植物は必ずと言っていいほど枯らします。
[原題]the little shop of horrors
[製作年]1960[製作国]アメリカ
[日本公開]劇場未公開
[監督・脚本・製作]ロジャー・コーマン
[脚本]チャールズ・B・グリフィス(ジュニアの声も担当)
[上映時間]72
主な登場人物
シーモア・クレルボーン(ジョナサン・ヘイズ):
花屋のダメ店員。何をやらせても鈍臭くうまくいかない。
とうとう店長からクビを言い渡されてしまうが、起死回生の一発で
変な植物を花屋に持ち込む。そこから運命が一変し…
オードリー(ジャッキー・ジョーゼフ):
店長の娘。やや天然でシーモアにも親切。
その他の登場人
グラヴィス・マシュニク(メル・ウェルズ):花屋の店長
歯医者:ディック・ミラー
ウィルバー ・フォース(ジャック・ニコルソン):歯医者に来た葬儀屋
あらすじ
スキッド・ローの街。花屋に務めているシーモアはぐずで何をやらせてもだめな男だった。店主がクビをいい渡すと、今面倒を見ている珍しい植物があるので、待って欲しいと頼む。同僚のオードリーの口添えもあり、日本人の庭師にもらったというヘンテコリンな植物を育てることになった。その植物にオードリー・ジュニアと名付けた。元気がないと水をあげようとすると、誤って指先を切ってしまい、流れた血をその植物が飲んで大喜びした。翌日植物は急激に巨大化し、注目を集め店の売上に大きく貢献しシーモアは店にいられることになった。
しかしオードリー・ジュニアはどんどん大きくなり腹減った~と言葉を発し始めるのだった。
どんな映画?
主人公のシーモアはどう見てもモテない系男子、マザコンでおまけにトロいですが基本根はいい人です。
彼は日本人の庭師から変わった植物の種をもらったと言っています。
「グレムリン」でモグワイを買うのも
チャイナタウンの骨董屋でした。
東洋人からもらう物なんてろくなもん
じゃないということでしょうか。
花屋の娘のオードリーは天然系ですが
おおむねシーモアに好意的。
へんてこな植物にオードリー・ジュニアと名づけられ大喜びです。
水をあげようとするシーモアがうっかり
怪我した指から出た血をオードリー・ジュニアに垂らしてしまいます。
するとオードリー・ジュニアはみるみる成長し腹減った~としゃべり始めます。
巨大化したオードリー・ジュニアに人が集まり大喜びの店主。しかし巨大化するに連れどんどん血を欲しがるオードリー・ジュニアに困り果て、街をさまようシーモアが空き瓶めがけて石を投げると…
スタッフ・キャスト
低予算映画界の王様ロジャー・コーマンが二日と一晩で撮り上げたものです。コーマン監督は早撮りと前作のセットや契約が残った俳優を使った作品作りで、赤字を出したことがないと言うツワモノ。そのほとんどがB級映画ですが、監督及びプロデュースして関わった作品の多いこと、多いこと。
1982年にミュージカル化されたことにより、日本でも知られるようになったとのこと。
劇場未公開でしたが、TV放映されました。わたくしも初見は深夜にTVで観ました。
この映画のお得なところは
若き日のジャック・ニコルソンが観られることです!
歯医者に来るマゾの患者です。
歯をぼろぼろにされて大喜びです。
最近めっきりお見かけしなくなったジャック・ニコルソンですが、売れていない若い頃、ロジャー・コーマン組でした。
2011年のドキュメンタリー映画「コーマン帝国」でも当時のことをインタビューで答えています。
ジョナサン・ヘイズはロジャー・コーマン監督作品の常連中の常連俳優。
微妙な美人のジャッキー・ジョーゼフは1984年のジョー・ダンテの映画「グレムリン」にも出演していて、これまた出演している歯医者役のディック・ミラーの妻役でした。
歯医者役のディック・ミラーは1959年の同じくロジャー・コーマン監督の映画「血のバケツ」で主人公を演じていました。ほぼ同じようなプロットですが「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」の方がよりコメディ・タッチで描かれています。ディック・ミラーはコーマン映画の常連ですが、コーマン組のジョー・ダンテ監督作品の常連でもあります。
変人ばっかりで楽しい、いえ悲しい映画です♪
まとめ
変な植物に出会って地獄行き。
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