酔っ払って人が変わる人って
酔っ払った後の方が本性だと思っています。
[原題]Final Analysis
[製作年]1992[製作国]アメリカ
[日本公開]1992
[監督]フィル・ジョアノー
[脚本・原案]ウェズリー・ストリック
[製作総指揮]リチャード・ギア他
[撮影]ジョーダン・クローネンウェス
[音楽]ジョージ・フェントン
[上映時間]124
主な登場人物
アイザック・バー(リチャード・ギア):
精神科医。ダイアナのトラウマを解消する治療を行っている。
へザー・エヴァンズ(キム・ベイシンガー):
ダイアナの姉。暴力的な夫がいる。
ダイアナ・ベイラー(ユマ・サーマン):
へザーの妹。アイザックの患者。
その他の登場人物
ジミー・エヴァンス(エリック・ロバーツ): ヘザーのDV夫。
マイク・オブライエン(ポール・ギルフォイル): 弁護士、アイザックの友人
ハギンズ刑事(キース・デイヴィッド):アイザックを疑う。
ヘクター(トニー・ジェナロ):
検察官(ハリス・ユーリン):
アラン・ローウェンソール(ロバート・ハーパー): アイザックの同僚医師
あらすじ
若い女性ダイアナの治療をする精神科医のアイザック。彼女の深層心理を探るためにダイアナの姉に会うことにした。アイザックは開業医と同時に法定などで証言をする州立病院で犯罪心理学の主任をしていた。そのため彼の証言は判決を左右した。黒人刑事のハギンズはせっかくの犯人を病院送りにされてアイザックを目の敵にしていた。夜になりアイザックの診療所に赤いスーツを着た長い金髪の美しい女性が入ってくる。ダイアナの姉だったが、彼女は父親がダイアナをレイプした話を伝え、妹を救えるかとアイザックに懇願する。ヘザーに会った話をするとダイアナは彼女は蝶だけど私は虫けらと自分を卑下するような発言をし、いつも見る夢と、ヘザーから渡された銃を毎晩確認しているという。そのことでアイザックはまたヘザーに会いたいと話す。雨の中ヘザーがずぶ濡れでアイザックを待っていた。彼女を自宅に入れたアイザック、銃のことを聞くがヘザーは渡していないという。見つめ合う二人はそのままお茶を飲みに出る。ヘザーに惹かれていたアイザックだったが彼女には夫がおり、ギャングでたちが悪く離婚ができないという。その夜離れ難く、アイザックは患者の姉ということでためらったがそのまま関係をもってしまう。ベッドの中でヘザーは妹の話をする。父親がダイアナをレイプした後母親が出て行き、そのあと火事が起こり父親が死んだ。ダイアナは警察に疑われたがヘザーがかばったという。
どんな映画?
多くのパクリを生んだアルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」(1958年)ですが、この映画もその中の一つと言われますが、名作というわけではありません。
この映画の原題を直訳すると「最終分析」で、「めまい」で使用されていた高所恐怖症の代わりに取り上げられているのが「病的酩酊」というもの。
「病的酩酊」は精神医学的な用語で酔っ払った状態で犯罪を起こした場合罪に問えるかというものです。
精神科医のアイザックは、
若い女性ダイアナのカウンセリングを担当していました。
ダイアナは自分のことを知るには姉に会ってほしいと話します。
アイザックは法廷で証言するほどその道の専門家。
彼の精神鑑定は事件の判決を左右するほどでした。
ある日アイザックの元に
ゴージャスな金髪に真っ赤なスーツの
女性が訪れます。
彼女はダイアナの姉でヘザーと名乗ります。
ヘザーはアイザックにダイアナが実の父親に暴行されたと告白します。
ダイアナの治療の後銃を持っていると
聞き、その夜ヘザーに来るように伝えてくれと言います。
雨の中やってきたヘザー。
ヘザーに惹かれるアイザック。
しかし彼女にはヤクザな夫がいました。
それでも仲を深めとうとう関係を持ってしまい、事件が起こります。
ヘザーが落とした鞄の中に謎の物体。何じゃこれ?
「めまい」と同じく舞台はサンフランシスコ。
クライマックスは当初ゴールデンゲートブリッジを想定していましたが、断念し代わりにピジョンポイント灯台で撮影されました。
キム・ベイシンガーとユマ・サーマンが似ているか問題もつっこみどころです。日本人からしたらどちらも金髪で見分けがつかないかもしれませんが…
ただキャストがやたら豪華で、どなたかのファンでしたら必見の一本です。
私は結構好きですよ♪
あっあと キム・ベイシンガーのヌードもあってお得感があります。
スタッフ・キャスト
監督はアメリカ出身のフィル・ジョアノー。まだお若くこの映画を撮った頃は30歳くらいでしたが、ミュージックビデオなどで頭角を現しこう入ったサスペンス映画に挑戦中と入った感じ。残念ながら「愛という名の疑惑」はその年のゴールデンラズベリー賞の作品賞にノミネートされてしまいましたが、「嵐の中で輝いて」という強敵に阻まれ受賞は免れました。
主演のキム・ベイシンガーは80年代にセックス・シンボルとして大活躍しました。1986年に出演したエイドリアン・ライン監督の「ナインハーフ」で、やはりその当時セクシー俳優の代表格だったミッキー・ロークを相手に濃厚ラブシーンを演じ映画も大ヒット、一躍スターの仲間入りを果たしました。リチャード・ギアとは「ノーマーシイ非情の罠」に続く二回目の共演となります。ですが、この映画の同年の1992年に出演が決まっていたデヴィッド・リンチ監督の娘、ジェニファー・リンチ監督の「ボクシング・ヘレナ」の内容があまりに猟奇的だったため降板。この賠償金支払いのため破産するという憂き目に遭います。また「愛という名の疑惑」でゴールデンラズベリー賞で主演女優賞にノミネートされてしまいますが、やはり「嵐の中で輝いて」のメラニー・グリフィスに破れ受賞を免れています。しかし、その後1997年に出演した「L・A・コンフィデンシャル」で、ヴェロニカ・レイクに整形された娼婦を演じ、アカデミー賞助演女優賞を獲得しています。
キム・ベイシンガーの妹役を演じたのが当時まだ22歳のユマ・サーマン。IQが非常に高い人として一部に知られていますが、外見的に180センチを超える身長と小さい顔が特徴的です。クエンティン・タランティーノ監督作品の「パルプ・フィクション」のキメ演技が評価され、日本でも大ヒットした「キル・ビル」シリーズの女殺し屋ザ・ブライド役は非常に印象的です。私生活では1997年に「ガタカ」で共演したイーサン・ホークと結婚してお子さんもいらっしゃいますが離婚しております。
脚本のウィズリー・ストリックは他に「ケープ・フィアー」などの脚本を担当しており、キム・ベイシンガーの夫役にジュリア・ロバーツの兄のエリック・ロバーツが出演しております。
まとめ
ダンベルで地獄行き
コメント