美女と巨大猿「キングコング」

怪奇

いくらイケメンでもゴリラじゃね…

[原題]King Kong
~The Eighth Wonder Of The World
[製作年]1933[製作国]アメリカ
[日本公開]1933
[監督・製作]メリアン・C・クーパー/アーネスト・B・シェードザック
[製作総指揮]デッビト・O・セルズニック
[脚本]ジェームズ・アシュモア・クリールマン/ルース・ローズ
[特撮]ウィリス・H・オブライエン
[音楽]マックス・スタイナー
[上映時間]100

主な出演

コング
髑髏島出身の巨大猿。何故かアンを気に入り連れ去る。

アン・ダロウ(フェイ・レイ):
仕事に困っていた新人女優。スカウトされ、映画の撮影に向かうがそこは巨大猿コングの生息する怪しい島。コングに気に入られ連れ去られ、服を破られるなど酷い目に…

その他の登場人物

カール・デナム(ロバート・アームストロング):映画監督
ジャック・ドリスコル(ブルース・キャボット):船員。アンと恋仲になる。

あらすじ

映画の撮影のため、出港を急いでいたデナムは、街で見つけたアンを主演女優にスカウトした。ちょうど仕事を探していたアンはそのまま船に乗った。そして船は行き先も告げず出港する。乗組員のジャックをはじめ船員は女が乗ることを快く思っていなかったが、特にジャックは彼女の美しさに魅かれていた。一行はどくろ山を有する島に着き、上陸することに。周囲には怪しく太鼓の音が響いていた。大きな扉の前に原住民が集い、少女を囲って儀式を催していた。デナム一行に気づいた彼らは、この儀式はコングに花嫁を奉げるものだと言い、彼らはアンに目をつけたのだ…

どんな映画?

あまりにも有名で、話の内容なんかどなたでもご存知だろうと思いますが、この初代「キングコング」今見ると古臭さを通り越して逆に新鮮です。多少画像は粗いですが十分視聴に耐えられると思います。

この映画は1933年製作ですので、当時の時代背景から1929年から始まった世界大恐慌により、主人公のアンは職がなく空腹でフラフラしています。一方で1931年にエンパイア・ステート・ビルが完成しています。
繁栄と貧困が同時に存在していました。

映画の撮影のためどこかの島に向かう乗組員たち。
しかし彼らの行きついた先は、伝説の精霊コングがいるという島でした。
そこではステゴザウルスがのこのこ歩き、草食だと思われるアパトサウルスが人を食い、コングとティラノザウルスが相撲をとり、巨大蛇が巻き付き、崖ではプテラノドンが襲い掛かるという一体どこの星にきてしまったのだという展開にド肝を抜かれます。

クルーのほとんどがやられる中、アンに愛の告白をしていたジャックは懸命に彼女を救出に向かいます。
デナムはちゃっかりガス弾を船に搭載していました。そうです、この人初めからコングの生け捕りが目的だったのです。

コングをNYに連れ帰ったデナムはコングショーで大儲け。
プレゼンにアンとジャックを呼びますが、コングは興奮し逃亡、アンを連れて逃げます。
文明の象徴エンパイア・ステート・ビルに登るコングに複葉機が攻撃をかけます。

エンパイア・ステート・ビルは1957年の映画「めぐり逢い」の待ち合わせ場所だったり(1993年の「めぐり逢えたら」でも)、1953年の「月蒼くして」でも出会いの場として使用されています。

巨大な扉のセットは圧巻で素晴らしいです。
この扉のセットは1939年の「風と共に去りぬ」で、アトランタ脱出のシーンに使用して撮影されました。景気よく燃やされちゃいましたけどね。

さらに同じジャングルのセットで「猟奇島」の撮影を行なっており、主演女優のフェイ・レイも出演しております。

リメイクは2本
ジェシカ・ラング主演の1976年版

ナオミ・ワッツ主演の2002年版

わたくしが初めて買った映画DVDが何故かこの「キング・コング」でした。

スタッフ・キャスト

特撮の神様ウィリス・H・オブライエンはストップモーションアニメの先駆け的存在で、他にも1925年の「ロスト・ワールド」1949年の「猿人ジョー・ヤング」などの代表作があります。このお方は特撮の父レイ・ハリーハウゼンの師匠としても知られているそうです。

コングに連れ去られる新人女優アンを演じたフェイ・レイはカナダ出身のアメリカ育ち。サイレント時代から活躍し、数多くの映画に出演しています。「キングコング」(1933年)の同年には「肉の蝋人形」にも出演していました。

船員のジャックを演じたブルース・キャボットは西部劇やフィルムノワール作品に多く、脇で出演しておりました。

まとめ

巨大猿に出会って地獄行き。

コメント

タイトルとURLをコピーしました