ブラとパンツはどちらから先に
着用しますか?
ちなみに私はパンツから派です。
[原題]Eyes Wide Shut
[製作年]1999[製作国]アメリカ・イギリス
[日本公開]1999
[監督・製作・脚本]スタンリー・キューブリック
[脚本]フレデリック・ラファエル
[製作総指揮]ヤン・ハーラン
[原作]アルトゥル・シュニッツラー
「夢小説」(1926)
[撮影]ラリー・スミス
[編集]ナイジェル・ゴルト
[音楽]ジョスリン・プーク
[上映時間]159
主な登場人物
ビル・ハーフォード(トム・クルーズ):
アメリカ人内科医。ジーグラーの主治医で毎年彼のクリスマスパーティーに招待され、妻のアリスと同伴で出かける。
アリス・ハーフォード(二コール・キッドマン):
ビルの妻、幼い娘がいる。今は働いておらず休職中。ビルにある告白をする。
その他の登場人物
ヴィクター・ジーグラー(シドニー・ポラック):富豪
マリオン(マリー・リチャードソン):亡くなった患者の娘
ニック(トッド・フィールド):バンドのピアニスト。ビルの元同級生。
ドミノ(ヴァネッサ・ショウ):ビルが道で声をかけられたコールガール
ホテルの受付(アラン・カミング):ニックの泊まっていたホテルの受付
ミリチ(ラデ・シェルベッジア):貸衣装店の店主
ミリチの娘(リーリー・ソビエスキー)
サリー(フェイ・マターソン):ドミノのルームメイト
サバス(スキ・デュモン):アリスに声をかける男
あらすじ
ニューヨークの若手のエリート医師ビルには、アリスという美しい妻とかわいい娘がいた。何もかもがうまくいっていたかのような家庭で、富豪ジーグラーの豪華な邸宅で行われる毎年恒例のクリスマスパーティーに招かれる夫妻。その日もシッターに子供を預け二人でドレスアップして出かけた。踊りながらアリスはビルに、誰か知り合いはいるのかと尋ねると、ビルは周りを見回してバンドの中のピアノを弾いている男は医大時代の同級生ニックだと話した。挨拶してくると言うビルに、アリスは化粧室に行くと言って別れた。ビルはニックに声をかけ、10年ぶりの再会を喜んだ。ニックはすぐに人に呼ばれ、別れ際に「ソナタ・カフェ」にいつでもいるからと言った。一人でシャンパンを飲んで少し陽気になっていたアリスは、サバスと言うハンガリー人の男に声をかけられ、一緒に踊る。一方ビルは、2人のモデルに囲われていた。遠くからそれを見ていたアリスも、サバスから口説かれていた。その後ビルは、パーティーのホスト役である大富豪のジーグラーに部屋に呼ばれる。そこには裸のシーグラーと裸の若い女性がおり、女性の方はクスリの過剰摂取により意識が朦朧としていた。ビルの呼びかけによりマンディーと名乗るその女性は、一命を取り留めた。ジーグラーはビルに礼を言いながらも、暗に黙っているように釘を刺した。自宅に戻ったビルとアリスは、ベッドルームでマリファナを吸っていた。すると少しハイになっていたアリスが、あの時女の子たちといなくなって何をしていたのかと尋ね、ビルはアリスにジーグラーといたと話す。アリスはさらに興奮し、モデルの彼女たちとしたくないのか?美人な患者が来たら興奮しないのかとビルを捲し立てた。しかしビルは自分は医者だし患者に対してそんな感情は持たないと言い、同時にアリスにも自分の妻で娘の母親だからと誰にもそんな感情を持たないはずだと断言し、アリスを信頼していると言った。するとアリスはその言葉で、笑い転げたが、すぐにある告白を始めた。
どんな映画?
「輪舞」の原作者としても知られているオーストリアの小説家アルトゥル・シュニッツラーの中編小説「夢小説」を元に、スタンリー・キューブリック監督が現代を舞台に映画化。当時実際に夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンが共演。映画はR‐15指定で全裸シーン満載(無修正版はR‐18)の、キューブリック監督の遺作となっています。
ニューヨークの開業医ビルは
ハンサムな上に美人の妻アリスと
可愛い娘がいます。
クリスマスの日ビルは
患者でもある大富豪ジーグラーの
豪華なパーティーに夫婦でお呼ばれ
そんな中にビルの知った顔が
医大生時代の同級生ニックが
バンドのピアニストになっていました。
声をかけに行くビルと別れたアリス
美男美女カップルだけあって
それぞれ1人になると
当然異性が放って置かない
アリスは声をかけられた男と
踊り、戻ったビルは二人の
美人に囲まれている。
そんな中ビルはジーグラーに
呼び出され彼の部屋に行くと
マッパの美女がオーバードーズ
ビルは彼女に呼びかけ
何とか回復します。
自宅に戻った2人は
ベッドルームでマリファナ
ラリったアリスが
「夏のバカンスにたまたまいた
海軍士官に欲情したの
彼に求められたら夫も娘も
捨てて構わなかったわ」
と クリスマスに爆弾投下
何でこんな時に
そんなこと言うんだよー💢
そこに患者の娘から電話が
すぐに患者の元に向かうビル
ですがタクシーの中で
アリスと海軍士官との妄想で
頭がいっぱいになってしまい…
眠るアリスの隣に置かれた仮面が意味することは?
原作の設定を1900年初期のウィーンから、1990年台のニューヨークのクリスマスの時期に変更しています。
胡散臭いセレブ紳士の役が本当にお似合いのシドニー・ポラック監督が、ジーグラーという怪しい大富豪を演じています。このジーグラーは原作に登場しないキャラクターなのですが、事件に説明を加える役割を担っています。
撮影自体はニューヨークではなく、キューブリック監督が移住していたロンドンで行われ、400日をかけた製作期間はギネスブックにも登録されています。
冒頭からニコール・キッドマンのトイレシーンから始まるのですが、ちなみに映画の中で初のトイレシーンが映された映画はヒッチコック監督の「サイコ」(1960年)と言われているそうです。
そんな感じで、女性のヌードが多用されている本作ですが、当然主演のニコール・キッドマンのヌードも満載です。
個人的に、この映画を観ていて驚いたのが、
裸のニコール・キッドマンがブラを先に着けたこと!
それまで、パンツを先に履くものだと思い込んでいたので、外人はブラから先につけるのか?んで、その後独自に(?)調査したのですが何割かの割合でブラを先につける方もいるそうですが、やはり日本人はパンツから派の方が多いように思われます。
どうでもいい話ですみません。
30代半ばのまだまだ若い美男美女夫婦。結婚していると言っても誘惑も多い。妻夫の心の不貞に対する激しい嫉妬で、おかしくなる夫。いくら夫婦だからって、何でも話せばいいってもんじゃなかろうもん。まあだからといって自分も浮気しちゃる!と言うのもちょっと違うような。そして夫は、どんどん見てはいけない世界に足を踏み入れていくのですが…
タイトルの「Eyes Wide Shut 」は、「eyes wide open」のもじりで、真実を直視するという意味合いの反意語として使用されています。ビルの名字「ハーフォード」は「ハリソン・フォード」のもじりだそうです
結婚に関する名言で日本でもよく知られているのが、イギリスの歴史家で聖職者トーマス・フラーの「結婚前は両目を大きく開いて見よ 結婚してからは片目を閉じよ(Keep your eyes wide open before marriage and half shut afterwards.)」なんですが、結婚したら片目どころか、両目を閉じなきゃいかんのかなと思う今日この頃です。
ラストに、全てをアリスに告白するビルに、
重要なのは冒険から生き残ったことだと言う妻アリス。
そして夫婦は、あったことにもなかったことにも蓋をして日常に戻り、やがて新年を迎える。
それでは良いお年を〜
スタッフ・キャスト
主役のビルを演じたのは80年代のハリウッドを代表するであろう俳優の一人トム・クルーズ。1981年にフランコ・ゼフィレッリ監督、ブルック・シールズ主演の青春残酷映画「エンドレス・ラブ」にアホっぽい友人の一人として映画デビュー。この頃は本当にムチムチでしたが、1983年に主演した「卒業白書」で、高校生役を演じブリーフ姿で踊り狂う演技に全米が震え、日本でもそのイケメンぶりが話題になり、ブラット・パックから頭一つ飛び出る存在となりました。そんで1986年に主演した「トップガン」が大ヒット、スター俳優の仲間入りをされました。その後も、ポール・ニューマンと共演した「ハスラー2」(1986年)や、主題歌もヒットしたロジャー・ドナルドソン監督の「カクテル」(1988年)に出演。そしてバリー・レヴィンソン監督のヒューマン映画「レインマン」(1988年)では、ダスティン・ホフマンと共演し、青春スター俳優から実力派俳優にステップアップ。翌年に主演したオリバー・ストーン監督のベトナム戦争映画「7月4日に生まれて」(1989年)では、トム・クルーズのイケメンぶりを期待して観にきた女子たちを暗い気持ちにさせましたが、骨太な反戦映画です。この映画でゴールデングローブ賞主演男優賞を獲得しています。トニー・スコット監督の「デイズ・オブ・サンダー」(1990年)では、自身2度目の結婚をするニコール・キッドマンと初共演。続けて当時のヒットメーカー、ロン・ハワード監督の「遥かなる大地へ」(1992年)でも共演。同年、ロブ・ライナー監督の軍事サスペンス「ア・フュー・グッドメン」(1992年)に出演。翌年にもシドニー・ポラック監督の法律事務所サスペンス「ザ・ファーム 法律事務所」(1993年)に弁護士役で出演しています。1994年には配役で原作者と物議を醸した吸血鬼映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で、金髪のヴァンパイア・レスタット役で主演。ブライアン・デ・パルマ監督版のスパイ大作戦映画「ミッション:インポッシブル」(1996年)では、イーサン・ハントを演じのちにシリーズ化される当たり役となりました。その後も「マグノリア」(1999年)、「バニラ・スカイ」(2001年)、「マイノリティ・レポート」(2002年)、「ラスト サムライ」(2003年)、「宇宙戦争」(2005年)、「ワルキューレ」(2008年)などヒット作、話題作にコンスタントに出演されております。ディスレクシアや宗教、女性関係など話題に事欠かないお方ですが還暦を過ぎた現在でもスターなのは間違い無いですネぇ。
うっかりピアニストのニックを演じたのはアメリカ合衆国の俳優兼映画監督兼脚本家のトッド・フィールド。俳優として数本の映画に出演した後、2001年に「イン・ザ・ベッドルーム」で監督デビュー。批評家から絶賛されました。また、2006年の「リトル・チルドレン」でもアカデミー賞脚色賞にノミネートされています。長い沈黙の後、満を持して2022年に監督・脚本を担当した映画「TAR/ター」を発表主演のケイト・ブランシェットの為にトッド・フィールドが書いた脚本だけあって、ケイト・ブランシェットの完璧な演技が絶賛されています。
まとめ
嫉妬と妄想で地獄行き
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