奥様は欲求不満「殺しのドレス」

サスペンス


熟女っていくつからなんでしょうか?

[原題]Dressed to Kill
[製作年]1980[製作国]アメリカ
[日本公開]1981
[監督・脚本]ブライアン・デ・パルマ
[音楽]ピノ・ドナッジオ
[上映時間]105

主な登場人物

ケイト・ミラー(アンジー・ディキンソン):
欲求不満の人妻。何不自由ない生活を送っていたが愛する夫と夫婦生活がなく精神科医のカウセリングを受け悩んでいた。

エリザベス・H・ブレーク(ナンシー・アレン):
リズ、若いコールガール。偶然ケイトの殺人現場を目撃してしまう。

ロバート・エリオット(マイケル・ケイン):
ケイトが通う精神科医。

その他の登場人物

ピーター・ミラー(キース・ゴードン):ケイトの息子
マリノ刑事(デニス・フランツ)

あらすじ

ケイトは大きな息子がいるが、まだまだ魅力的な中年女性だった。再婚相手とは性の不一致で悩み、精神科医のエリオットのカウンセラーに通っていた。その日もエリオットの病院を訪れた後、一人メトロポリタン美術館に立ち寄った。ソファに座ってメモをとっていると、隣に男が座ってくる。ケイトが意識して見ると向うはそっけないふりをし、立ち去る。後ろから首を抑えられ不快に感じ、立ち去るが首を抑えられた時ケイトの手袋をしていたことに気づき、その男の後を追うがなかなか見つけられない。外に出てあきらめて手袋を捨てると、目の前のタクシーから手袋を出している男を見つける。タクシーに近づくといきなり引っ張りこまれキスされる。そのまま男の部屋に行き関係を結んでしまう。男が寝ている間に服を着て出ていこうとした際、引き出しからメモを出しまたいつかと書いて電話のうえに置くと引き出しの中に健康診断の結果を見つける。そこには性病に感染しているとあり、げっと思ったケイトは慌てて部屋を立ち去る。エレベーターに乗り込むが指輪を忘れてきたことに気づきまた上に上がろうとするが黒いコートにサングラスの女が入ってきてケイトに剃刀を振るう。血まみれのケイトが空いたドアから手を伸ばすと、乗り込もうとしていたリズと男がいた。男の方は彼女を見て真っ先に逃げ出した。リズがドアから手を伸ばそうとするとエレベーターのミラーに犯人が映っているのが見え、手を引いた瞬間剃刀を持ってしまう。その夜エリオット医師の留守番電話にボビーから電話がありエリオットの剃刀を使って金髪を始末したと…

どんな映画?

いきなりアンジー・ディキンソンの裸のシャワーシーン、襲われるという
…夢を見ます。

裕福な人妻ケイトは悩んでいました。
再婚相手のHのテクがイマイチだったのです。
どーしよー、大ぴらに言えないことだしってなわけで精神科医のエリオットのカウンセリングを受けます。
精神科医がマイケル・ケインなので胡散臭いことこの上なし。

その後美術館へ。
そこで見かけた男とタクシーや男のアパートで合体!
満足気味に帰ろうとすると、ゲッという事実。
慌てて飛び出しエレベーターに乗りますが、指輪を忘れたことに気づき引き返そうとします。

しかし、エレベーターの扉が開くと、カミソリを持ったサングラスに黒いコートを着た犯人に襲われます。


白いコートに白いワンピースが鮮血で染まっていきます。

そこに出くわしたのが客と一緒にいた売春婦のリズ。
第二の主人公リズが登場するのが37分ごろ、彼女は犯人を目撃します。

結局成り行きで事件に関ることになったリズと、母親を亡くした息子ピーターは犯人を捜索するのですが…

スタッフ・キャスト

ヒッチコック大好きブライアン・デ・パルマが「サイコ」みたいな映画が作りたーいと言ってできたのがこの映画。B級エロ・サスペンスな仕上がりは評価はどうあれ、根強いファンがいることも確かだと思います。わたくしもその中の一人。何がいいのかと言うとやっぱり、殺され方のショックシーン。「サイコ」で実現できなかったセムヌード丸出しをバンバンやってしまっていること。エレベーターの中やシャワールームのような密室で襲われるのは恐怖心を増しますね。

当時49歳くらい、立派なアラフィフのアンジー・ディキンソンが、欲求不満の熟女を大胆に演じております。1959年「リオ・ブラボー」の踊り子役、1960年「オーシャンと11人の仲間」など話題作に出演していますが、何となく印象が薄く、その後セクシー路線へ。スタイルの良いきれいな体をいかして1971年「課外教授」、1974年の「ビッグ・バッド・ママ」では娘たちのヌードよりアンジー・ディキンソンの方がインパクトがありました。そしてこの1980年の「殺しのドレス」で見せた大胆な演技と殺され方により、ご自身の代表作になりましたとさ。アップのヌードはさすがにボディダブルと思いますが、かなりシワが出てきているお顔よりもスタイルの方が良いです。

一方むちむちボディを見せつけたのが当時ブライアン・デ・パルマ監督の奥さんだったナンシー・アレン。監督1976年の「キャリー」で主人公のシシー・スペイセクをいじめる女子高生役で出演。1979年に監督と結婚しこの映画のと、1981年「ミッドナイトクロス」に出演しておりましたが1983年に離婚しています。ですが、その後も「ロボコップ」シリーズで警官のアン・ルイス役で有名です。1979年の「1941」や1984年の「フィラデルフィア・エクスペリメント」などB級っぽい作品で、美人じゃないけどアメリカ人的かわいこちゃんの役が似合っていました。

エリザベスの息子ピーター役を演じたキース・ゴードンはこの映画のオタクっぽい青年役が印象的でしたが、1983年のジョン・カーペンター監督の「クリスティーン」でやっぱり車オタクっぽい青年を演じておりました。現在はテレビドラマで話題になっていた「FARGO/ファーゴ」のシーズン2で監督をされていたそうです。

なんでもやってるマイケル・ケイン

まとめ

 欲求不満で地獄行き

コメント

タイトルとURLをコピーしました