この技術が実現できる日がきますかね〜
[原題]4 mosche di velluto grigio
[製作年]1971[製作国]イタリア
[日本公開]1973
[監督・脚本・原案]ダリオ・アルジェント
[原案]ルイジ・コッツィ/マリオ・フェリエッティ
[製作]サルヴァトーレ・アルジェント
[音楽]エンニオ・モリコーネ
[上映時間]101
主な登場人物
ロベルト・トバイアス(マイケル・ブランドン):
人気バンドのドラマー。最近何者かに脅迫されている。
ニーナ(ミムジー・ファーマー):
ロベルトの妻。
その他の登場人物
アロージオ(ジャン=ピエール・マリエール):オネエ探偵
ディオメーデ(バッド・スペンサー):ひげもじゃ
ダリア(フランシーヌ・ラセット):ニーナの従姉妹
あらすじ
人気ドラマーのロベルトは一週間くらい前からサングラスの男につけられていると感じていた。わけもわからずただただ不快に思っていたロベルトは夜中男を見かけ、コンサートホールの中で男に詰め寄る。男はすっとぼけて相手にしなかったがそのうちナイフを取り出しロベルトと揉み合いになってしまう。ロベルトは誤って男を刺してしまい男は血を出し舞台に倒れこむ。そこを観客席から仮面をかぶった人物が写真に収めていた。家に戻ったロベルトだが男の身分証が送り付けられたり気が気でない。ロベルトは部屋の中で自分が男を殺している写真を見つけ動揺する。ベッドでは妻のニーナが眠っている。寝室の扉が開いており誰かの気配を感じたロベルトは家を確認するが後ろから仮面の人物にワイヤーで首を絞められいつでも殺せる警察には言うなと脅され気絶する。物音に気づいたニーナがロベルトに尋ねるとロベルトは男を殺したことを告白する。それをメイドが聞いていた。ロベルトがディオにこのことを相談すると彼は私立探偵を雇うことと彼の隣人、教授にロベルトの家を見張るよう取り計らってくれる。ちょうどその頃、ロベルトが殺したと思っていた男は生きており、犯人に刃先が入り込んで血が流れる細工のナイフを持っていってもう手を引くと告げるが、犯人に撲殺されてしまう。車の中に次はおまえだというメモを見て探偵事務所に車を走らせたロベルト。事務所にはオネエ言葉を話す男性がおり、一瞬たじろぐが彼がアロージオでしぶしぶながら彼に調査を依頼する。
どんな映画?
ドラマーのロベルトはストーカーにあっているような気がしていました。
かわいいファン…ではなく おっさんの!
当然いい気分はしません。
とうとうロベルト誰もいない劇場の中で、サングラスのおっさんに詰め寄ります。
すっとぼけるおっさんでしたが、ナイフを出し威嚇してきます。
ナイフを奪い取ろうとしたところおっさんは舞台から転落、死んでるっぽい。
そこを舞台から写真をとる人物がいました!!
ハッ○リくんのお面?!!!?
じゃないですがなんか変なお面をかぶっています。不気味です。
うなされるロベルト。
隣に寝ているのは金持ちの妻ニーナです。
そんな中仲間がある話を始めます。
彼はサウジアラビアで見た処刑の様子を話し、大観衆の集まる広場でひざまずかされ
そこに現れた死刑執行人が、右手には新月刀を握り、左手にはアイスピックを持っているといいます。
まずアイスピックでうなじを刺し、硬直した首を新月刀で素早く切り落とすというものでした。
こんな話されたら夢に見るっつーの!
とゆーわけで何度もその夢にうなされるロベルト。
おまけにおっさんを殺したと写真を送り付けられるし、
家の中でお面の人物にワイヤーで首絞められるし、散々。
ニーナに殺人の告白をするロベルト。
困ったロベルトは神様と呼ばれるディオメーデに相談します。
ボロボロの服にボロ小屋でアウトドア生活の神様。
彼はロベルトに探偵を雇えと言うことと教授と呼ばれる男に見張ってもらうとこと助言してもらいます。
しかしニーナは耐えきれず家を出てってしまいます。
雇った探偵は何でかオネエ。しかも一度も事件を解決したことがないと話します。
こんなんでダイジョブか~と言いつつ、今度こそ解決すると言い張る探偵。
落ち込むロベルトをやさしく慰める女性がいました。
ニーナの従妹ダリアです。
お風呂に入っているうちに、いい感じになっちゃいます。
ダリア役のフランシーヌ・ラセットはヌードを披露しております。
ラセットはドナルド・サザーランドの3番目の妻です。
ちなみに、「24」のキーファー・サザーランドは2番目の妻シャーリー・ダグラスの息子です。
ダリアの死に方が階段に頭を打ちつけながら滑り落ちナイフで刺されるというなかなかのインパクト。
そしてこの映画の最大の衝撃シーンが、目玉に残ったものをモニターに映し出すと言うドイツやアメリカではすでに行われている手法の実験です!!!?
ダリアが殺される直前に見た映像が網膜に残っていると言うのです。
そこには何故か4匹の蠅が!?
この映画は「歓びの毒牙」「わたしは目撃者」に次ぐ動物三部作の最終話とされています。
蝿なのになんで動物って気がしますが。
権利の問題があり、長らく幻の映画状態だったのが40年近く経ってDVD化が実現したそうです。
サスペンスタッチでありながらウルトラCの登場によって、いきなりB級になってしまいましたが、
強引な設定もなんのその、ラストのスローモーションは芸術的でもあります。
バックに流れるエンニオ・モリコーネの甘い曲は余韻を残します。
スタッフ・キャスト
監督はイタリアンホラー界の帝王ダリオ・アルジェント。
アルジェントと言えば1977年の「サスペリア」でしょうか。ショックシーンと独特の色使い、美少女いじめは他の追随を許しません。
ニーナ役のミムジー・ファーマーはアメリカ出身の女優さんですが、中性的な面立ちとスレンダーな体、神経質そうな演技が印象に残ります。ヨーロッバに渡り結婚してからはダリオ・アルジェントやルチオ・フルチなどイタリアンホラー系の作品に出演してます。
探偵役のジャン=ピエール・マリエールは今やフランスの名優中の名優とされているとはこの頃では信じられませんね~
それって卑怯じゃという手口でも面白ければオール・オッケー。
まとめ
変なペンダントで地獄行き
コメント