田舎暮らしはどうですか?「呪われたジェシカ」

怪奇

日本でも呪われそうな場所って結構ありますよね♪

[原題]Let’s Scare Jessica To Death
[製作年]1971[製作国]アメリカ
[日本公開]1972
[監督・脚本]ジョン・ハンコック
[音楽]オーヴィル・ストーバー
[上映時間]89

主な登場人物

ジェシカ(ゾーラ・ランパート):
精神病院から退院したばかりで精神的に不安定な女性。夫と友人のウッディとともに静養のため田舎に移住することに。

その他の登場人物

ダンカン(バートン・ヘイマン):ジェシカの夫、元音楽家
ウッディ(ケヴィン・オコナー):夫婦の友人
エミリー(マリクレア・コステロ):屋敷に勝手に住み込んでいた女性
白いワンピースの少女(グレッチェン・コーベット):突然現れジェシカに何か伝えようとする。

あらすじ

漂うボートの上で呆然とジェシカは考える。これは現実なのかと。神経を患って半年間入院していたジェシカは夫ダンカンと友人のウッディとともにニューヨークから田舎町に引っ越すことにした。彼らは霊柩車に乗り、墓場でジェシカは墓碑を紙にトレースしているとボーッとこちらを見ている白い服を着た少女を見るが振り返ると消えていた。ジェシカ達はブルックフィールドの対岸にあるビショップ家の旧領の農場を買いとったが、霊柩車で乗り付けたヒッピー風の彼らを村の住人たちは冷淡にみていた。家に着くとジェシカは誰かに呼ばれているような気がしてならず、頭の中に声が響いていた。家に誰かいるのではと恐怖に駆られていたジェシカだったがほんとうに女が家にはいりこんでいた。彼女はエミリーと名乗り空き家だと思って住み込んでいたという。彼女を気に入った三人は一緒に食事を取ることに。エミリーがギターを弾きながら歌いダンカンがチェロを弾いた。ジェシカがダンカンは元本職だったと話す。その後四人でこの家のかつての住人花嫁アビゲイルの霊を予防と降霊会を始めるが失敗したねと解散。エミリーとウッディは夜の浜辺に出ていい雰囲気になっていた。湖で四人で遊んでいたがジェシカは水面に女の姿を見て錯乱するが他の人には見えなかった。ジェシカは家の屋根裏部屋で古い家具や服を見つけて身につける。ビショップ家の写真が飾られそこにはエミリーに似たアビゲイルが写っていた。

どんな映画?

原題が「Let’s Scare Jessica To Death」となっており、ジェシカを死ぬほど怖がらせよう!というコンセプト(?)の元に当初配給業者なしで製作された自主映画です。
実際はそんなポップな展開にはなりませんが、現在でもカルト的人気を誇る心理的異色吸血鬼ホラーです。

精神病院から退院したジェシカは
夫のダンカンと友人のウッディとともに静養も兼ねて都会のアパートから田舎に引っ越すことに。
霊柩車で♪
単純に安かっただけなんですが、その途中墓地に立ち寄りジェシカは楽しそうに墓碑に紙を押し当ててトレース。

そこに突然少女の姿が?!!

振り返ると姿は消えており、
不審に思うジェシカでしたがそのまま車に乗り込みます。
私はもう正常だと言い聞かせて…

森の中にある旧家を買い取ったジェシカたち。
屋敷の中に入ろうとすると何故か人の気配が??
胸騒ぎや、頭の中に語りかける声が聞こえ不穏な雰囲気に。

って実際に勝手に若い娘が住みついていただけでした。

彼女はエミリーと言い
空き家だと思って勝手に生活していたと言います。
なんとなく彼女が気になったジェシカはそのま家に泊まらないかとお願いします。

四人で食事をし、ギターを持って歌うエミリーに音楽家の夫ダンカンがチェロで答えます。

その後何故か交霊会。

ジェシカを呼ぶ声が聞こえたような気がします。
そして、エミリーを含めた4人での生活が始まるのですが…

手招きする謎の少女。
彼女に着いて行ったその先には死体が?!

監督のジョン・ハンコックにより脚本が改変され、ヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」に出てくる女家庭教師や、ロバート・ワイズ監督の「たたり」(1963年)にあるオールドミスなどのような心理的に鬱屈した人物による、妄想か幻想かを視聴者に錯覚させる恐怖を描いたものになりました。
主題は小説「カーミラ」のような女吸血鬼ですが、エミリーが本当に吸血鬼なのか、はたまた自分の妄想なのかはっきりしない恐怖を描いており成功している映画の一つだと思われます。

スタッフ・キャスト

監督のジョン・ハンコックは「呪われたジェシカ」を監督後、若き日のロバート・デニーロが主演した感動野球ドラマで、日本では劇場未公開の「バング・ザ・ドラム」(1973年)を監督、その後「ジョーズ2」の監督に選ばれましたが製作サイドと揉めて降板。代わりに「ジョーズ2」を監督したのが「ある日どこかで」(1980年)の監督ヤノット・シュワルツでした。すぐにジョン・ハンコックが撮ったのが青春お色気コメディ映画の「カルフォルニア・ドリーミング」(1978年)でした。こちらは現在DVD化されています。

主演のジェシカを演じたゾーラ・ランパートは1959年のロバート・ワイズ監督のフィルム・ノワール「拳銃の報酬」でバーにいる女の子など、端役で出演。その後1961年にエリア・カザンの青春恋愛映画で有名な「草原の輝き」で、ウォーレン・ベイティが結婚するスペイン人ウェイトレスを演じていますが、日本ではあまり有名と言えません。この「呪われたジェシカ」はカルト的人気があり、ジェシカの主演として、またテレビ出演も多く向こうでは知られているそうです。

まとめ

田舎暮らしで地獄行き

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