不倫相手の配偶者に会いに行く勇気はないです。
不倫したことないけど。
[原題]Sleuth
[製作年]1972[製作国]アメリカ・イギリス
[日本公開]1973
[監督]ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ
[脚本]アンソニー・シェイファー
[上映時間]138
主な登場人物
アンドリュー・ワイク(ローレンス・オリヴィエ):
老小説家。妻の浮気相手であるマイロをある目的の為、自分の趣味でごちゃごちゃした広大な屋敷に招く。
マイロ・ティンドル(マイケル・ケイン):
若い美容師。アンドリューの妻の浮気相手。
あらすじ
推理小説家のアンドリューの広大な屋敷に招かれた伊達男のマイロ。
赤いスポーツカーで訪れた彼は若く老小説家とは対象的だった。招き入れられたアンドリューの部屋はスイッチで動く等身大の人形や奇妙なものでいっぱいだった。アンドリューはマイロに飲み物を渡し、やつぎばやに質問を繰り返す。そして本題のアンドリューの妻であるマーガリートとマイロとの関係につっこむ。浪費家の妻をマイロでは手に負えないというが、マイロは美容院を経営しており、アンドリューにはフィンランド娘の愛人テーアがいると追及する。テーアはセコハン(セコンドハンド、中古)のジープのような女だというマイロに対し、彼女を絶賛し彼女の家の前に張らせている探偵(マイロが雇った)を批判する。金の話を始めるアンドリュー、25万ドルの宝石の話をマイロに話し始める。宝石のありかはダーツの的の後ろ、ダーツを当てると開く仕掛けになっていた。アンドリューは税金対策のためにもダイヤをマイロに盗ませ、保険金をせしめようという算段だ。マイロには現金で17万ドル渡し、妻のマーガリートも譲るというのだ。金の話に乗り気になったマイロは、変装して忍びこんだふりをしてくれと提案するのだが…
どんな映画?
有名推理小説家アンドリューの広大な屋敷にやって来たマイロ。
マイロはイタリア系のいかにも女好きしそうなタイプ。
なんてったって若い頃のマイケル・ケイン。
庭園迷路の中で待っていたアンドリューは推理小説をテープレコーダーに吹き込んでいました。
屋敷の中はボタンを押すと笑い出す大きな人形や、変わったものであふれています。
さて、マイロがなぜアンドリューに呼び出されたかというと、
美容師のマイロはアンドリューの妻と絶賛不倫中、しかしアンドリューにもテーアという
愛人がいるとのこと。
そこでアンドリューからの提案。
マイロが変装して屋敷に侵入し隠してあるダイヤを盗み、保険金をせしめるというものでした。
沢山ある衣装にうまく乗せられるマイロ。
マイロはピエロの格好をして大はしゃぎの二人。
しかしアンドリューにはある目的が…
ピンポーン
浮かれるアンドリューの元にやってきたのはウィルトシャー州警察のドッペラー警部と名乗る男でした。
タイトルの「探偵 スルース」、探偵でてくる?と思ってしまうのですが、原題のSleuthの意味が探偵、探偵する、捜査するなのででそのまんまなのですが、劇中
お互いに探り合いをする、謎の掛け合いと言う意味合いでしょうか。それとも、アンドリューの小説で出てくる探偵のことでしょうか。
とにかく、2人のイギリス人俳優の演技合戦と言っていいでしょうか?イギリスの名優中の名優ローレンス・オリヴィエは、シェイクスピア俳優として名を馳せた
舞台劇はお手の物。当時39歳ほどのやや軽い印象のマイケル・ケインも、その役柄に合っていました。セリフの掛け合いと、変装、どんでん返しで有名な映画、必見の価値ありです。この演技でローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン両者がアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。
ポイントは出演者が2人なんですけど♪
スタッフ・キャスト
監督はジョーゼフ・L・マンキーウィッツ、1950年代「イヴの総て」「裸足の伯爵夫人」「去年の夏突然に」など立て続けに名作を製作しましたが、1963年の大作「クレオパトラ」の失敗からその後振るわず、惜しくもこの1972年の「探偵スルース」が遺作となってしまいました。
イギリス人劇作家のアンソニー・シェイファーは「探偵スルース」を発表し、好評を
得て映画版は自ら脚本を担当しました。映画脚本も多く特にアガサ・クリスティの
映画版の1978年「ナイル殺人事件」、1982年「地中海殺人事件」、1988年
「死海殺人事件」などを、ヒッチコック作品では1972年「フレンジー」があります。
2007年にマイケル・ケインがかつてローレンス・オリヴィエが演じていたアンドリューを演じ、マイケル・ケインが演じたマイロをジュード・ロウが演じた「スルース」で
リメイクされています。
果たしてジュード・ロウは第二のマイケル・ケインになれるのでしょうか?
やっぱりローレンス・オリヴィエは年をとってもすごいな~と、うなる一本。
日本でのDVD化が望まれますね!
まとめ
不倫相手の夫に会って地獄行き
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