原題とは関係ない邦題はよくあることです。
[原題]Les Felins
[製作年]1964[製作国]フランス
[日本公開]1964
[監督・脚本]ルネ・クレマン
[脚本]チャールズ・ウィリアムズ/パスカル・ジャルダン
[原作]デイ・キーン
「喜びの家」
[撮影]アンリ・ドカエ
[音楽]ラロ・シフリン
[上映時間]97
主な登場人物
マルク(アラン・ドロン):
イケメンのイカサマ師。ギャングに殺されそうになった所を脱出。教会に潜伏後、バーバラに屋敷に入り込む。
メリンダ(ジェーン・フォンダ):
バーバラの歳若い従姉妹。バーバラにメイドのような扱いを受けていた。マルクに好意を寄せるが子供扱いされてしまう。
バーバラ・ヒル(ローラ・オルブライト):
金持ちの未亡人。マルクを運転手として雇い入れる。
その他の登場人物
ヴァンサン(アンドレ・オウマンスキー):
バーバラの愛人。
あらすじ
ギャングのボスの妻に手を出し、ホテルでギャング共にリンチを受けるマルク。車で連れて行かれ消される寸前に逃走。崖に車ごと落ちた所を泳いで逃げる。足を負傷しながらも必死で止めたトラックに乗り込むがギャングたちはしつこくマルクを追い続けた。マルクは教会の救済院に紛れ込み何とか難を逃れていた。そこに場違いな女性2人が慈善のため施しを行っていた。マルクは隣にいた男から、女性の一人バーバラは2年前アメリカで富豪の夫が強盗に殺されたと言い、若い方は彼女のメイドだと話す。彼女たちに気に入られたマルク。ちょうどギャングたちも彼を見張っていたが教会では手が出せずにいたため、彼女たちの運転手になり広大な屋敷に入り込む。使用人はとメイドのメリンダに聞くとあなたと私だけと答える。マルクはあんな美人がこの屋敷に一人なんておかしいと訝しがるがメリンダは彼女はいい人、神に身を捧げていると答える。しかし、マルクが彼女の部屋のドアを開けて覗くと、バーバラは何やら鏡に向かって話しかけていた。カード師のマルクは未亡人のバーバラに運転手として正式に雇われることに。しかしマルクには疑問があった。メリンダは本当は彼女の従妹だがメイドなみにこき使われているし、毎回大量の食事を用意していたのだ・・・
どんな映画？
当時のイケメンの代名詞
若き日のアラン・ドロン様が
いきなりギャングたちに水風呂拷問。
ドロン様扮するマルクはインチキカード師で、ギャング親分の妻にてを手を出し追われていました。
んで、殺されかけた瞬間に脱出し、
教会に逃げ込みます。
教会ではホームレスの人々に施しを行なっており、そこにやって来たのは
すごい美人の夫人と連れの若い可愛い女。彼女たちは慈善事業として夫人は食事を配り、若い方は「手紙を出したい人はいませんか？」と一人ひとりに声を掛けて回っています。
マルクの前で足を止める二人。
小汚いですが若くイケメンのマルクに
興味を示す二人。
夫人はバーバラと言い、2年前に富豪の夫が強盗に殺されたと言うのです。
若い方は夫人のメイドで豪邸で二人暮らしだと。
ちょうどギャングにもマルクが教会に
潜伏していることがバレており
脱出の機会を伺っていました。
二人の住む豪邸に潜り込んだマルク。
夫人はマルクを運転手として雇いたいと
申し出ます。
この屋敷には何かある‼️
女二人暮らしなのに大量の食事を作る
若い女メリンダ。彼女はバーバラの従姉妹ですがメイドのように扱われていました。
何やら鏡に向かって話しかけるバーバラ。
根っからの女好きのマルク。
あんな美人が男なしなんておかしい！
バーバラの真の目的は？
メリンダの思惑は？
マルクはどうなるの？
スタッフ・キャスト
監督のルネ・クレマンはフランスの巨匠。1951年にテーマソングが印象的な戦争映画の名作「禁じられた遊び」、1966年には戦争映画の大作「パリは燃えているか」を監督。
この「危険がいっぱい」は1960年の映画「太陽がいっぱい」のおかげでこのタイトルがつけられたと思われるのですが、原題はネコ科の生き物といった感じのようです。
同じ監督で同じアラン・ドロン主演の為に何とも言えない二番煎じのようなタイトルをつけられてしまったこの映画ですが、個人的には何気に「太陽がいっぱい」よりも好きですね。やっぱりアラン・ドロン様は女好きで身を滅ぼす役の方が似合っている気がします。
主演のアラン・ドロンは押しも押されぬ当時のイケメン。最近の人は名前も知らないという方も多いようですが、現在８３歳で引退の意思を表明されているようですが、これまでも何度か引退宣言されていますがその度に不死鳥のように出演されるドロン様。まだまだ活躍していただきたいです。
メリンダ役は猫目のまだほっそりした体のジェーン・フォンダ。この映画の翌年にフランス人監督のロジェ・ヴァディムと結婚しています。
1962年にジェーン・フォンダが出演した「荒野を歩け」にちょっと似た役所でこの頃のジェーン・フォンダは美人なのに本命になれない女が多かった様な気がします。
まとめ
老も若きも美人には魔性がある地獄
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