どうしても覚えられない名前があります。
[原題]Obsession
[製作年]1976[製作国]アメリカ
[日本公開]1978
[監督・脚本]ブライアン・デ・パルマ
[脚本]ポール・シュレイダー
[音楽]バナード・ハーマン
[上映時間]101
主な登場人物
マイケル・コートランド(クリフ・ロバートソン):事業家
エリザベス/サンドラ・ボルティナーリ(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド):
マイケルの妻/イタリアで教会修復を行なっていたエリザベスそっくりの娘。
ロバート(ジョン・リスゴー):
マイケルのビジネスパートナー
あらすじ
1959年のニューオーリンズ、土地開発などの事業で成功しているマイケルには、美しい妻のエリザベスと娘エイミーがいた。自宅でパーティを開いていたその夜、寝室に50万ドル用意しろという脅迫文を残して、何者かに妻と娘を誘拐されてしまう。金を用意しようとしたマイケルだったが、警察の指示により、紙くずの入ったアタッシュケースを約束の場所に投げる。身代金を取りに来た犯人を追い詰めようと、警察が追うが、追跡中に犯人の車が大破し、妻も娘も死んでしまう。それから16年が経ち、マイケルは仕事上のパートナー、ロバートとローマに行く。まだ妻や子供のことを忘れられないマイケルは、かつて妻のエリザベスと出会った教会で、彼女そっくりの若い女性と出会う。彼女のことが気になったマイケルは一人ローマに残り、彼女と会った。彼女はサンドラと言い、壁画の修復をしているという。食事に誘うと快諾してくれ、二人で散歩したり楽しい時間を過ごした。そしてマイケルはサンドラにプロポーズするのだが…
どんな映画?
どうしても覚えられない名前。いえ ちゃんと言えない名前。
それがこの映画のヒロイン、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド。
ジュヌヴィエーヴ・ビジョ◎☆○□♂
とにかく言えません。
事業家のマイケルには、最愛の妻と娘がありました。
しかし結婚10周年を祝うパーティーで事件が起こったのです。
妻子が誘拐され身代金を要求されたのです。
マイケルは警察に指示された通りに行動したのですが、妻子は死んでしまいます。
その16年後マイケルは妻と出会ったイタリアの教会で妻そっくりの女性サンドラに出会います。
マイケル役のクリフ・ロバートソンとサンドラ役のジュヌ…ヴィエーヴ・ビジョ◎☆○□♂
ジュヌ…ヴィエーヴ・ビジョ◎☆○□♂がまだ若く、きれいです。
マイケルは亡き妻の歩き方をブリン・マー・ウォークだったと言います。
ブリン・マー・ウォークとは?
裾の長いドレスのため滑りながら歩くさま、アメリカ東部の上流階級の歩き方をいうそうです。
次に彼女の部屋を訪ねると、彼女の母親が危篤だといいます。
サンドラの母親が亡くなったことにより二人はすぐ結婚することに。
結婚したその夜、マイケルが起きると新妻のサンドラはいなくなっていました。
そしてまた、身代金を要求した脅迫文がベッドに貼り付けられていたのです。
もう二度と同じ過ちを繰り返さない!!
マイケルはエリザベスとの愛の記憶のために命がけで誘拐犯に挑むのでした。
スタッフ・キャスト
この映画は、ヒッチコック大好きの鬼才ブライアン・デ・パルマがヒッチコックの「めまい」みたいな映画が作りたい!!という思いから作られたとか。
脚本は同年に、マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」も担当したポール・シュレイダーです。ポール・シュレイダーは「ハードコアの夜」や「アメリカン・ジゴロ」などを監督し、現在もその才能を発揮しています。
アメリカ人のクリフ・ロバートソンは1968年の映画「まごころを君に」でアカデミー賞主演男優賞を受賞しているオスカー俳優。「スパイダーマン」シリーズでは伯父さんを演じていて、長きにわたって活躍されていました。
カナダ出身の女優ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドはフランス系と言うこともあり、フランスやイギリスでも映画に出演し、アメリカでも活躍しました。
1969年公開のギリス映画「1000日のアン」でヒロインのアン・ブーリンを熱演。この映画のジュヌ…ヴィエーヴ・ビジョ◎☆○□♂は
本当に素晴らしかったです。
ずっと観たかった映画だったので数年前にやっとDVDが出て嬉しかったです。
同じカナダ出身のデヴィッド・クローネンバーグ監督の1988年の映画「戦慄の絆」で珍しい子宮の持ち主の女優を演じています。2005年の「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」に老け役で出ていた時はその老けっぷりに驚きました。
ロバートを演じたジョン・リスゴーは脇を固める重要な役や悪役など多くの映画に出演していますが、1982年の「ガープの世界」でのごっついオカマ役は印象深いです。
ケレン味たっぷりのデ・パルマ節、嫌いな人は嫌いだけど
好きな人はどっぷりはまる。
まとめ
誘拐事件で地獄行き
コメント