女は顔「女の顔」

フィルムノワール

女はやっぱり顔ですかね
じゃあ男は?……………金か?

[原題]En kvinnas ansikte
[製作年]1938[製作国]スウェーデン
[日本公開]1989
[監督]グスタフ・モランデル
[脚本]イエスタ・スティヴェンス他
[原作]フランソワ・ド・クロワッセ
[上映時間]100

主な登場人物

アンナ・ホルム( イングリッド・バーグマン ):
顔に火傷がある詐欺集団の女ボス。そのため指で顔を隠す癖がある。

その他の登場人物

トルシュテン・ボーマン( ヨールイ・リンデンベルイ ):フィリップ・バリングと名乗る、依頼人
ヴェゲルト博士(アンダース・ヘンリクソン):整形外科医

あらすじ


ある夫人が不倫相手との手紙をネタに脅迫を受けていた。彼女が事務所を訪れると、男は法外な金銭の要求をしてきた。夫人が帰ったあとから一味の紅一点アンナが顔を出す。彼女は若いが子供の頃に事故で顔にケロイドがあり醜くひきつった顔をしていた。そのため性格が歪み悪事に手を染めていた。アンナはさらに夫人をゆするため夫人の邸宅を訪れる、しかし予想外に夫が帰ってきてしまい、逃げようとしたアンナは足を負傷して逃げられなかった。夫人の夫は高名な整形外科医のヴェゲルトだった。夫人は不倫がばれては困るとアンナをかばい、ヴェゲルトはアンナにまっとうな道をすすめ自分の病院に入院させ整形手術を施すのだった。

どんな映画?

この映画の最大の見どころは、当時23歳程のスウェーデン時代のイングリッド・バーグマンが主演というところです。

そしてその役どころが何と顔に醜い傷跡がある女詐欺師?!

モノクロ映画のためひきつった火傷の傷跡が妙にリアルに見えます。

女詐欺師アンナには指で傷を隠す癖がありました。
アンナはその容貌のため、性格が醜く歪んでいます。

そしてアンナは運命的に、ゆすりに行った屋敷で整形外科医のヴェゲルトに出会います。傷跡の修復技術を持っている医師ヴェゲルトは彼女に整形手術を施し、彼女を生まれ変わらせようと言うのです。
信用しないアンナでしたが、手術が行われます。

そして手術は…

無事成功し、美しく生まれ変わったイングリッド・バーグマン様。

しかし内面は?

美しく生まれ変わったアンナはかねてより詐欺師仲間と計画していたことを実行しに目的地に向かいます。
その計画とは、依頼人のトルシュテンという男が財産を相続するために障害を排除するというもの。
アンナの向かった土地には6歳の相続人がおり、彼女はその子の家庭教師として屋敷に潜入するのでした。

果たしてアンナの運命は…

スイカの名産地ならぬ、美人の名産地スウェーデン。
古くは世紀の美女グレタ・ガルボ、フェデリコ・フェリーニの「甘い生活」で世界的に有名になったアニタ・エクバーグなど、体格の良い体つきと透き通るような美しい肌が特徴的な女優さんが多いです。イングリッド・バーグマンも高身長でしたがその清楚で知的な美貌は際立っていました。

恋愛あり、スリルあり、ソリあり、スキーあり(スウェーデンなので)見どころは満載です。

スタッフ・キャスト

主演のイングリッド・バーグマンはこの頃、スウェーデンの実力派監督グスタフ・モランデルの、1936年「間奏曲」などの映画に立て続けに主演しました。そこからハリウッドに渡り、言わずと知れた大女優に成長していきます。1941年に「ジキル博士とハイド氏」そして、1942年の「カサブランカ」でその美貌を世界中に知らしめました。
その後のイタリアの巨匠ロベルト・ロッセリーニ監督とのスキャンダルまでハリウッドで活躍しました。

この映画の原作はフランソワ・ド・クロワッセの戯曲で、1941年に監督ジョージ・キューカー、主演ジョーン・クロフォードでリメイクされています。

雪の美しい景色と
若く美しいバーグマンをご堪能下さい。

まとめ

整形したら天国行き〜

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