独身スナイパー「マン・ハント」(1941年)

サスペンス


長身で甘いマスクで33歳独身貴族、警察庁刑事局長の弟は……
浅見光彦でした。

[原題]Man Hunt
[製作年]1941[製作国]アメリカ
[日本公開]1995
[監督]フリッツ・ラング
[脚本]ダドリー・ニコルズ
[音楽]アルフレッド・ニューマン
[上映時間]106

主な登場人物

アラン・ソーンダイク大尉(ウォルター・ピジョン):
射的の名手。いい年をして独身を謳歌。戦時中にもかかわらず諸国漫遊中のドイツで…

ジェリー・ストークス(ジョーン・ベネット):
アランがイギリスで偶然出会った若い娘。成り行きで彼に同行する。

キース=スミス大佐(ジョージ・サンダース):
ナチのゲシュタポ、片メガネの男。

その他の登場人物

ベイナー(ロディ・マクドゥール):少年船員
ジョーンズ(ジョン・キャラダイン):アランに成りすます男。

あらすじ

1939年7月ドイツのとある場所、射的の名手で世界各国を放浪中のアラン・ソーンダイク大尉は、たまたま射程範囲内の別荘に来ていたヒトラーにライフルの照準を合わせた。実弾を込めようとしたあ瞬間、ナチの兵士に捕らえられてしまう。アランのパスポートを見たスミスは彼が英国政府の特使であるリズボロー卿の弟であり、名ハンターであることを知っていた。スミスはアランに釈放と引き換えにゲシュタポ長官宛に、アランが英国政府に依頼された暗殺者としてヒトラーを狙ったとする文書に署名しろと強要する。しかし署名を拒否したアランは激しく拷問を受ける。最後の要求にも首を縦に振らなかったアランは旅行中崖に落ちて死亡したことにするため、スミスたちによって元いた場所の崖から突き落とされた。翌朝遺体を確認しに行ったスミスはアランが崖にひっかかり死んでいないことがわかり犬を使って捜索するが、アランは必死に逃れる。船に忍び込み少年船員にかくまわれ、難を逃れた。しかしナチはアランの旅券を使った殺し屋を英国に送り込むのだった。

どんな映画?

世界を漫遊中のイギリス人独身貴族アラン・ソーンダイク大尉は
射的の名手。
たまたま行ったドイツの山奥に、ヒトラーの別荘がありました。

アランは茂みの中ライフルを向けて照準を合わせると
あらまあ ピッタリ

思わず引き金を引くと カチリ
なーんてね 空砲でしたてへへーと
一人で遊んでいると


ん 待てよ チャンスじゃね?っと
思わず弾を込めた瞬間ナチの兵士に捕まってしまいます。

片眼鏡をしたナチの将校、キース=スミス大佐役にジョージ・サンダース
キース=スミス大佐は執拗に彼を責め立てますが、アランは頑なに拒否しました。

間一髪の所で難を逃れたアランは密航し、少年船員に匿われてイギリスに戻ることができた。
しかし、すでにジョン・キャラダイン演じる刺客に追われており、隠れるため勝手に家に入っちゃいます。
そこに女が降りてきたのですが、抑え込んでまたもや匿ってもらいます。
紳士然としたアランは女にお金を借ります。
彼女は汚い言葉を使うがらっぱちでしたが愛嬌がありかわいらしい女性でした。

彼女はアランと一緒に屋敷に向かうことに。
アランは英国政府の特使であるリズボロー卿の弟でした。

アランは家族に連れてきた彼女を紹介。
彼女はジェリーと名乗りました。

アランは兄からキース=スミス大佐から自分のことを聞かれたと知り
兄に別れを告げます

帽子の飾りがなくなったと嘆くジェリーに、アランは新しい物を買ってあげます。

ちょっと不自然な程大きな矢の飾りを選ぶジェリー。
ジェリー役のジョーン・ベネット❤️

追われるアラン、果たして彼はナチの刺客から逃れることはできるのか?
ジェーンの運命は?

アランを助ける少年船員役が子役時代のロディ・マクドゥールです。

27年後

立派に成長しましたね♪

↓成長の記録

スタッフ・キャスト

この映画はフリッツ・ラング監督のアメリカ映画です。
1941年ですでにヒトラーで娯楽作品を作っています。ここから1943年に「死刑執行人もまた死す」1944年の「恐怖省」とナチス批判の映画を撮っています。

独身の設定のアラン・ソーンダイク大尉役のウォルター・ピジョン。カナダ出身の俳優でアメリカで多くの映画に出演しました。ウォルター・ピジョンはこの映画の翌年、1942年に「ミニヴァー夫人」1943年に「キュリー夫人」1944年に「パーキントン夫人」といずれも夫人の夫役を演じています。
後年まで活躍しましたが、1956年の「禁断の惑星」ではマッドサイエンティストで実体のないモービアス博士を演じていました。

ジェリー役のジョーン・ベネットは、サイレント時代から長きに渡って活躍した女優さんでした。少女役から、フリッツ・ラング監督による1944年の「飾窓の女」、1945年「緋色の街/スカーレット・ストリート」、1947年「扉の陰の秘密」でファムファタールを演じ、1950年の「花嫁の父」ではエリザベス・テイラーの母親役を演じていました。そして高齢になってからは1977年の「サスペリア」で理事長代理のブランク夫人と幅広い活躍をしていた、美人女優です。

1976年にピーター・オトゥール主演「ヒトラー暗殺計画」のタイトルでリメイクされております。

地下鉄のシーンや洞窟シーンは見ごたえある一本です。

まとめ

チョビヒゲ狙って地獄行き

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