地獄のオーディション「冬の嵐」

サスペンス

世の中に自分とそっくりさんが3人いるそうです。

[原題]DEAD OF WINTER
[製作年]1987[製作国]アメリカ
[日本公開]1987
[監督]アーサー・ペン
[原作]アントニー・ギルバート
[音楽]リチャード・アイアンホーン
[上映時間]100

主な登場人物

ケイティ・マクガヴァン(メアリー・スティーンバージェン):
売れない女優。とあるオーディションに行き大抜擢される。

イヴリン(メアリー・スティーンバージェン):
ジュリーの姉。財産目当てで手段を選ばない女。

ジュリー・ローズ(メアリー・スティーンバージェン):
イヴリンの妹。イヴリンが夫を殺害する現場を目撃してしまい精神を病んでしまう。

マレー(ロディ・マクドォール):
オーディションでケイティを見つける。ルイスの執事。

Dr・ルイス(ヤン・ルーベンス):
精神科医、車いすの老人。映画撮影のためにケイティを快く迎え入れるがその実態は…

その他の登場人物

ロブ・スウィーニー(ウィリアム・ラス):ケイティの夫、カメラマン

あらすじ

大晦日の雪深い街の待ち合い所に訪れたトレンチコートに帽子を真深に被った女が鍵を取り出しコインロッカーを開けた。中には鍵が入っておりまた別のロッカーの中には札束の入ったカバンがあった。女はカバンを持ち車に乗りその場を後のしたが、別の車が女の後をつけていた。途中電話ボックスから電話をかけ、車で待っていると後部座席から男が出てきて女を殺し、左手の薬指をペンチで切り落とした。
NYの売れない女優ケイティは足を骨折して自由に動けない夫のロブと暮らし、弟が来ていた。ケイティは1月6日の9時からブロードウェーで映画女優のオーディションがあった。オーディションに出かけたケイティは、オーディション相手のマレーにいたく気に入られ、レストランで詳しい説明を受ける。
撮影中に女優がいなくなり残りのシーンを代役してほしいということだった。
ケイティは夫のロブに監督に渡すビデオ撮影のため製作者の家に向かうと話た。迎えに来たマレーの車に乗り雪深い田舎街につれていかれた。屋敷の中には車いす姿の映画製作者Dr.ルイスが現れにこやかにあいさつされた。ルイスは屋敷の中の話をし、ピアノはマッキンリー大統領の特注品だったが届いた日に暗殺されたという。部屋にはネズミ取の罠も仕掛けられていて気をつけろと言われる。失踪し、神経衰弱で再起不能だという女優の写真を見せられたケイティはあまりに自分とそっくりなのに驚く。

どんな映画?

雪の中トレンチコートに帽子を目深に被った女。
車の中で女は後部座席にいた男に殺されてしまいます。
そして赤いマニキュアをしていた指をちょんぎられ・・・・

一方NYで夫と暮らすケイティは売れない女優。
新聞記事で見た映画女優のオーディションを受けに行くことに。
そこにいたのはロディ・マクドォール。
なんと即合格!?

急きょ代役を探していたということで、失踪した女優にそっくりだと言うのです。
雪の中、足を骨折している夫を置いて、映画製作者の屋敷へ向かうことに。
車いすで登場したのは医者兼映画製作者のDr・ルイスでした。

ジュリー・ローズになりきったケイティは用意されたセリフでカメラテストを受けます。そのビデオを見ている謎の女。
なんだか怪しいな~と感じ始めるケイティ。
電話をしようとしてもコードが切られています。

本格的にやばいと思ったケイティは雪に埋まった中飛び出すのですが…

えええええええっ!!!?

この映画は1945年の「私の名前はジュリア・ロス」のリメイクになります。

原作はアントニー・ギルバートの「The woman in Red」です。男性のようなペンネームですがれっきとしたイギリス人女流ミステリー作家さんです。
なんと言ってもこの映画の見どころというか、第一の衝撃シーンは指が切断されているということです。さすがに70年前の「私の名前はジュリア・ロス」には無いシーンで、ショックで錯乱するメアリー・スティーンバージェンの演技が見ものです。そしてメアリー・スティーンバージェンが1人3役をこなしております。
彼女の遺体になってる変顔や発狂寸前の演技に女優魂を感じます。
執事がロディ・マクドォールなのでいきなり怪しさプンプンなのですが、徐々におかしくなっていくDr・ルイスのいかれた演技もいいです。


評価がいまいちなB級サスペンスですがわたくしは好きな一本です。

スタッフ・キャスト

監督は1967年のアメリカン・ニューシネマの代表作「俺たちに明日はない」のアーサー・ペン。



主演のメアリー・スティーンバージェンは1979年にマルコム・マクダウェルがタイムスリップして過去からやってくる「タイム・アフター・タイム」、1990年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」では未来からやってくるクリストファー・ロイドの相手役を演じていまし。1980年には日本未公開の「メルビンとハワード」でアカデミー賞助演女優賞を獲得しているオスカー女優です。「タイム・アフター・タイム」での共演がきっかけでマルコム・マクダウェルと結婚していましたが離婚、現在の夫はテッド・ダンソンです。美人系なんですがほうれい線が気になります。

どっきりシーンもある退屈しないサスペンス映画です。

まとめ

オーディションで地獄行き

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