恐怖の歯医者「マラソンマン」

サスペンス

あの音聞くだけでチビります。

[原題]Marathon Man
[製作年]1976[製作国]アメリカ
[日本公開]1977
[監督]ジョン・シュレシンジャー
[製作]ロバート・エヴァンス/シドニー・ベッカーマン
[原作・脚本]ウィリアム・ゴールドマン
[編集]ジム・クラーク
[上映時間]125

主な登場人物

トマス・B・リビー(ダスティン・ホフマン):
通称ベーブ。ランニングに明け暮れるコロンビア大学の院生。兄貴はやたらすごいロイ・シャイダー。

クリスチャン・ゼル博士(ローレンス・オリヴィエ):
元ナチの党員。「白い天使」として恐れられた変態歯科医。

その他の登場人物

ドク(ロイ・シャイダー): ベーブの兄。実業家。
エルサ(マルト・ケラー): ベーブが一目惚れするスイス人と名乗る女性。
ペーター・ジェニウェー(ウィリアム・ディヴェイン):ジェニー。刑事
ルクレール(ジャック・マラン):ドクの取引相手のフランス人。
ビーゼンタール(フリッツ・ウィーヴァー):教授

あらすじ

ニューヨークのユダヤ人街でベンツに乗ったドイツ人の老人とシボレーに乗ったユダヤ人の老人が道路で言い争い、カーチェースの末、ガソリン輸送車に突っ込み二人とも炎に包まれ死んでしまう。ドイツ人の手から、銀行の鍵が落ちた。一方マラソンの途中それを見かけたコロンビア大学院生のべーヴは人に抜かれることが嫌いな変わり者で、帰るときちんとタイムをつけ、アベベを崇拝していた。テレビをつけるとさっきの爆発事故のことが報道されており、死亡した老人の一人はナチ戦犯のクリスチャン・ゼルの兄だと判明していた。パリにいるドクはルクレルクという男に会いに来るが、夜オペラザで会おうと約束し、彼の店から出て車に乗り込むと側にあったベビーカーの中のセルロイド人形の目が空いた瞬間爆発した。コロンビア大学で父親と同じ歴史学を専攻しているベーブには、マッカーシズムにより大学から排斥された父が自殺してしまうという苦い過去があった。ドクがオペラ座に着くとルクレルクはすでに喉を切られて死んでいた。翌朝ホテルでパンツ一枚で体を鍛えていたドクの前に刺客が現れピアノ線で絡まれ手を切られるが、応戦の末刺客を殺す。一方、図書館で美しいスイス人の学生エルサに一目惚れしてしまったベーブは、彼女の家まで付けていって彼女と付き合うことに成功する。ウルグアイにいたゼル博士は頭のテッペンをソリアゲ、アメリカにに向かった。順調に交際をしていく二人だったがセントラル・パークでデート中何者かに襲われてしまう。ベーブは兄のドクにエルサのことや襲われたことを手紙に書いて送った。うなだれていたブーベの前に突然兄のドクが現れるのだが…

どんな映画?

いきなり登場のアベベ・ビキラ。

アベベと言えばエチオピア出身のマラソン選手。
1960年のローマオリンピック
そして56年前の東京オリンピックで
初の二冠を獲得した金メダリストであります。
特にアベベを有名にしたのがローマの石畳を裸足で走ったことです。東京オリンピックでは残念(?)ながら靴を履いておりましたが。

ニューヨークでグレーのスエットでひたすら走る男

一方ユダヤ人の老人が運転する車とドイツ人の老人の車が路上で口論となり激突の末共にタンカーに激突し死亡する事故が起きる。

それを尻目に走り続けるベーブ。
彼の部屋にはアベベのポスターが貼られ
とても崇拝している模様。

ニュースには先ほどの事故が報道され
死んだドイツ人がナチの残党クリスチャン・ゼロの兄だったことが判明し
ゼロが亡命先のウルグアイからニューヨークに向かう。

ベーブの兄ドクは商談中命を狙われる。
コロンビア大学の大学院生である
ベーブは大学で知り合ったエルサに一目惚れしストーカー紛いの行動力で交際に至る。

しかし彼女をドクに紹介すると
スイス人でないと見破られてします。
彼女の目的は何なのか?
ゾロとベーブはどう絡んでいくのか?

歯をドリルでグリグリするゼロ博士。
直接的な拷問シーンは映されないのですがドリル音と悲鳴を聞かされているだけで歯医者嫌いには地獄です。

この映画は、著名脚本家で小説家でもあるウィリアム・ゴールドマンがフレデリック・フォーサイスの小説「オデッサ・ファイル」をベースに創作したと言われています。こちらはジョン・ヴォイト主演で1974年に映画化されています。
また、よくこの映画と比較されるのが、1978年のアイラ・レヴィン原作、フランクリン・J・シャフナー監督の「ブラジルから来た少年」です。

こちらでは逆にローレンス・オリヴィエがナチハンターを演じております。

プロデューサーには昨年亡くなった「くたばれ!ハリウッド」のロバート・エヴァンスが名を連ねております。

ドリルリンチシーンで有名な本作ですが、その後の用水路でのダイヤ飲め!!シーンもまた有名で、印象に残る場面が多く非常に見応えのある必見のサスペンス映画です。

スタッフ・キャスト

イギリス出身の映画監督ジョン・シュレシンジャーは1969年の同じくダスティン・ホフマンを起用し、アンジェリーナ・ジョリーのお父ちゃんジョン・ボイト主演のアメリカ映画「真夜中のカーボーイ」で有名。1971年の「日曜日は別れの時」や1975年の「イナゴの日」など複雑な人間関係を描くのに長けている監督さんだと思います。

主演の大学院生を演じたのは現在82歳のダスティ・ホフマン。1967年のマイク・ニコルズ監督によるアメリカン・ニューシネマを代表する作品の一つである「卒業」で、何をしたいのかよくわからない大学を卒業したばかりを男を好演しました。1969年の「真夜中のカーボーイ」ではスラム街に住む足の不自由な男を演じ高い評価を受け、いずれもアカデミー賞にノミネートされています。個人的には小柄な体躯と長い鼻、決してイケメンとは言えない容貌だと思いますが、表情によっては非常にカッコよく見える時もあるという、何とも言えない人好きのする俳優さんだと思います。1971年のサム・ペキンパー監督の問題作「わらの犬」、「マラソンマン」の同年には「大統領の陰謀」など、多くの名作、問題作に出演。1979年には当時のアメリカで女性の社会進出と、シングルファーザーの問題を提起したロバート・ベントン監督の「クレイマー・クレイマー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。この映画のフレンチトーストはまねしましたね〜。1988年はトム・クルーズとダブル主演で「レインマン」でサヴァン症候群の男性を演じ強い印象を与えました。まだまだ活躍していただきたいですね〜

イギリスの名優ローレンス・オリヴイエはこの役で潔くハゲ頭をきれいに剃っております。頭の形がきれいで惚れ惚れします❤️自伝によるとこの「マラソンマン」の残虐歯科医が一番お気に入りだったとのことです。

ダスティン・ホフマンが演じたベーブの兄を演じたのがアメリカ人俳優のロイ・シャイダー。男臭い刑事役が多く1971年には「コールガール」でジェーン・フォンダの元彼を演じ、「フレンチ・コネクション」では刑事役を演じております。強面のお顔からタフガイや悪役が多い印象ですが、1991年のデヴィッド・クローネンバーグ監督がウィリアム・バロウズの難解奇小説を映画化した「裸のランチ」でおばさんの皮を破って出てきたのがロイ・シャイダーで衝撃的でした(笑)

この映画ではエセスイス人を演じていたマルト・ケラーでしたか、実際にはモノホンのスイス人。ビリー・ワイルダー監督が1950年に発表した「サンセット大通り」のオマージュ的作品の「悲愁」で伝説の女優を演じていました。

まとめ

ダイヤモンドで地獄行き

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