またすぐに当たるかもって打ち続けると持ち玉全部のまれます。
あっパチンコの話です♪
[原題]The Treasure of the Sierra Madre
[製作年]1948[製作国]アメリカ
[日本公開]1949
[監督・脚本]ジョン・ヒューストン
[原作]B・トレヴン
[音楽]マックス・スタイナー/レオ・F・フォーブステイン
[上映時間]126
主な登場人物
フレッド・ドブズ(ハンフリー・ボガート):
困窮している流れ者のアメリカ人。
ハワード(ウォルター・ヒュースト): 老人山師。
ボブ・カーティン(ティム・ホルト):
ドブズと行動を共にする。わりに正義感があり、正論派。
その他の登場人物
コディ(ブルース・ベネット): 怪しいアメリカ人
パット・マコーミック(バートン・マクレーン):仲介人
メキシコ人の子供(ロバート・ブレイク)
あらすじ
1920年代のメキシコ。ドブズは仕事も金もなく同胞のアメリカ人を見つけては金を恵んでもらっていた。ある日マコーミックに金を無心すると代わりに仕事をやると言う。港町タンピコに付いていったドブズは前にちらっとあったことのあるカーティンと会い、同じ安宿に泊まる。そこで景気よく金の話をするハワードという老人の話を聞く。働いた金を踏み倒されそうになり、男をドブズとカーティンでのした後、ここで待っていても仕事はないと悟った二人はハワードの話に乗ることにする。ハワードは金を掘るのに金が必要と言い、三人で出し合うことに、二人合わせても足りなかった金を、ドブズが前にメキシコ人の少年から買っていたクジの当選金で賄った。ふもとの村でロバを買い、三人でシェラ・マドレの山を登ったが若い二人の方が、すぐにへばってしまい文句ばかり。とうとう金脈を探しあて、下の方で野営場をつくり、採掘を始めることに。採掘には危険が伴い、ドブズは生き埋めになりかかったが、カーティンが気づき、一瞬助けるのをためらったが結局はドブズを助ける。少しずつだが順調に砂金を堀あて、袋に詰めていく。金をどうするかを決めることになりドブズは次第にほかの二人を信用できなくなり、自分の分は自分で持ち管理すると主張する。
自分の取り分が盗まれるんじゃないか、他の二人が結託しているんじゃないかと疑心暗鬼に陥るドブズだが…
どんな映画?
1920年代のメキシコ。
そこには一攫千金を夢見るも、金もなく同じアメリカ人を見つけてはたかる小汚いハンフリー・ボガートの姿が。
無精髭に汚れた顔は「アフリカの女王」のチャーリー船長を彷彿とさせ、よく似合っております。
同じくくすぶっているアメリカ人のカーティンととある安い共同宿泊所に落ち着くと、金脈を知っていると豪語する老人がいます。
その金額の大きさに食いつく二人。
しかしドブズは
自分はそれなりにまとまった金が手に入ったらそれでいい。
と、そうは言っても欲が出てくると
見透かしている老人にこの映画の監督の実父であるベテラン俳優のウォルター・ヒューストン。
ドブズとカーティンはこの老人の話に乗り、彼を先立として山脈に向かいます。
列車に乗っているとゴールド・ハット率いる山賊の襲撃に遭遇はするものの
何とか麓の村に到着。
ロバを入手し三人は入山します。
割に簡単に金鉱がみつかり三人は砂金を手にすることに。
物語の本質は黄金を手にしてから始まるのです。
小分けにした沢山の黄金を前に次第に冷静さを失っていったのは
ドブズでした。
良心と欲とのせめぎ合いにさいなまれ、次第に追い詰めら崩壊していく男をハンフリー・ボガートが実にうまく演じていました。
運と良心と豪快さを持ち合わせていないと生きていきない世界が存在するのです。主要人物に女が登場しないまさに男の映画です。
そんでもって一番美味しい役を持っていったのが監督の実父であるウォルター・ヒューストンでした♪
スタッフ・キャスト
この映画で40代前半のジョン・ヒューストン監督がアカデミー賞監督賞と脚色賞を受賞し、同時に出演者で父親でもあるウォルター・ヒューストンが助演男優賞を受賞するという、親子同時受賞をアカデミー賞初の快挙を成し遂げました。
初監督の1941年の「マルタの鷹」以来翌年の「パナマの死角」などでコンビを組み、1951年の「アフリカの女王」でボガートにもアカデミー賞主演男優賞をもたらしました。
ウォルター・ヒューストンは老け役が多い俳優さんでしたが、個人的に印象深いのが1932年のサマセット・モームの小説をジョーン・クロフォード主演で映画化した「雨」で、敬虔な牧師を演じておりました。
メキシコの少年役で出演(ノンクレジット)しているのがロバート・ブレイク。6歳ごろから子役として多くの映画に出演。1944年のフリッツ・ラング監督の映画「飾窓の女」でも、冒頭主演のエドワード・G・ロビンソンの子供役で出演。1967年の「冷血」では主演でした。犯罪者でしたけど…
その「冷血」の中で語られるのがこの「黄金」でした。
オリンピックメダリストでもあるブルース・ベネットがあっさり殺される役で出演しております。
監督登場シーン
冒頭白スーツを着たアメリカ人紳士役。
それにしても痩せてますね〜
20数年後こうなるとは…
まとめ
黄金に目が眩んで地獄行き
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