1952年のマリリン「ナイアガラ」

サスペンス

女の人生は中学生ぐらいから決まっているんじゃないかと思う今日この頃。中学時代はオタクでしたが、やっぱり今でもオタクです。

[原題]Niagara
[製作年]1952(公開)1953[製作国]アメリカ
[日本公開]1953
[監督]ヘンリー・ハサウェイ
[製作・脚本]チャールズ・ブラケット
[脚本]ウォルター・ライシュ/リチャード・ブリーン
[音楽]ソル・カプラン
[上映時間]92

主な出演

ローズ・ルーミス(マリリン・モンロー):
ジョージのやたら色っぽい妻。新婚旅行で来たことがあるコンドミニアムに夫婦で訪れていたが、予定を過ぎても居座っている。ジョージとはあまりうまくいっていない様子。

ジョージ・ルーミス(ジョセフ・コットン):
ローズの夫。陸軍の精神病院(レターマン)にいたことをほのめかされ、暴力的な一面をみせるが、ポリーにはまともで優しい人物に見える。

ポリー・カトラー(ジーン・ピーターズ):
隣の新婚さん。夫のレイとともにコンドミニアムを訪れるが先客のローズたちが出て行かなかったが、快く隣の部屋に替わってくれる。善良な一市民だがナイアガラの滝でローズとその愛人がキスをしているところを目撃してしまい…

その他の登場人物

レイ・カトラー(ケイシー・アダムス):ポリーの夫

あらすじ

ナイアガラの滝を一望できるレインボー・キャビンを訪れた新婚のカトラー夫婦。しかし予約していた部屋にはまだ前の客がおり、ノックするとその妻であるローズが顔を出した。今、夫のジョージの体調が悪く動かせないというので、夫婦は別のロッジに落ち着いた。その後ポリー達はナイアガラのトンネルツアーに向かった。靴と合羽を着こみ、ごうごうとうなる滝つぼでポリーの写真を撮ろうとした際、ポリーは物影で先ほど会ったローズと男がキスしているのを目撃してしまう。そこからポリーはローズと夫ジョージの事件に関っていくのだった。

どんな映画?

この映画は、マリリン様にとって初のカラー作品でした。
彼女の代名詞となるブロンドの髪。実際はブルネットで金髪に染めていたのですが、真っ赤に塗った唇と口元のホクロは彼女を語る上で欠かせないトレードマークです。

ローズは愛人と共謀して夫を自殺にみせかけて殺害しようとしてます。やっぱり悪女らしくいきなり裸にシーツ一枚で登場です。仰向けになっていてもおっぱいが流れていません!(拍手)

そしてさすがマリリン様、シャワーを浴びていてもメイクばっちりです!

ロッジのダンスパーティーで
ローズはショッキングピンクのセクシードレスを着て出てきます。自信がなければなかなか着られない体の線を強調したワンピース、腹が出てます。


結構ノー天気なポリーの夫は「君もあんなの着れば」と言って気ます。
ポリーは「あれを切るには13歳から準備が必要よ」と答えます。


よく言えばモテる、悪く言えばアバズレ。こーゆー女性と結婚したら大変です。でもしょーがないですよね!だって相手がマリリン様なんですもん♪彼女の夫だったジョー・ディマジオも彼女を愛していながら、セックス・シンボルで居続けることに耐えらなかったのです。

ここで「KISS」という歌が登場しローズも口ずさみます。その曲は愛人との殺人の合図でした。

内容は後半の展開(途中まではなかなか良かったのですが)でB級臭がぷんぷんするサスペンスに仕上がってしまった本作ですが、この映画を有名にしたのがマリリン様が初めて披露したモンロー・ウォークです。

お尻をふりふりさせたあのセクシー・ウォーキングです。
彼女の魅力を最大限に活かした、長い長いウォーキングシーンとなりました。

マリリン様はフェラガモのサンダルの片方のヒールを切ってこのシーンに挑んだそうです。

しかしこの歩き方、逃げる時には完全に不利ですね〜

執拗に追いかけるジョセフ・コットン扮するローズの夫ジョージ。そして物語はナイアガラの滝に吸い込まれるように進んでいくのでした…

スタッフ・キャスト

監督は西部劇、冒険活劇、サスペンスなどに長けた職人気質のヘンリー・ハサウェイです。


モンロー様にとって初めてのカラー作品で、ショッキングピンクのセクシーワンピースがさらにモンロー様の魅力を引き立てています。
言わずもがなの20世紀を代表するセックスシンボル。
モンロー様自体こういった金髪バカ女のような役を嫌い演技派に移行しようと画策していた頃。
1953年には「紳士は金髪がお好き」「百万長者と結婚する方法」などミュージカル系お気楽映画に出演。これはこれで彼女の魅力が最大限に出ていたと思いますが。
個人的には1959年のビリー・ワイルダー監督の傑作コメディ映画「お熱いのがお好き」のモンロー様が一番好きです。

モンロー様の夫ジョージ役のジョセフ・コットンは、オーソン・ウェルズ組。多くの名作映画やフィルムノワールに出演していましたが、「ソイレント・グリーン」(1973年)など晩年は殺される役が多かったですね。

爽やか若妻役のジーン・ピーターズ。「ナイアガラ」に出演した同年にサミュエル・フラー監督のフィルム・ノワール「拾った女」に出演。この映画では一変してちょっとアバズレタイプの強い女性を演じました。さらに、ジョセフ・コットンと再び「殺人の青写真(未亡人の殺人計画)」で共演しております。美人女優としてキャリアを積んでいましたが、2004年の映画「アビエイター」のモデルになったハワード・ヒューズと結婚後引退されています。

マリリン様の小悪魔悪女っぷりが見どころの一本です。

まとめ

新婚旅行で地獄行き

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