どんな場所でも最後に生き残るのはおばはんだと思います。
[原題]Deathtrap
[製作年]1982[製作国]アメリカ
[日本公開]1983
[監督]シドニー・ルメット
[原作]アイラ・レヴィン
[脚本・製作総指揮]ジェイ・プレッソン・アレン
[音楽]ジョニー・マンデル
[上映時間]116
主な登場人物
シドニー・ブリュール(マイケル・ケイン):
かつての人気劇作家。最近落ち目で悩んでいたがクリスの書いた脚本に目をつけ・・・
クリス・アンダーソン(クリストファー・リーヴ):
劇作家志望の青年。尊敬するブリュールに自分の脚本を売り込む。
マイラ(ダイアン・キャノン):
シドニーの妻。心臓が弱い。
ヘルガ・テンドープ(アイリーン・ワース):隣のおばはん。
その他の登場人物
ポーター・ミルグリム(ヘンリー・ジョーンズ):弁護士
あらすじ
ブロードウェイで記録を作った「殺人ゲーム」の作者で、元人気劇作家のブリュールは、すっかりスランプに陥り彼の舞台は最低の批評ばかりなっていた。結婚11年目の妻のマイラは心臓が弱いが、夫のブリュールを懸命に励ます。彼が得意とする作品はミステリーやサスペンスものが多く、その為屋敷のあちこちに剣やナイフ類の武器や拷問器具のようなものが飾られていた。絶望しているブリュールの元に届いた学生が書いたという「死の罠」の脚本のすばらしさもさらに彼を撃ちのめした。マイラは彼をプロデュースするのはどうかと提案するがブリュールは彼を殺し穴に埋めて自分の脚本として発表してはどうかと言い出す。電話で作者であるクリスを呼び出し、脚本の話を始めるがマイラは夫が彼を殺そうとしているのではないかと思い気が気でいられない。するとブリュールはクリスを椅子に坐らせ手錠をかける。油断させクリスを締め殺したブリュールは、おびえるマイラにも死体を運ぶよう強要する。離婚しようと言うマイラの前に突然、隣りに住んでる霊媒士のヘルガが訪れる。部屋の中に入って行きマイラに酒をあまり飲まない方がいいなどいろいろ忠告し、コローナを知ってるかとか、さんざん適当なことを言って帰って行く。その夜、ベッドに入ったマイラは、外に誰かいると怯えはじめる。
どんな映画?
ミステリーの劇作家だけあって家の中は殺人器具で一杯です。
こんな物騒な家は嫌でしょうが、旦那の仕事柄致し方ありません。
結婚11年目の妻マイラはすっかり落ち込む夫を一生懸命慰めます。
しかし、夫のブリュールはとんでもないことを言い出します。
「あいつの脚本を盗むためにあいつを殺そう」
あいつとは身長約193㎝のスーパーマン、クリストファー・リーヴなのでした。
しかし!ブリュール役のマイケル・ケインも負けていません。約188㎝の身長です。
この二人が絡むのですから家が狭くちゃ困ります。
そしてその周りを、わーわー騒ぐ演技で熱演したマイラ役のダイアン・キャノンは見事ゴールデン・ラズベリー賞最低助演女優賞を獲得しました。
ブリュールはクリスを殺して埋めてきたと言う。
なかなか寝付けないマイラをなだめて寝室に連れて行くブリュール。
そこに突然ー
かっこいい クリストファー・リーヴ❤️
中盤で一部の方に、割と良く知られているシーンがありますが、ネタばれになっていしまうのであえて出しません。
マイケル・ケインが好きか、まだ若いクリストファー・リーヴ好きの方には必見です!
スタッフ・キャスト
この映画とよく比較されるのが、1972年の「探偵<スルース>」という映画です。
監督はジョーゼフ・L・マンキーウィッツですが、主演の一人に10歳ほど若いマイケル・ケインが出演しております。どちらに軍配が上がるかは、ぜひ両方の映画をご覧ください。
監督はシドニー・ルメット。この方は名作を数々監督されていますが、たまにおや?どーしちゃったのという作品もあるのですが、そこがまた愛嬌です。
個人的には「刑事ジョン・ブック 目撃者」のバッタもの「刑事エデン/追跡者」が結構好きです♪
原作のアイラ・レヴィンは「死の接吻」「ローズマリーの赤ちゃん」「ブラジルから来た少年」などちょー有名なミステリー作家です。
マイケル・ケインは80歳過ぎた今でも活躍中のイギリス俳優。
スケジュールさえあればどんな映画にも出演するという姿勢は、素晴らしいです!
クリストファー・リーヴはご存知リチャード・ドナー監督の「スーパーマン」のクラーク・ケント。私の世代からするとスーパーマンはこの方なのです!
残念ながら落馬事故に遭い不自由な体になりましたが、その後も積極的にメディアや俳優業をこなし、ほんとにスーパーマンだなと思いました。
2004年に亡くなった時はほんとに哀しかったです。
ダイアン・キャノンはあの稀代のイケメン俳優ケーリー・グラントと結婚し、娘を出産していますが割とすぐに離婚しました。
スピーディーな展開でかなり楽しめるミステリーの佳作だと思います。
まとめ
禁断のオチで地獄行き
コメント