最近年のせいかテレビに出ている若いグループの
顔と名前が一致しません。
グループ恐怖症です。
[原題]Ministory of Fear
[製作年]1944[製作国]アメリカ
[日本公開]1988
[監督]フリッツ・ラング
[原作]グレアム・グリーン
[脚本・製作]シートン・I・ミラー
[音楽]ヴィクター・ヤング
[上映時間]86
主な出演
スティーブン・ニール( レイ・ミランド ):
精神病院から出たばかりの男。ロンドンに向かうまでに行ってみたバザーでケーキをもらう。
しかしそのケーキが事件の発端に…
カーラ・ヒルフェ(マージョリー・レイノルズ):
母の会代表のカーラ。バザーの主催を探るべく訪れたスティーブンと出会い、協力することに。
その他の登場人物
ウィリー・ヒルフェ( カール・エスモンド ): カーラの兄
若いベレイン夫人(ヒラリー・ブルック):占い師
プランティス(パーシー・ウォラム):スコットランドヤードの警部
コスタ/トラヴァース(ダン・デュリエ):バザーにいた男/T&W洋服店店主
フォレスター博士(アラン・ネイピア):治安省の精神分析医
ジョージ・レニット(アースキン・サンフォード):私立探偵
マーサ・パンティール(メアリー・フィールド):女性画家
ベレイン夫人(アミンタ・ダイン):年取ったほう
あらすじ
精神病院を退院したスティーブンは列車でロンドンに向かおうとするが、出発までの時間を潰すため、駅の近くで行われていた、「自由国家母の会」主催のバザーをちょっと覗いて見ることにする。スティーブンはそこでべレイン夫人の占いのテントに入り、年老いた夫人からケーキの重さを教えられる。テントを出てケーキの重さ当てクイズに参加しさっき言われた通りの重さを述べ、当たったケーキをもらう。しかしケーキ当てのおばさんたちは慌てて人違いだったケーキを返してくれと駆け寄るがスティーブンはお構いなしにケーキを持って列車に乗り込む。
第二次世界大戦中、小麦粉でできたケーキは貴重だった。列車の向かい側には盲目の男が座っており、スティーブンはその男にもケーキを食べないかと切って差し出す。しかし列車が爆撃にあい激しく揺れた瞬間男は残りのケーキを持ったまま一目散に逃げて行った。しばらく追いかけたニールは銃で発砲された、周囲は焼け焦げた辺りで銃を拾う。
不審に思ったニールは私立探偵のレニットに窃盗と命を狙われた調査を依頼するのだが…
どんな映画?
主人公のスティーブンは妻を毒殺したとして精神び病院に入れられていました。病床の妻を見ていられず、毒を用意したが結局妻が自ら飲んで死んだというのです。自分を責める主人公は自分自身にも自信が持てず、存在自体、所在無げではっきりしないのです。
病院からロンドンに向かう前、列車が来るまでと
すぐ近くで行われたバザーをのぞいてみるスティーブン。
そこでべレイン夫人と名乗る占いテントに入りケーキの重さを教えられる。
その後ケーキの重さ当てでズバリ当ててケーキをワンホールもらえることに。
なんせ時代が終戦直前の1944年。
砂糖と小麦粉を使ったケーキは貴重品。箱に入れて列車に持ち込むスティーブン。
そして、列車の中で向かいの席に座った盲目らしき男にケーキを勧めると….
ケーキを手でぐちゃぐちゃにしながら食べ始める不審な男
その様子を訝しげに見ていると列車が爆撃にあってしまいます。しかし、それの乗じて不審な男は残りのケーキを抱えてスタコラサッサーと逃げ出すではありませんか。
思わず追いかけたスティーブンは発砲され、焼け焦げた周辺には銃が残されていいました。
謎が残ったスティーブンは探偵事務所を訪れ、レニットに調査を依頼します。
スティーブンとれニットはバザーの主催であった
「自由国家の母の会」事務所に向かいべレイン夫人のことを尋ねます。
そこに代表として出迎えたのが年若いカーラとその兄であるウィリーでした。
べレイン夫人の住所を調べ、スティーブンはウィリーと共に
彼女の家に向かいますが、そこで彼らを出迎えたのは
バザーにいた年老いた夫人ではなく若く美人なべレイン夫人の姿でした。
原作は「第三の男」や「拳銃貸します」などで有名なグレアム・グリーンの小説なのですが、とにかくこの映画登場人物が多く、とてもプロットが複雑で詰め込みすぎな気がします。
なんだかお腹いっぱいです。
覚えなきゃいけない人物が誰なのかよくわからんのです。
ただ、成り行きで交霊会に参加したり、
そこで殺人が起こり主人公が疑われたり、
母の会の事務局で出会ったカーラといい感じになったり。
依頼された探偵はお約束で殺されたり、
また主人公が疑われたり、
銃撃戦があったりと
見どころは盛りだくさんです♪
みんなで手をつないで降霊会
主人公の行動の必然性をあんまし深く考えなければ
スリラータッチの巻き込まれ型サスペンスとして
十分楽しめると思います。
スタッフ・キャスト
監督はドイツから来た巨匠フリッツ・ラング。
ドイツ時代では、大作「メトロポリス」(1922年)「M」(1931年)などを引っさげてアメリカにやってきたフリッツ・ラング監督。
この頃のフリッツ・ラングはナチス批判の映画を数多く撮っていました。
イギリス出身のレイ・ミランドですが、主にハリウッドで活躍。代表作となりアカデミー主演男優賞を受賞する「失われた週末」に出演直前でした。1954年にはヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ!」ではグレース・ケリー演じる妻を殺す夫の役で出演しています。
私的にはカルト映画と呼ばれている「X線の眼を持つ男」の印象が強いです。
ヒロインを演じるのは、びっくりしたような顔のアメリカ人女優のマージョリー・レイノルズ。代表作とも言えるこの映画では主人公と事件の真相に迫る役を演じています。
脇ではT&W洋服店店主として、ダン・デュリエが出演。フリッツ・ラング監督の作品では「飾窓の女」(1944年)、翌年には「スカーレット・ストリート」(1945年)など、フィルムノワールの悪役として欠かせない存在です。
アメリカ時代のフリッツ・ラング作品では必須の一本です。
まとめ
ケーキをもらって地獄行き。
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