の若さでお亡くなりになっています。190センチを超える長身と堂々の体格。端正な顔立ちに青い瞳とスーパーマンと言えばこのお方!です。

まとめ

股間が気になって地獄行き

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