怖い顔大会「シャイニング」

怪奇

こんなサンタが来たらやだな〜

[原題]The Shining
[製作年]1980[製作国]イギリス・アメリカ
[日本公開]1980
[監督・製作・脚本]スタンリー・キューブリック
[原作]スティーブン・キング
[音楽]バルトーク・ベーラ/クシシュトフ・ペンデレツキ/ジェルジ・リゲティ/ウェンディ・カーロス/アル・ボウリー
[上映時間]146

主な登場人物

ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン):
作家志望の元教師。アル中克服と妻子を養うため、冬の間オーバールック・ホテルに住み込みの管理人として職を得ることになったのだが…

ウェンディ(シェリー・デュバル):
ジャックの妻。一人息子のダニーに暴力を振るった過去がある夫に少し不信感を抱いている。

ダニー(ダニー・ロイド):
ジャックの息子、シャイニングの力を持つ。人差し指を曲げると友人であるトニーに代わって話始める。

ディック・ハロラン(スキャットマン・クローザース):
黒人料理長。ダニーと同じシャイニングの持ち主でダニーにテレパシーで話しかける。

その他の登場人物

スチュアート・アルマン(バリー・ネルソン):支配人
デルバート・グレイディ(フィリップ・ストーン): 前の管理人
ロイド(ジョー・ターケル): バーテンダー
精神科医(:アン・ジャクソン):家族でカウンセリングを受けている。

あらすじ

元教師で現在作家志望のジャックはオーバールック・ホテルで支配人のアルマンからインタヴュー(面接)を受ける。ホテルは5月から10月の間営業し翌年の5月まで閉鎖すると言う。スキーシーズンなのになぜというジャックにアルマンは冬は大雪に見舞われ街からもかなり距離があり不便だということと、ホテルが着工した1907年はスキーは流行していなかった。冬の5ヶ月の間ホテルを温めて管理する仕事だ。労働は軽いが人里離れたホテルで孤独と戦わなければならない。これにジャックは本を書くのにかえって好都合だと話すが、アルマンは続けて前の管理人一家の話を始める。1970年にクレディという男を雇ったがある日発狂して、妻と幼い娘たちを斧で殺し自ら猟銃を口に加え自殺したという。ジャックは自分たち家族は大丈夫だと話採用が決まった。一方ジャックの妻ウェンディは息子のダニーにホテルに行くと話すがダニーは乗り気がしない。仮想の友人トニーも嫌がっていた。(ダニーの人差し指で話す)ダニーはエレベーターから大量の血と双子の女の子のイメージに悩まされた。ウェンディは精神科医に見せるが彼女は問題ないと話し、医師はウェンディにダニーの仮想の友人トニーはいつからという話になった。ウェンディは夫が酔っているときジャックが怒ってダニーの肩を脱臼させたことがありその療養中だったと話す。一家で車でコロラドの山奥のホテルに向かう際、ドナー隊の話をする。ホテルに到着し一家はホテルの案内を受ける。ダニーは到着早々双子を見かけたりと不安を感じる。ウェンディとダニーは調理担当係りのハロランから厨房や食料庫の案内を受ける。その際ダニーはハロランからテレパシーで話しかけられる。その後二人はトニーの話や二人に共通して持つ力(シャイニング)によって未来が断片的に見えたりする。ダニーはハロランに237号室で何かあったのかと尋ねるがハロランは何もないと答えるだけだった。

どんな映画?

言わずと知れたスタンリー・キューブリック監督のホラー映画。
発表から40年程経った今年続編の「ドクター・スリープ」が現在公開されていますネ。
さすがに40年も前だと今の若い方は
ご存知ないようなので、まずこのDVDを
押し付けています♪

傑作ホラー映画とされている本作ですが
原作のスティーブン・キングは大変不満だったそうです。
確かに作品的には素晴らしいし、要所要所に散りばめられた恐怖映像、精神的に追い詰められる様は必見の映画なのですが、作者の最も訴えたかった部分をばっさりカットしてしまいました。

キューブリック監督は前作の「バリー・リンドン」(1975年)の興行的な失敗を経て、次の映画では成功を目指し製作されたもので、その思惑通り大ヒットとなりました。

これに納得できなかったスティーブン・キング先生は1997年にテレビ版でオリジナルの「シャイニング」を 制作しております。こちらはキチンとジャック・トランスの呪われた運命に苦悩する様がえがかれておりました。

あんまおもしろくなかったけど…

キューブリック監督の強烈なリテイクにあい、精神崩壊寸前のトランスの奥さんを演じたシェリー・デュヴァルシェリー・デュヴァル。
奥さんの顔がすでにホラー。

双子の少女の幽霊や若い裸の美女がキスしてくれたと思ったら婆さんに早変わりとか、印象的なシーンは枚挙にいとまないのですが、個人的に一番ブッキーなのはこのお二人↓

きれいなおじさんと犬人間


子供にとって最大の恐怖は
幽霊でも超常現象でもなく

実の親が発狂して自分を殺しに来ること

に尽きます!!!

スタッフ・キャスト

監督はアメリカ人にしてイギリスで活躍した巨匠スタンリー・キューブリック。イギリスに渡ってから「博士の異常な愛情〜ホニャララ〜」(1964年)、SF映画の傑作「2001年宇宙の旅」(1968年)、暴力的描写でカルト的人気を誇る「時計じかけのオレンジ」(1971年)など傑作揃いですが、アーティスト気質でこだわりが強かったようで、ぎょろっとした目力にも現れていらっしゃいます。

主演のジャック・トランスを演じたジャック・ニコルソン。最近めっきりおめにかからず引退同然ですが今年の初め頃野球観戦されている姿をパパラッチされていました。2010年に出演した「幸せの始まりは」以来10年近く映画に出演されていいませんね〜また何か活躍されるお姿を観てみたいのですが。

奥さん役で強烈な顔芸を披露したシェリー・デュヴァル。「M★A★S★H マッシュ」などの監督で有名なロバート・アルトマンに見出され、監督の作品の常連に。痩せててやや出っ歯ぎみで決して美人と言えない容貌は、原作者のスティーブン・キングは彼女のキャスティングも気に入らなかったようで、ご自分が製作されたドラマでは美人女優のレベッカ・デモーネイを出演させていましたので。
アルトマン監督の「三人の女」でも共演していたシシー・スペイセク同様、美人とは違ったインパクトを残します。

まとめ

雪に埋もれて地獄行き

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