堕ちた天使、ミッキ―・ローク。
[原題]Angel Heart
[製作年]1987[製作国]アメリカ
[日本公開]1987
[監督・脚本]アラン・パーカー
[製作]アラン・マーシャル他
[原作]ウィリアム・ヒョーツバーグ
「堕ちる天使」
[音楽]トレヴァー・ジョーンズ
[上映時間]113
主な登場人物
ハリー・エンゼル(ミッキー・ローク):
ニューヨークの私立探偵。ある日謎の男から名乗る男から行方不明になった歌手を探してほしいと依頼を受ける。
ルイス・サイファー(ロバート・デ・ニーロ):
ハリーの依頼人。戦時中行方不明になった男ジョニーを探して欲しいと依頼する。ゆでたまごをぱくつく。
マーガレット・クルーズマーク(シャーロット・ランブリング):
ジョニーの元婚約者。占いをしている。
その他の登場人物
エピファニー(リサ・ボネット): イバンジェリンの娘
Dr,ファウラー(マイケル・ヒギンズ): ジョニーの担当医
ワインサップ(ダン・フロレク): サイファーの弁護士
メガネの看護婦(キャスリーン・ウィルホルト):ジョニーが入院していた病院の看護師
あらすじ
1955年ニューヨーク、私立探偵のハリーの元にワインサップと名乗る弁護士の男から電話があり依頼人に会いに行くことに。黒人教会の中の部屋に通されるとそこにはステッキを持った紳士が坐っており、ルイ・サイファーと名乗った。サイファーは戦前に契約していた歌手のジョニー・リーブリングを探して欲しいと依頼する。ジョニーは1943年に北アフリカに慰問のため派遣され頭と顔に重傷を負って記憶喪失だという。契約は彼が死んだら失効するというものだが、ジョニーの行方が12年前からあやふやだという。ハリーはジョニーがいたという病院に向かうが転院していると言われ、当時担当医だったというDr,ファウラーの家に侵入し、中を調べ彼が帰宅すると薬物依存と脅迫してジョニーの居場所をしゃべらせようとする。Dr,ファウラーはジョニーはケリーという友人と若い女につれていかれたというのだ。ハリーは医師を寝かしつけて鍵をかけて出ていくが戻ってくると医師は写真を抱いたまま血を流して死んでいた。ハリーはジョニーにはマーガレットという婚約者がいたという情報を得て、彼女に会いに行こうとするのだが。
どんな映画?
1955年のニューヨーク。
私立探偵のハリー・エンゼルはある変わった紳士から人探しの依頼を受けます。
ジョニー・リーブリングという歌手を探してほしいというものでした。
ジョニーは紳士とある契約を交わしたのだが12年ほど行方不明だというのです。
ハリーはジョニーが入院していたという病院に行きます。
受付のメガネの看護師さんに患者のことを尋ねます。
当然教えてくれるわけないですが、そこはミッキー・ローク扮するハリー。
見つめてニヤッとするだけで教えてくれます。
彼は1943年に転院しているとボールペンで書かれていました。
この当時ボールペンはおかしいと言うハリー。
当時主治医だったDr,ファウラーの家に向かいました。
薬中のDr,ファウラーに詰め寄るハリー。
食事に行っている間に思い出せと鍵をかけてダイナーに向かいます。
しばらくして戻ってみるとDrはベッドに仰向けになって片目を撃ち抜かれて死んでいました。
これはやばい!!と思ったハリーは依頼人に会って断ろうとします。
レストランでゆで卵を手に取るサイファー。
指で転がして殻を割り、整えた爪で丁寧に剥いていきます。
卵は魂のシンボルと話し、ゆで卵をぱくつきます。
サイファー役はカメレオン俳優のロバート・デ・ニーロ。役作りのため太ったり痩せたり
変幻自在です。でもほっぺのホクロで彼だとわかります♪
しぶしぶ捜索を続けるハリー。
そして舞台は暑いニューオーリンズに移っていきます。
ジョニーがよく会っていた手相見の女マダム・ゾーラを探します。
しかしゾーラはジョニーの元婚約者で富豪の娘マーガレットでした。
客のふりをしてマーガレットに会いに行きます。
マーガレット役のシャーロット・ランブリング様。
彼女が出ているにも関わらず、あまり重要な役ではありません。
サービス(誰に?)用です。
そしてまた凄惨な殺人がおこるのでした。
この映画そもそもデ・ニーロの役名でピンときてしまう人はネタバレしてしまいますので、
頭空っぽにして観た方が、ラストの衝撃が大きいと思います、わたくしも初見の時はびっくりしました!
回転するファン、鼓動、黒人尼僧、魔術、エレベーターどれをとっても不気味な雰囲気に痺れます。
スタッフ・キャスト
監督のアラン・パーカーはイギリスで1979年の「ダウンタウン物語」で監督デビューし、1978年「ミッドナイト・エクスプレス」で高い評価を得て、2003年の「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」など社会派サスペンスの意欲的な作品を発表しています。
主人公のハリー・エンゼル役のミッキー・ロークは1978年のスピルバーグの迷作「1941」で映画デビューし、1981年の「白いドレスの女」の演技で高い評価を得ました。80年代に
「ナイン・ハーフ」「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」「蘭の女」などで、甘いマスクと、どこか寂しげな表情、内に秘めた暴力性、彼の魅力を最大限に活かした作品に出演し人気を博しました。この頃確実にミッキ―・ロークはセクシー俳優の代表格だったと思います。
ですか90年代にプロ・ボクサーに転身すると、彼の繰り出す猫パンチによりファンをア然とさせてしまいました。そこから低迷期に入ってしまい、たまにパパラッチされる姿は一人で犬と食事をしている所など寂しいものでした。復活は2008年の「レスラー」彼自身を投影したよう作品で、涙無しには見られませんでした。現在も色々問題があるそうですがこれからも活躍していただきたいものです。
マーガレット役のシャーロット・ランブリングはイギリス出身。1974年の「愛の嵐」で上半身裸にサスペンダー姿で歌うシーンであまりにも有名になりました。DVDのジャケットもこのシーンがモロダシです。とにかく無駄脱ぎが多い女優さんで、その美しいスレンダーな体と、貧乳を惜しみなくさらけ出します。こんな映画のちょい役で脱いじゃうの?と思うことが多いです。ぽろりの契約でもあるのでしょうか?40代にさしかかると有名作の出演が減り、1986年には大島渚監督の大迷作「マックス、モン・アムール」に出演していました。こんな役よく引き受けたな~と思わずにおれませんでしたが、2000年のフランソワ・オゾン監督の「まぼろし」で再び脚光を浴びるように!そして2015年の「さざなみ」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています!まだまだ現役です!すばらしい女優さんです。
素敵だったミッキー・ロークの姿を観よ!
まとめ
はじめっから地獄行き
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