女だらけの場所に男が1人入ると
初めは天国最後は地獄になることが多いです。
女の集団は怖いので気を付けましょうね～
[原題]The Beguiled
[製作年]1971[製作国]アメリカ
[日本公開]1971
[監督・製作]ドン・シーゲル
[音楽]ラフ・シフリン
[上映時間]105
主な登場人物
ジョン・マクビー伍長(クリント・イーストウッド):
北軍の兵士。負傷してボロボロになっていたところをキノコ採りをしていた学園の少女エミーにみつけられ、保護される。
マーサ・ファンズワース(ジェラルディン・ペイジ):
オールドミスの学園長。昔は兄と学園を経営していたというが、その兄は行方不明だという。
エドウィナ・ダブニー(エリザベス・ハートマン):
学園の教師。男性恐怖症気味でちょっと行き遅れの奥手女性。
その他の登場人物
キャロル(ジョー・アン・ハリス):１７歳の学園の生徒。問題児でマクビーに言いよる。
あらすじ
南北戦争末期、南部にある女だけの寄宿学校に住むエミーは森でキノコ取りをしているとボロボロになった北部の兵士(ヤンキー)に出会う。南軍の兵士達が通りすぎる中、兵士はエミーに年齢を聞き彼女が１２歳と答えるといきなりキスをする。エミーは学園に男を連れていき学園長を始め女達が部屋に連れていく。男はジョン・マクビー伍長と名乗り、学園長は兄の服などを着せ一応手当をする。南軍の兵士達が通りすぎたが結局学園長はマクビーを引き渡さなかった。学園には生徒六人と学園長、教師のエドウィナ、黒人メイドがおり、学園長はエドウィナを信頼しており共同経営を申し出エドウィナも喜んで受けていた。スープを飲ませに来たエドウィナに学園には男がいないのかと尋ねると、学園長の兄がいたが行方不明になっているという。マクビーは学園長に自分はクウェーカー教徒で敵を助けようとして負傷したと語る。マクビーに興味を持ったキャロルは彼が寝ている間にキスをして自己紹介をする。エミーはマクビーが自分を愛していると思い自分が大事にしている亀を紹介する。マクビーは学園長が買い出しに行っている間、ヒゲを剃り松葉杖をついてベッドから起き上がる。マクビーは通り掛かったエドウィナを口説きにかかるが学園長が戻って来る。外を出歩いているマクビーを見つけたキャロルは授業を抜けだしマクビーに迫る。屋根裏の自分の部屋に来いと言うのだが…
どんな映画？
アメリカで4年間続く南北戦争が終焉を迎える頃
南軍側の森の中に瀕死の状態で倒れている北軍の兵士は
今でも活躍中の大俳優
クリント・イーストウッド！！
ーの ちょっと若い頃。
そこに現れたのはキノコ採りに来ていた少女エミー。
彼女は森の中の寄宿学校で女ばかりで生活していました。
男を学校に連れて帰るエミー。
戦争で男手はなくとも森の中で比較的平穏な日々を過ごしていたのですが、そこにクリント・イーストウッド扮するジョンが入り込むことによって思わぬ事態が起こるのでした。
女たらしのヤンキーをクリント・イーストウッドが演じています。
今や大監督にして、西部劇といえばこの人で、主演もこなしマルチな才能を発揮しているハリウッドを代表する一人ですが、この頃はまだそんなに有名ではありませんでした。
当時40歳ちょっとのイーストウッド、まだまだやる気満々で男臭くかっこいいんですね～高身長に細マッチョの体躯で学園の少女から熟女まで魅了していきます。
このジョン・マクビー伍長が話す内容ととフラッシュバックの映像がまったく違うところなど、本人の人間性を表しています。
そして女たちが生み出す妄想。
「白い肌の異常な夜」と何だか日活ロマンポルノみたいなタイトルがつけられておりますが、原題の
Beguiled には騙す、欺くと同時に喜ばせるという意味も。
あっ あれがない〜！？？
スタッフ・キャスト
この映画は興行的には失敗したそうですが、ドン・シーゲル自身は最高傑作と評価しているそうです。私も案外好きな映画です♪
ここで特筆したいのが、同じ1971年に発表された作品がドン・シーゲルとクリント・イーストウッドの黄金コンビで生み出した大ヒット作「ダーティハリー」なのです。この映画の成功で、ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドは世界中にその名を轟かせたのでした。
また、この年にはイーストウッド自身が初監督し、主演した「恐怖のメロディ」を発表しています。
「白い肌の異常な夜」はそういった意味でもターニングポイントになった作品ではないでしょうか。
学園長のマーサを演じたジェラルディン・ペイジは何度もオスカー候補に挙がる名女優でしたが、1985年「バウンティフルへの旅」で念願のアカデミー主演女優賞を受賞しました。「バウンティフルへの旅」ではすっかりおばあさん役になってしまいましたが、ハートフルで素敵な映画でした。
やっぱりイーストウッドの声は山田康雄で決まり！と思っている方は吹き替え版もどーぞ。
2017年にニコール・キッドマンが学園長役に、ソフィア・コッポラ監督が「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」として再映画化しました。エドウィナにはソフィア・コッポラお抱えのキルスティン・ダンストが、文字通り地獄のハーレムですね〜
まとめ
女子寮潜入で地獄行き
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