夫が運ぶミルクを飲めるか?「断崖」

サスペンス

昔、会社では女子社員がお茶を煎れていました。
内心よく飲めるな~と思って見てました。
そこらへんは信頼関係なんでしょうが。

何にも入ってないって思ってるのかな?

[原題]Suspicion
[製作年]1941[製作国]アメリカ
[日本公開]1947
[監督]アルフレッド・ヒッチコック
[製作総指揮]デヴィッド・O・セルズニック
[原作]フランシス・アイルズ
「レディに捧げる殺人物語」「犯行以前」
[脚本]サムソン・ラファエルソン/アルマ・レヴィル/ジョーン・ハリソン
[音楽]フランツ・ワックスマン
[上映時間]99

主な出演

ジョニー(ジョン)・エイスガー( ケーリー・グラント ):
男前は描くのが難しい…
ゴシップらんの常連のプレイボーイのジョン。
いい歳してお金もないのにセレブの間を遊び歩いていた。
列車の中で見かけたリナに興味を持つ。

リナ・マクレイドロウ(ジョーン・フォンティン):
堅物箱入り娘。厳格な将軍の娘だったがジョンに惹かれてメガネをやめると
あら不思議、美しくなったリナはジョンと駆け落ち同然で結婚してしまうのだが…

その他の登場人物

ビーキー(ナイジェル・ブルース):ジョニーの友人
マクレイドロウ将軍(セドリック・ハードウィック):リナの父
ジョージ・メルベック(レオ・G・キャロル):ジョニーの従弟
マーサ・マクレイドロウ(デイム・メイ・ウィッティ):リナの母
ミセス・ニューシャム(イザベル・ジーンズ):ジョニーと写真を撮られた

あらすじ


メガネをかけ冴えないリナが列車に乗っていると、前の座席に男が座ってくる。リナが新聞を開くとちょうど目の前の男のゴシップ記事が出ていた。男はジョニー(ジョン)・エイスガーという名うてのプレイ・ボーイだった。ジョンは狩猟会で列車とはうって変わって美しく馬に乗るリナを見て、彼女に興味を持った。ジョニーはお嬢様だと言うリナに近づき、あっという間に恋に落ち結婚してしまう。しかし、ジョニーは一文無しで借金を重ね働く気もまったくない人物だったのだ。

どんな映画?

この映画は、フランシス・アイルズの別名でも知られるイギリスの推理小説家アントニー・バークリーが1932年に発表した小説「レディに捧げる殺人物語」を元に、サスペンスの神様アルフレッド・ヒッチコックが映画化したものです。この映画でヒロインを演じたジョーン・フォンティンがアカデミー賞主演女優賞を獲得しています。

友人があからさまに悪い男と結婚すると言ったら止めますか?止めませんか?
私は止めます。でもみんな結婚していきましたけどね!


そんなもんなのですよ、恋している時って。他人の声など耳に入りません。
んで、いざ結婚してみると「あれ?この人こんな人だったっけ?」

はい!最初っからそんな人でしたよ。

ちょんまげとかされてんのに。
まったくどこがいいんだかって 顔がいいのか。

主人公のリナも両親が結婚に難色を示したため、ほぼ駆け落ち同然でジョニーと結婚してしまいます。
しかしすぐに夫のジョニーがろくすっぽ働かず、両親が送ってくれた結婚祝いを売っとばし、ギャンブル好きだとわかります。
そしてわけわからん友人ビーキーを連れてくる。

ジョニーが運転する車でリナは断崖絶壁に連れていかれます。
ここ開発したいんだよね♪
はっ あんた何寝言いってんねん( ̄д ̄)

そしてリナはこの夫を怪しいなー疑念を抱き始めます。
こういう時は悪い情報をどんどん信じてしまいます。
浮気疑惑と一緒です。
んで なんか自分に死亡保険の問い合わせとかされてるし、夫が嬉々として毒殺の話とかしてるし…
もーいやっ!と気を失うと。

やさしい?夫がミルクを運んできます。
さあ、このミルク。飲めますか?飲めませんか?
試されてますよ?奥さん!

このシーンではミルクの白さを引き立た
せるため、嘘かまことかグラスの中に
豆電球を入れて光らせたとか。

スタッフ・キャスト

友人役のビーキーを演じたナイジェル・ブルースは
「シャーロック・ホームズ」シリーズのワトソン役で有名。

イギリス出身のケーリー・グラントは、
端正なマスクとどことなく気品のある身のこなし、秘密主義とドけち根性により
アメリカで大成功しました。
ヒッチ先生お気に入りの俳優さんで、
この後「汚名」「泥棒成金」「北北西に進路を取れ」に出演しています。
この頃すでに押しも押されぬ大スターだったケーリー・グラント
彼が主演したことにより彼のクリーンな?イメージを損なわないよう
製作側から原作のラストが変更されたそうです。

主演のジョーン・フォンティンはこの映画で第14回アカデミー賞主演女優賞を獲得。
1940年の「レベッカ」でも主演女優賞にノミネートされましたが、
受賞はできませんでした。1941年のこの年は実姉であるオリヴィア・デ・ハヴィランドも同時に主演女優賞にノミネートされていましたが、見事受賞したのは妹のジョーン・フォンティンでした。この姉妹の確執は有名だそうです。一緒に日本で育ったのにね。
ヒッチコックの監督作品でアカデミー主演女優賞を受賞したのはこのジョーン・フォンティンだけでした。

何とも言えない結末になってしまいましたが、
ジョーン・フォンティンの一人相撲は
アカデミー賞級だったということで
この映画を評価いたします!

脚本に名を連ねているジョーン・ハリソンはヒッチコックのイギリス時代の作品「レベッカ」「海外特派員」「逃走迷路」などを手掛けアメリカではロバート・シオドマクと組んでフィルム・ノワールの傑作「幻の女」を共同製作しています。

ヒッチ先生登場シーン

町でリナが歩いていると車に乗ったニューシャム夫人に声をかけられ、
その後ろで手紙を出している。

まとめ

地味子がプレーボーイと出会って断崖行き。

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