幽霊は嘘つき「ヘルハウス」

怪奇

お化け屋敷は得意です!

[原題]THE LEGEND OF HELL HOUSE
[製作年]1973[製作国]イギリス・アメリカ
[日本公開]1974
[監督]ジョン・ハフ
[原作・脚本]リチャード・マシスン
「地獄の家」
[製作]アルバート・フェネル/ノーマン・T・ハーマン
[製作総指揮]ジェームズ・H・ニコルソン
[撮影]アラン・ヒューム
[音楽]ブライアン・ホゾソン/デライア・ダービシャー
[上映時間]94

主な登場人物

ベンジャミン・フランクリン・フィッシャー(ロディ・マクドウォール):
物理霊媒。前回行われた20年前の調査団の唯一の生き残り。霊媒自体に消極的。

フローレンス・タナー(パメラ・フランクリン):
若い女性心理霊媒師。屋敷に取り憑く悪霊はベラスコの霊だと主張し、バレットと対立する。

その他の登場人物

アン・バレット(ゲイル・ハニカット):ライオネルの妻
ライオネル・バレット(クライヴ・レヴィル):物理学者。装置で霊を封印しようと試みる。
ルドルフ・ドゥイッチ(ローランド・カルヴァー):依頼主の億万長者、ベラスコ邸を買取る
ハンレー(ピーター・ボウルズ)
エメリック・ベラスコ(マイケル・ガフ):元家主

あらすじ

物理学者のバレットは妻を帯同し、「ヘルハウス(地獄屋敷)」と噂されるベラスコ邸で霊魂の存在を確かめて欲しいと、現在の持ち主から10万ポンドの報酬で依頼を受ける。他に依頼を受けた霊能者の若い女性フローレンス・タナーと、前回の調査でも加わったことのある霊媒師フィシャーも加わるという。そして容赦なく、1週間で回答を出せと言われる。バレットは妻に今回の調査は極めて危険で、今まで2回の調査で8人が死にただ1人の生き残りがフィッシャーだったが、今は頭がおかしくなっているという。そんな場所に妻を連れていけないと言うバレットだったが、妻のアンはいつでも一緒だと笑った。12月20日月曜午前9時、バレット、フィッシャー、フローレンスを乗せた車が屋敷に到着した。係は24日の5時に迎えをよこすと言い、バレットに屋敷の鍵を渡した。午前11時47分、バレットの妻アンを含む4人が屋敷の中に入った。午前中なのに夜中のような不気味さだった。屋敷の中に入ると、なかなか豪華な装飾に驚かされていると、バレットが元の持ち主であったベラスコはかなりの遺産を残して死んだと述べる。するとフィッシャーは死んだ?自分はこの家の中で襲われたと話す。奥に礼拝堂があることに気づき、扉を開けるとフローレンスは何かを感じ自分は中に入れないという。3人で中にはいり戻ってくるとフローレンスの姿はなく、探すと声がしたのでと言い彼女はレコードを回した。レコードから、自分は姿なきホストだ探し物が見つかるように祈るここに必ずあると言って切れた。午後6時42分、食事を終え4人でお茶を飲みながら、バレットはフィッシャーにベラスコのことを尋ねる。この家は1919年完成し、ベラスコは1879年の生まれで、風貌は悪魔のように恐ろしく2メートルを超えるような大男だったという。ベラスコの2番目の妻が1927年にこの部屋で自殺したとのこと。また、1929年に客の親族が訪れるとそこには、滞在していたという27人の遺体が残されておりベラスコは消えていたのだという。フローレンスは降霊をしたいと述べ、バレットは同意した。8時46分霊媒を始めたフローレンスは、若い男の姿があると指さしたのち男が乗り移ったような声になり「お前たち何しにここに来た、早く出ていけ、さもなくばみんな殺す!」と言い放ち、瓶が揺れポルターガイスト現象が起こった。

どんな映画?

「地球最後の男」の原作者としても著名なアメリカ合衆国のSF作家リチャード・マシスン原作の「地獄の家」を、イギリス出身の映画監督ジョン・ハフが映画化。イギリス生まれでハリウッドで長年活躍したロディ・マクドウォールと、こちらも子役出身のパメラ・フランクリンが出演しております。

イギリスの大富豪
ドゥイッチが購入したのは
最恐お化け屋敷と言われている
ベラスコ邸!
ドゥイッチは大金を払うので
物理学者のバレット
20年前の調査で雄一の生き残りの
フィッシャー
若手美人霊媒師のフローレンスに
調査を依頼。

この3人にバレットの妻も加わり
4人でベラスコ邸に潜入!
屋敷に入った途端
霊的な物を感じるフローレンス。
心理霊媒の彼女は
早速霊と交信することを
申し出ます。

降霊術を始めると
フローレンスに何かが
乗り移ったようになり
男のような声で
「ここから出ていけ!
さもなければ皆殺しだ!」と
その後それぞれの部屋で
就寝しようとしますが

フローレンスは部屋に
何かが入ってくるのを感じます。
誰なの?
と霊を感じ取るフローレンス

あなたはダニエル・ベラスコね!!

と霊の正体に気づくのですが…

地獄屋敷に潜入するフローレンス、フィッシャー、バレット夫妻

この映画、個人的には映画の内容がどうとかより、パメラ・フランクリンが可愛い!若手女流霊媒師という役所なのですが、ロスゴリ系の衣装がまた似合うんですわ。 このパメラ・フランクリンが演じたフローレンスが、心理霊媒を得意とする霊媒師で、心理霊媒とは何を指すのかというと、彼女が映画の中でも実施しているのですが、降霊術で死者と交信することだそう。それとは別にロディ・マクドウォール演じるフィッシャーが物理霊媒師に当たるとのこと。物理霊媒は物を動かしたりとする人物のことを指すそうですが、映画の中で物理霊媒のフィッシャーが何をしたかというとー特にないです。 物理霊媒とかは関係なく、結局推理で解決というお話。

映画自体の評価はなかなか良く、ジョン・ハフ監督の代表作の一つとなっております。 お化け屋敷に挑む4人組という設定は、ロバート・ワイズ監督の「たたり」(1963年)と似ていますが、「ヘルハウス」の方が直接的な怪奇現象が起こります。そしてエロく仕上げており、呪いの正体にも腰が抜けます。

スタッフ・キャスト

監督はイギリス・ロンドン出身の映画監督ジョン・ハフ。テレビドラマ監督から、1970年にフィルム・ノワール「窓」(1949年)のリメイク版に当たる「小さな目撃者」を監督。この映画はこの後に出演する「小さな恋のメロディ」(1971年)の子役で有名になったマーク・レスターがご出演されていることでも知られています。この映画が好感触で、続いてハマーフィルムの「ドラキュラ血のしたたり」(1971年)を監督。その後ハリウッドでは、ピーター・フォンダ主演のアクション映画「ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー」(1974年)監督。この映画はアメリカンニューシネマの異色作として、ラストの衝撃がカルト化されています。また、ディズニー映画の「星の国から来た仲間」(1975年)、「続・星の国から来た仲間」(1978年)を監督。1980年にはベティ・デイヴィス主演で、ディズニーしては珍しい恐怖映画「呪われた森」を監督されています。個人的には、ホラー映画?恐怖映画?ギャグ?の「アメリカン・ゴシック」(1988年)が面白くて好きですネ。

科学者のバレットを演じたのは、ニュージーランド出身英国で活躍した俳優クライヴ・レヴィル。シェイクスピア俳優として活躍した後、テレビ界映画界に進出。1965年にオットー・プレミンジャー監督のミステリー映画「バニー・レークは行方不明」で、捜査官として登場。アメリカ映画にも進出し、1966年のショーン・コネリー主演お映画「素晴らしき男」に出演。また、イギリスで「世界殺人公社」(1969年)、ビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険」(1970年)、フランスでロベール・アンリコ監督の「ラムの大通り」(1971年)、ビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモン主演のラブコメ「お熱い夜をあなたに」(1972年)などに出演し脇役ながらも徐々に重要な役回りを演じています。また、「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」(1980年)では、皇帝の声を担当していることでも知られているお方です。

色情霊に取り憑かれるバレットの妻を演じたのは、アメリカ合衆国出身の女優ゲイル・ハニカット。1966年にロジャー・コーマン監督、ポーター・フォンダ主演の「ワイルド・エンジェル」に出演。その後もジョン・ギラーミン監督の探偵サスペンス「野良犬の罠」(1967年)、マイケル・サラザンが主演した猫サスペンス映画「猫」(1969年)や、ジェームズ・ガーナー版フィリップ・マーロウの「かわいい女」(1969年)はハリウッド女優役を演じています。当時の夫だったイングランド出身の俳優デヴィッド・ヘミングスと共にイギリスへ。お二人は「ポンペイ殺人事件」(1970年)で共演されています。その後もイギリスを中心に活躍されました。

まとめ

幽霊退治で地獄行き

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