逃げ足だけは鍛えておこうと思う 今日この頃です。
[原題]Mars Attacks!
[製作年]1996[製作国]アメリカ
[日本公開]1997
[監督・製作]ティム・バートン
[脚本]ジョナサン・ジェムズ
[製作]ラリー・J・フランコ
[撮影]ピーター・サシツキー
[編集]クリス・レベンゾン
[音楽]ダニー・エルフマン
[上映時間]109
主な登場人物
ジェームズ・デイル大統領(ジャック・ニコルソン):
アメリカ合衆国大統領。火星人襲来の報を受け、対応を検討。火星人を友好的に迎えると決定する。
アート・ランド(ジャック・ニコルソン):
アメリカ合衆国大統領そっくりのラスベガスの不動産王。
ナタリー・レイク(サラ・ジェシカ・パーカー):
テレビリポーター。番組で知り合ったケスラー教授と良い仲に。
その他の登場人物
バーバラ・ランド(アネット・ベニング):ランドの妻
マーシャ・デイル(グレン・クローズ):大統領夫人
ギャンブラー(ダニー・デヴィート)
ドナルド・ケスラー教授(ピアース・ブロスナン):政府のおかかえ教授
ジェイソン・ストーン(マイケル・J・フォックス):テレビリポーター
タフィ・デイル(ナタリー・ポートマン):大統領の娘
デッカー将軍(ロッド・スタイガー):ベトナム戦争以来の鬼将軍
ジェリー・ロス(マーティン・ショート):広報官
トム・ジョーンズ(トム・ジョーンズ):本人
バイロン・ウィリアムス(ジム・ブラウン):元ボクサー
リッチー・ノリス(ルーカス・ハース):ビリーの弟
火星ガール(リサ・マリー)
リッチーのおばあちゃん(シルヴィア・シドニー):ちょっとボケてる
ルイーズ・ウィリアムス(パム・グリア):バイロンの元妻、バスの運転手
ビリー・グレン・ノリス(ジャック・ブラック):ノリス家の長男
ビリーの恋人(クリスティナ・アップルゲイト):入隊するビリーを見送る
ケイシー将軍(ポール・ウィンフィールド)
リッチーの父(ジョー・ドン・ベイカー):トレイラーハウス暮らし
リッチーの母(オーラン・ジョーンズ)
ミッチ(ブライアン・ヘイリー):大統領護衛艦
フランス大統領(バーベット・シュローダー)
ツィーグラー教授(イエジー・スコリモフスキー)
セドリック(レイ・ジェイ)
投資家(ランス・ハワード)
デコレイター(ジョセフ・メイハー)
局プロドューサー(ウィリー・ガーソン)
火星人(フランク・ウェルカー):声
あらすじ
ケンタッキー州ロックジョージ、円盤が飛び立つ。ワシントンDCにも火星人が迫ってくるという。アメリカ合衆国大統領デイルは対応を検討する。デッカー将軍は攻撃艦隊だと声を荒げる。ケイシー将軍はなんとも言えない。助言を求めたケスラー教授はパイプを吸いながら高度な文明を持ち恐らく友好的ではと話す。そこで大統領は火星人との面会を大々的にメディアに発表することに決めた。大統領夫人は洋服選びにやっきになっているがそれを娘のタフィは冷めた目で見ていた。5月10日のネバダ州ラスベガスではホテル「ギャラクシー」のカジノで古代エジプト人の格好で働いているバイロンに元妻のルイーズから二人の子どもたちが帰って来ないと電話があった。「ギャラクシー・ホテル」のオーナーでラスベガスの不動産王ランドはあくどく稼ぎ、妻のバーバラも呆れていた。大統領からテレビ局に番組中緊急会見を行う連絡が入る。報道キャスターのストーンはリポーターのナタリーから電話を受ける。大統領が緊急生放送会見を行い、火星から飛来した空飛ぶ円盤の一団はあと16時間で地球に接近するという。カンザス州パーキンズビルではリッチーがテレビを眺め、「ギャラクシー・ホテル」のランドはビジネスチャンスと息巻いていた。ニューヨークで新聞を読むストーンは愛犬のチワワ、ポビーを叱るがいうことを聞かないしかしナタリーの言うことは素直に聞く。ナタリーに入った連絡はケスラー教授が会見するという。自宅のトレイラーに両親、兄と暮らすリッチーは父から兄のビリーが対火星軍との戦いのため志願すると聞かされた。バスの運転手をしているルイーズは運転中ゲーセンで遊んでいる子どもたちを発見して、とっ捕まえてバスに載せる。ナタリーは番組に出演したケスラー教授といい感じに。教授は全米宇宙航行学会の会長で火星人について論じている途中、電波がジャックされとうとう火星人がその異様な姿を顕にする。それをテレビで観ていた大統領夫妻。夫人は何か家に入れたくないと言うが大統領は招待して歓談すると。大統領はケスラー教授や軍関係者、専門家を集めて会議を行うが、教授は友好的だと判断。そして宇宙語翻訳機を出し披露するが何を言っているのかよくわからない。断酒会に参加しているバーバラは火星人に期待を寄せていると皆の前で発表。リッチー家族は兄のビリーを見送った。その後リッチーはおばあちゃんを車で老人ホームまで送ることに。おばあちゃんはボケていたがリッチーが一番かわいいと言ってくれる。ワシントンDCでは大統領広報官が記者たちの質問に答えていた。
どんな映画?
アメリカのTopps(トップス)社から1960年代に発売されていたトレーディングカード「マーズアタック」を元に、ティム・バートン監督が映画化。オスカー俳優のジャック・ニコルソンなど豪華出演陣も話題になりました。
アメリカ合衆国ケンタッキー州
何か バーベキューの匂いがするんだけど?
と振り向くと火のついた牛の大群が
押し寄せてきたと思ったら
空には円盤が!?
地球に火星人が襲来すると感知!
大統領はケスラー教授などの助言から
火星人たちは友好的と判断。
話し合いに応じようと国民に伝えます。
テレビレポーターのナタリーの番組でも
大統領の特別会見が報道されます。
一方ラスベガスで働く元プロボクサーの
バイロンは離婚した妻ルイーズと子供たちと
会う約束をします。
カンザス州のトレーラーハウスでは
リッチーが両親と兄、お婆ちゃんと
暮らしています。
兄のビリーは火星人を倒すと兵役に志願。
お婆ちゃんは半ボケのため施設へ。
ナタリーの番組にゲストで
ケスラー教授が登場し
番組にも関わらずラブラブモード
その時 テレビがジャックされ
モニターに火星人の姿が
何かキモいんですけど!
無差別に攻撃してくる火星人達
突然地球に火星人が襲来! 友好的だと思って近づいたらガンガン抹殺されていくという、ギャグにしてはブラックすぎる内容で、公開当時本国アメリカでの評価は今イチだったようです。でも私は好きですけどネ。 一部の層からカルト的な人気を誇っているのと、日本では当時でもだいぶ受けていたと思います。
世界を救うのは、リッチーのお婆ちゃんが聞いているスリム・ホイットマンのカントリーヨーデル「インディアン・ラブ・コール」。お婆ちゃん役のシルヴィア・シドニーが孫のリッチーにスリムに会いたいと言うセリフがあります。
エンディングは、ご本人も登場のトム・ジョーンズの「Its Not Unusual(よくあることさ)」
よくあっちゃ困るんですけどネ
スタッフ・キャスト
監督はアメリカ合衆国のクリエイター、ティム・バートン。1982年にヴィンセント・プライスへのリスペクトも兼ねて作られた短編ストップモーションアニメ映画「ヴィンセント」で監督・脚本・原案を担当。1984年にディズニーの短編映画「フランケンウィニー」を監督。ポール・ルーベンスが作り出したキャラクター「ピーウィー・ハーマン」の最初の映画化「ピーウィーの大冒険」(1985年)を監督した後、ヒット作「ビートルジュース」(1988年)を監督。「ビートルジュース」はビートルジュースを演じたマイケル・キートンを人気俳優に押し上げ、翌年の「バットマン」(1989年)の主演でスターになりました。1990年の「シザーハンズ」ではジョニー・デップがハサミの手を持つ人造人間を演じ現在までもカルト的人気を誇る映画となっております。この頃のウィノナ・ライダーも可愛かったんですけどネ。また、ヴィンセント・プライスは「シザーハンズ」が遺作となっています。その後も、クリスマスの定番アニメ「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(1993年)、アメリカ史上最低映画監督エド・ウッドをモデルにした「エド・ウッド」(1994年)、ダークファンタジー「スリーピー・ホロウ」(1999年)、ミュージカルファンタジー「チャーリーとチョコレート工場」(2005年)、その他「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)、「ダーク・シャドウ」(2012年)、「ビッグ・アイズ」(2014年)、「ダンボ」(2019年)など日本でも人気のある話題作、人気作を監督されています。
リポーターのナタリー役で出演したのがサラ・ジェシカ・パーカー。アメリカ合衆国の女優で子役から活躍。1984年に青春ダンス映画「フットルース」に女子高生役で出演。その後あまり目立った活躍はなかったのですが、1994年にティム・バートン監督の「エド・ウッド」に出演し、エド・ウッド役のジョニー・デップの恋人で女優を演じています。そんでもって1998年に、サラ・ジェシカ・パーカーを一躍人気女優に押し上げたテレビドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」で、主演のコラムニストのキャリーを演じました。このドラマは内外で爆発的な人気を得ています。
俳優陣はやたら豪華で、
大統領夫人にはアメリカの実力は俳優グレン・クローズ。「危険な情事」(1987年)や「運命の逆転」(1990年)などに出演し、2007年に出演したテレビドラマ「ダメージ」の出演でも知られています。
ランドの妻バーバラを演じたのがアネット・ベニング。1999年にサム・メンデス監督のアカデミー賞作品賞受賞映画「アメリカン・ビューティー」の出演で知られています。
政府のお抱え学者ケスラーを演じたのはアイルランド出身のピアース・ブロスナン。5代目ジェームズ・ボンドとして世界的に知られるようになりましたが、個人的にはテレビドラマの「探偵レミントン・スティール」の主演という印象です。
テレビレポーター役にはマイケル・J・フォクス。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズは、80年代映画ファンは垂涎もの。
大統領の娘役にまだティーンエイジャーのナタリー・ポートマン。1994年のリュック・ベッソン監督の「レオン」の出演で知られ、2010年に主演したダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」でアカデミー賞主演女優賞を獲得しています。
その他、70年代のブラックスプロイテーションを代表する女優パム・グリアや、元アメフトのスター選手ジム・ブラウン。強面ベテラン俳優ロッド・スタイガー、「早春」(1970年)の監督で知られるポーランドの映画監督家ジー・スコリモフスキーや、「運命の逆転」(1990年)や「ルームメイト」(1992年)の監督で知られるバーベット・シュローダー、1985年の「刑事ジョン・ブック 目撃者」のアーミッシュの少年役で知られるルーカス・ハース。リッチーのおばあちゃんを演じたシルヴィア・シドニーは、この映画が遺作となりました。 また、長年ティム・バートン監督の公私共にパートナーだったモデルで女優のリサ・マリーがほぼ原型をとどめていない火星美女を演じています。
まとめ
火星人襲来で地獄行き
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