いろいろ収集していますが自分から見たらお宝でも
他人から見たらただのゴミです。
[原題]The Maltese Falcon
[製作年]1941[製作国]アメリカ
[日本公開]1951
[監督]ジョン・ヒューストン
[原作]ダシール・ハメット
[音楽]アドルフ・ドイッチ
[上映時間]101
主な登場人物
サム・スペード(ハンフリー・ボガート):私立探偵
ブリジッド・オーショネシー/ミス・ワンダリー/ミス・ルブラン(メアリー・アスター):
美しい依頼人。男といなくなった妹を探して欲しいと依頼。
ヨエル・カイロ(ピーター・ローレ):怪しい小男
その他の登場人物
ガットマン(シドニー・グリーンストリート):大男
ポールハウス(ウォード・ボンド):部長警部
アイヴァ(グラディス・ジョージ):アーチャー夫人
ウィルマ―(エリシャ・クック・Jr):ガットマンの用心棒
ダンディ(バートン・マクレーン):警部補
ジャコビ船長(ウォルター・ヒューストン):2秒間
あらすじ
1539年国王の貢物として「マルタの鷹」と呼ばれる秘宝を積んだ船がマルタ島からスペインへと運ばれる途中海賊に襲われ、その宝は今もなお行方不明だと言う。サンフランシスコの私立探偵サム・スペードの事務所に謎の美女が訪れ、自分の妹がフロイド・サーズビーという男と駆け落ちしたので連れ戻してほしいと依頼してきた。相棒のマイルズも彼女を見て鼻の下を伸ばした。その夜ホテルにサーズビーが妹を連れてくるというのでマイルズが立ち会うことになった。しかしその?サムの元に電話がかかりマイルズが銃で撃たれ川で死んでいるのが引き上げられたという。現場に立会い帰ってきたサムの部屋に二人の警官ダンディ警部補とポールハウスが訪れ、サムを疑っていると話す。マイルズ殺しの容疑者であるサーズビーもまた銃で撃たれて殺害されていたからだ。事務所に出勤したサムをマイルズの夫人が喪服で出迎え、サムを疑うと同時に色目を使ってくる。ミス・ワンダリーから電話があり、カルフォルニア街のアパートに行くのだが。
どんな映画?
サム・スペードはサンフランシスコで相棒のマイルズ・アーチャーと「スペード・アンド・アーチャー」という探偵事務所を開いていました。
ある日依頼人が訪れます。
すごい美人の!(秘書談)
彼女はミス・ワンダリーと名乗り自分の妹がサーズビーと言う男と駆け落ちしてしまったので、妹と男を引き離して欲しいと言う依頼してきます。
その後に来たサムの相棒マイルズがこの役を引き受け、ミス・ワンダリーと共に男がいると言うホテルに向かいます。
しかし、その夜サムの元に電話が入ります。
マイルズが殺されたと言うのです。
サムは冷静に対処し、現場も早々に切り上げました。
サムの元に警部がやってきて、サーズビーの遺体も上がったためサムがマイルズに対する復讐の為、サムが殺したのだろうと疑われたのです。
さらに何か勘違いしているマイルズ夫人も訪れ混乱します。
再びミス・ワンダリーから連絡がありアパートに行くとガウン姿の彼女が…
彼女は本名はブリジッド・オーショネシーだと言い、サーズビーとは香港で知り合い自分も狙われているので助けて欲しいと哀願するのです。
彼女の可憐さに負けるサム。
事務所に戻るとカイロと名乗る怪しい小男が
「黒い鳥」
はどこかと銃を向けてきます。
が、サムにあっという間にのされてしまいます。
この怪しい男とオーショネシーに何かあると感じたサム。
二人を会わせるのですが…
果たして「黒い鳥」とは?
ブリジッド・オーショネシーの正体は?
ばば〜ん♪
1941年に製作されたこの映画は、ダシール・ハメットの原作小説の三度目の映画化になります。
三度目にして映画化の最高傑作となり、それ以後リメイク作品は今のところ製作されていません。
ジョン・ヒューストンの監督デビュー作です。船長役でお父さんのウォルター・ヒューストンがちょこっと出演しております。ウォルター・ヒューストンはジョン・ヒューストンと同じく強面の顔の俳優さんで、1932年の「雨」など多くの映画に出演し、息子のジョン・ヒューストン監督作品の1948年の「黄金」でアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。こちらの映画にもボギーが出演しております。
人々を魅了する「マルタの鷹」。そのお宝のために沢山の人の血が流れるのです。
鷹を17年も追い続けているという大男ガットマン。
怪しいくちなしの匂いをさせている小男カイロにピーター・ローレ。(彼の役は同性愛者と言われています。)
ウソにウソを重ねる謎の女にメアリー・アスター。
スタッフ・キャスト
ブリジッド・オーショネシー役のメアリー・アスターは美人女優として、サイレント時代から人気を博し順調なキャリアを保った女優さんでした。しかしその清純な美貌とはうらはらにスキャンダルにまみれていました。1936年に二番目の夫との離婚訴訟で、不倫相手との情事を詳細に書いた日記を暴露されてしまい、そこに書かれていた言葉が流行語になったそうです。こーゆーものは配偶者ともめた時には不利になると思いますが、マメなんですねえ~。このスキャンダルにも関わらず1941年の「偉大なる嘘」でアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。そして同じ年この「マルタの鷹」に出演。この役がかえってそのスキャンダルとマッチしてしまったんですね~美人美人と言うにはちょっとトウがたってしまっているように見えましたが、しおらしく泣きすがる可憐さと、平然と嘘をつくという悪女顔の二面性を持った女性の演技はこの映画にぴったりでした。その後は1944年のエリザベス・テイラーがエイミー役で出演していた「若草物語」のやさしいお母さん役など活躍しましたが、私生活ではアル中に悩まされたそう。
ヨエル・カイロ役のピーター・ローレはハンガリー出身の俳優で、1931年にドイツでフリッツ・ラング監督の「M」に主演し、その後イギリスのヒッチコック監督作品「暗殺者の家」に出演、それをきっかけにハリウッドへ進出しました。個性的なキャラクターで(見た目にも)最晩年まで活躍しました。
仲間を決して裏切らない!これがこの探偵業界で生き残るセオリーです。
ラスト5分間のボギーは最高にしびれます!
まとめ
美女に出会って地獄行き
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