ボヤキ系ヴァンパイア「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」

怪奇

愚痴っぽい人って
イケメンでもモテないですよね。

[原題]Interview with the Vampire
[製作年]1994[製作国]アメリカ
[日本公開]1994
[監督]ニール・ジョーダン
[原作・脚本]アン・ライス  
      「夜明けのヴァンパイア」
[製作]スティーヴン・ウーリー/デヴィッド・ゲフィン
[撮影]フィリップ・ルースロ
[編集]ミック・オーズリー
[音楽]エリオット・ゴールデンサール
[主題歌]ガンズ・アンド・ローゼズ
    「悪魔を憐れむ歌」
[上映時間]123

主な登場人物

レスタト・デ・リオンコート(トム・クルーズ):
金髪の美しいヴァンパイア。わがままで自分勝手。ルイの財産を狙って仲間に引き入れる。

ルイ・ド・ポワント・デュ・ラック(ブラット・ピット):
元ニューオーリンズ出身の裕福な農園主。24歳。妻と子供を同時に失い自暴自棄になっていた所に、レスタトにヴァンパイアに勧誘される。

クローディア(キルスティン・ダンスト):
ルイがコレラが蔓延する街角で見つけた少女。ルイが血を吸ったことにより、レスタトによって仲間になる。子供らしい貪欲さで殺人マシーンと化す。次第に大人の女性になれないことに憤りを感じレスタトを恨むようになる。

その他の登場人物

ダニエル・マイロ(クリスチャン・スレーター):ライターの青年。ルイに興味を持ちインタビューしたいと申し出る。
アーマンド(アントニオ・バンデラス):パリで400年生きるヴァンパイア
サンティアゴ(スティーヴン・レイ):パリのヴァンパイア
イヴェット(ダンディ・ニュートン):ルイスの黒人メイド
セントクレア(ライラ・ヘイ・オーウェン):金持ちの夫人
セントクレアの愛人(リー・エメリー)
マドレーヌ(ドミツィーナ・ジョルダーノ):クローディアが連れてくる女性
ギャンブラー(ジョン・マコーネル)
ピアノの先生(ロジャー・ロイド=パック):クローディアにピアノを教える
人形作家(ジョージ・ケリー):クローディアに襲われる

あらすじ

現代のアメリカ、サンフランシスコで、ライターのダニエル・マイロは、ある男の人生をテープで録音し記事にまとめFMで放送しようとしていた。男に興味を持ったマイロはまず彼の職業を尋ねる。すると男はこう答えた「ヴァンパイア」だと。そして男は人間でなくなって200年になると自分の生い立ちから話始めた。1791年の頃、24歳だったルイはニューオーリンズ近郊の農場主で、半年前に妻を出産で亡くしたばかりだった。自暴自棄になっていたルイスは投げやりな生活を送っていた。そこに突如ヴァンパイアが現れ、ルイに首に齧り付いた。ヴァンパイアはルイを高く持ち上げ、まだ死にたいか?と尋ね川に落とし去っていった。ボロボロになって屋敷に戻り寝ていたルイの前に再びヴァンパイアが現れた。彼はルイに、死も病気もない永遠に続く驚くような世界に誘ってやると語りかけた。ルイは人間である最後の朝日を目に焼き付けヴァンパイアにある覚悟を決めた。その夜ヴァンパイアはルイに襲いかかり、首から致死量の血を吸い取り、自分と来るかと尋ねる。瀕死のルイが行くと答えると、ヴァンパイアは自らの血をルイに飲ませた。激しい拒絶反応の後、ルイはヴァンパイアとして生まれ変わった。その話に興味を持ったマイロは、ルイに十字架は?杭で心臓突き刺せば死ぬ?など尋ねるが、どれも否定した。しかし棺と血液だけは必需品だったと話を続けた。ルイはレスタトと名乗るヴァンパイアと仲間になり、夜になると娼婦の元に足を運んだ。容赦なく娼婦に襲いかかるレスタトだったが、一方のルイはまだ人間らしい心を残していたため、殺人まではしたくないと人間の血を吸う事を拒否し、動物の血で飢えを凌いでいた。レスタトはすぐにそんなことは言えなくなると、2人でニューオーリンズまで行くことにした。レスタトの好みは前菜に若い女性、メインに金持ちの美少年を好んだ。

どんな映画?

アメリカ合衆国の女流ファンタジー小説家アン・ライスの小説「夜明けのヴァンパイア」を、アイルランド出身の映画監督ダニエル・ジョーダンが映画化。公開当時トム・クルーズ、ブラピ、バンデラスなどのイケメン揃いのキャストで話題になり、映画もヒットしました。

サンフランシスコの一室で
録音テープを回す
ライターの若者マイロ
マイロはある人物に対して
これからインタビューを
開始しようとしおります。
その人物とはー

自称ヴァンパイアのルイでした。

ルイはどうしてそうなったか
ボヤキ口調で話し始めます。

18世紀の終わり頃
ニューオーリンズの若き農園主だったルイ
しかし妊娠中に妻が亡くなるという
悲劇に見舞われ自暴自棄に
そんな時ある男に首筋をガブリ!
げげっ!? っと思っていると男は
自分は ヴァンパイア!
仲間になるか?と

すごい唐突なシチュエーションにも
かかわらず案外あっさり受け入れるルイ
レスタトと名乗るヴァンパイアと
早速2人で人間の血を求めてGO!

ですがヴァンパイアという職業(?)に
対してリサーチ不足のルイ
殺人まではできない!
と言い始めます。
結局人間を襲えずネズミや鶏の
血で飢えを凌ぐルイ

そのうち音を上げるよー
というレスタト。
とうとうルイは自分のメイドに
襲いかかってしまい…

復讐の為、ヴァンパイア劇場で死神よろしく大鎌を振り下ろすルイ

キャスティング当時、当代きってのイケメン揃いにも関わらず、原作者のアン・ライス女史がレスタトのトム・クルーズに意義を唱えたそう。

ヴァンパイアは金髪碧眼だろが!!

ブラピがレスタトの方がまだマシ!
んで、結果はー

思ったんより良かった❤

眉毛まで金髪に染め、ダイエットして挑んだトム・クルーズのイケメンぶりに大変ご満足だったとか。 女史は、当初イギリス人俳優のジュリアン・サンズを希望されていらっしゃったとか。 ジュリアン・サンズは、昨年山登りの最中に行方不明になられ半年近く経って遺体が発見されるという非常に痛ましい形でお亡くなりになられています。
また、クリスチャン・スレーターが演じたインタビュー役の青年マロイは当初、今や伝説と化したイケメン俳優リヴァー・フェニックスが配役されていましたが、撮影開始直前に23歳の若さでお亡くなりになられてしまいました。 代役のクリスチャン・スレーターもこの当時、前年に主演したトニー・スコット監督、クエンティン・タランティーノ脚本のヒット作「トゥルー・ロマンス」(1993年)で大ブレイクを果たしていました。

個人的にこの映画の推しイケメンは、ペドロ・アルモドバル監督ファンからすると、バンデラスですね。 そんでもって もっとどうでもいいですが、イケメンヴァンパイアと言えば、「処女の生血」(1974年)のウド・キアです。

ルイが映画館で観ているのは映画は、F・W・ムルナウ監督の「サンライズ」(1927)、さらに同監督の元祖ヴァンパイア映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922)、ハリウッド映画の金字塔「風と共に去りぬ」(1939年)、リチャード・ドナー版「スーパーマン」(1978年)になります。

スタッフ・キャスト

監督はアイルランド出身の、映画監督兼脚本家兼小説家のニール・ジョーダン。1982年にテロリストを皆殺しにしていくジョーダン監督お馴染みのアイルランド出身の俳優スティーヴン・レイが主演した「殺人天使」で、映画監督デビュー。カルト映画としても知られるダーク・ファンタジー「狼の血族」(1984年)、おっさんボブ・ホスキンス主演のサスペンス映画「モナリザ」(1987年)、ロバート・デニーロ、ショーン・ペンを主演版の「俺たちは天使じゃない」(1989年)、隠れた名作「スターダスト」(1990年)などを監督した後、初期の代表作である「クライング・ゲーム」を監督しています。リーアム・ニーソンがアイルランドの独立運動家マイケル・コリンズを演じた「マイケル・コリンズ」、レイフ・ファインズが主演した、グレアム・グリーンの小説「情事の終わり」の映画化「ことの終わり」(1999年)、今やアイルランド女優の代表格であるシアーシャ・ローナンを主演に再びお耽美ーヴァンパイアもの「ビザンチウム」(2012年)を監督されています。まだまだ次回作が期待される監督さんです。

美少女ヴァンパイア、クローディアを演じたのは子役時代のキルスティン・ダンスト。個人的にはサム・ライミ版「スパイダーマン」シリーズのヒロインが、ブス、じゃなくて可愛くなくって、っておんなじかと思っているので、あまり好きなお顔じゃないのですが、美人役を演じることが多いので多分美人なんでしょう。子役時代も長くて、1990年のブライアン・デ・パルマ監督の大コケ映画「虚栄のかがり火」で、トム・ハンクスの娘役を演じています。ウィノナ・ライダーがジョーを演じた「若草物語」(1994年)では子供時代のエイミーを演じていて、この役はピッタリでしたネ〜この頃は可愛かったですよね〜。また、ハイティーンになってからソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」(1999年)で、近所で抜群の美少女役を演じていて、ここでも?だったのですが、映画自体は思春期に観るとズシンとくる映画です。ソフィア・コッポラ監督は2006年の「マリー・アントワネット」でも主人公に抜擢しています。実在の事件を元にしたサスペンス映画「幸せの行方…」(2010年)、デンマークの鬱映画の第一人者ラース・フォン・トリアー監督の「メランコニア」(2011年)などに主演し、今や実力派女優のお一人です。

ルイのメイドを演じたのはイギリス・ロンドン出身の女優ダンディ・ニュートン。中々良い役に巡りあえずにいましたが、1998年にベルナルド・ベルトルッチ監督のロマンス映画「シャンドライの恋」でヒロインを演じています。2005年のポール・ハギス監督の群像映画「クラッシュ」での演技が高く評価されています。

まとめ

ボヤキ続けて200年で地獄行き

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