見知らぬ女性にいきなりキスしたら、どんなイケメンでも
逮捕されます。
[原題]The 39 Steps
[製作年]1935[製作国]イギリス
[日本公開]1936
[監督]アルフレッド・ヒッチコック
[脚本]チャールズ・ベネット/アルマ・レヴィル
[原作]ジョン・バカン「三十九階段」
[音楽]ルイス・レヴィ
[上映時間]88
主な登場人物
リチャード・ハネイ(ロバート・ドーナット):右
カナダの外交官。興味本位で入ったミュージックホールの
メモリー氏の出し物によって命を狙われることに。
パメラ(マデリーン・キャロル):左
たまたま列車に乗り合わせ巻き込まれた若い女性。
その他の登場人物
マーガレット(ペギー・アシュクロフト):小作人の若妻
アナベラ・スミス(ルーシー・マンハイム):外国のスパイ。殺される。
あらすじ
カナダの外交官リチャードはミュージックホールを訪れる。その出し物の中であらゆる物を記憶することができるメモリー氏が登場し、観客になんでも聞いてくれと言う。そのうちホールが混乱する中どこからか銃声が聞こえて来る。外に出たリチャードは一緒に出た婦人に連れてって欲しいと頼まれる。婦人はアナベル・スミスと名乗り自分がホールから逃げるために銃を撃ったという。彼女は2人の殺し屋に狙われている女スパイで、極秘機密を国外に漏れるのを守っているという。まず食事して寝てからと二人で食事をするが、アナベラはその夜殺されてしまう。アナベラが手にしていた地図を見るとそこにはスコットランド地方アル・ナ・シエラと言う場所が丸で囲まれていた。リチャードは牛乳配達から服を借りてアパートを脱出し、汽車に乗り込んだ。
どんな映画?
この映画は、イギリス時代のアルフレッド・ヒッチコック監督が、スコットランドの小説家であるジョン・ガバンの小説「三十九階段」を映画化したものです。
カナダ人外交官のリチャードはたまたま訪れたミュージックホールでなんでも記憶するメモリー氏の芸を観ます。
彼は観客になんでも聞いてくれと言います。
面白がってメイ・ウェストの年は?と尋ねるが女性の年は秘密とかわし、次にリチャードがウィニペグはどこ?と聞くと氏はカナダからのお客さんですねと、カナダの第三の都市であるとずばり詳しく話すのです。
その内銃声が聞こえ、リチャードはホールにいた女性から一緒に連れてって欲しいと頼まれ自宅まで連れていきます。
女性はスパイでした。
そこで「39階段」の謎と、右手の小指の第一間接が無いボスと対決すると話します。
どうでもいいけど今日知り合った人間にペラペラしゃべります。スパイ失格です。
というわけで女性は背中にナイフを刺され殺されてしまいます。
その手には彼女の行き先の地図が握られていました。
何故か?その目的地に向かうリチャード。自ら事件に巻き込まれていきます。
この列車の中で下着のセールスマンが乗っているのですが、最新型のコルセットとブラを出して話しています。1935年ではまだコルセットを使用していたんですね~
列車に乗ったリチャードは新聞で自分が女スパイ殺しの容疑者になっていることを知ります。
追手の目をごまかすためリチャードは座席に座っていた若い女性にいきなりキス。彼女に事情を話そうとしますが当然通報されます。
逃げるリチャード。
その後再び列車で会った女性パメラに見つかってしまい、男たちに連行、証言のためパメラも同行することに。途中手錠でリチャードとパメラがつながれてしまいますが、リチャードはおかまいなしに逃走。
宿で一夜を供にします。
手錠で繋がれているので靴下を下ろそうしてもハネイの手がついてきます。(持っているのはサンドイッチです❤️)
そして「39階段」の謎と共にロンドンへ向かうのだが…
この「三十九夜」はアルフレッド・ヒッチコックのイギリス時代のサスペンス映画です。原作のジョン・バカンはスコットランド出身でカナダ総督を務めた人物です。
この映画は、その後1959年の「三十九階段」と1878年の「39階段」と2度リメイクされています。
イギリス時代のヒッチ先生の、巻き込まれ型サスペンスの秀作です。
スタッフ・キャスト
ハネイ役のロバート・ドーナットはイギリスのイケメン俳優で、その出演作は少ないものの1939年の「チップス先生さようなら」でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
マデリーン・キャロルはヒッチ先生好みの金髪で整った顔立ちの美人女優。イギリスで第一号の美人女優と謳われていたとか。翌年の「間諜最後の日」でも主演を演じています。
リチャードをかばう農夫の若妻役のペギー・アシュクロフトは老け役でも活躍し、1984年のデヴィッド・リーン監督の「インドへの道」でイギリス人の夫人を演じアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。
ちなみに冒頭で出てきたメイ・ウェストとはアメリカの女優のグラマー女優で1930年代当時にしては性的に過激な映画に出演。当時の映画は日本であまりソフト化されず若い頃の姿は見られないのですが、1970年のラクエル・ウェルチ主演のヘンテコ映画「マイラ」では70代のムチムチボディを見せつけています。その迫力はやはり年齢不詳何ですかねー。
ヒッチ先生登場シーン
劇場からバスに乗り込む前を通りかかり、ゴミをポイ捨て。
まとめ
手錠に繋がれて地獄行き
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