アンジェリーナ・ジョリーは出てきません。
[原題]The Changeling
[製作年]1980[製作国]カナダ
[日本公開]1980
[監督]ピーター・メダック
[脚本]ウィリアム・グレイ他
[撮影]ジョン・コキロン
[上映時間]107
主な登場人物
ジョン・ラッセル(ジョージ・C・スコット):
音楽家。自動車事故で妻と娘を亡くしている。心機一転引っ越すことに。
クレア・ノーマン(トリッシュ・ヴァン・ディーヴァー):
歴史保存協会の職員。何かとジョンの世話をやく。
その他の登場人物
ジョセフ・カーマイケル(メルヴィン・ダグラス): 上院議員
ジョアンナ(ジーン・マーシュ): ジョンの妻
ペンバートン教授(バリー・モース): ジョンの友人
ノーマン夫人(マデレーン・シャーウッド): クレアの母
デ・ウィット(ジョン・コリコス):警部
あらすじ
音楽家であり大学でも教鞭に立つジョンは妻子を車に轢かれ亡くす。心機一転シアトルに転居したジョンは友人の紹介で歴史保存協会のクレアから屋敷を斡旋してもらう。気兼ねなくピアノを弾くためだ。古い屋敷を気に入り住み始めたジョンだったがドーンドーンという怪奇な物音に悩まされる。夜中水道の水が出しっ放しになっており声のする方に上がって行くと、浴室の水も出て水面に子供が映り込んだ。協会を訪れたジョンだがクレアもずっと空き家で過去のことはわからないという。協会のオバハンのミミはあの家は人が住むのに相応しく無いと話す。ジョンが屋敷に戻ると屋根裏部屋の窓から物が投げられ窓が割れた。ジョンはその部屋のドアをこじ開けるとそこにはノートが置かれ、1909年C.S.Bと書かれていた。蜘蛛の巣だらけになったいたオルゴールを開けるとジョンが作曲したメロディが流れた。クレアを呼びジョンが録音したテープとオルゴールを聞かせ、ジョンはこの家には必ず何かあると話す。協会に行って以前の居住者を調べ始めた。協会もおばさんのミミに聞くと、バーナードと言う医者と娘と息子がいたと言う。ジョンとクレアは新聞社に行き、過去の記事を調べる。そこにはバーナード家のコーラという娘が事故に遭い亡くなった載っていた。自分の娘と同じく車の事故で死んだ娘とどんな関係があるのか、自分に何を訴えたいのか、ジョンはさらに気になっていた。
どんな映画?
タイトルのチェンジリングは
“取り替え子”の意味だそう。
ヨーロッパでは人間の子供を連れ去った後、かわりに妖精の子供が置いていかれるという言い伝えがあるそうです。
2008年のアンジェリーナ・ジョリー主演、クリント・イーストウッド監督の映画「チェンジリング」でも同じ意味で使われているタイトルですが、こちらの映画は1920年代に起こった実在の事件を元にした作品です。
著名な作曲家であるジョンは
目の前で同時に妻とローティーンの娘を失うという
悲劇に見舞われます。
それから4ヶ月
妻子との思い出が残る屋敷をひきはらい
シアトルに向かったジョン。
そこで歴史保存協会のクレアを紹介されます。
クレアはジョンにとある豪邸を紹介します。
その豪邸は12年前から誰も住んでおらす、協会が管理しているという物件でしたが、ジョンは気に入り整備して住むことに。
協会の理事にはカーマイケル上院議員がいました。
落ち着きを取り戻したかと思われた
ジョンの生活ですが
屋敷でラップ音や扉が勝手に開いたりと
ポールたーガイスト現象に悩まされることに
この家で何かあったに違いない!
ジョンはクレアと共に屋敷の謎に迫る中
昔この屋敷の7歳の娘が車に跳ねられて
亡くなっていると過去の新聞で知ることになる。
ジョンは同じくトラックで跳ねられて亡くなった娘を思い出さずにはいられなかった。
カーマイケル財団が所有するチェスマン・ハウスと呼ばれるすんごい屋敷。
この家で昔事件があったのでは?というよくある幽霊屋敷もの。その幽霊が誰なのかという謎に迫るのですが、この子供の幽霊がとにかくわがまま。やれーやれーと暴れまくります。特に何のメリットも無いのですが奔走する主人公ジョン。
巻き込まれがたホラーですが、家の床下から井戸が出てくるあたり1998年のJホラー「リング」を彷彿とさせますね〜
スタッフ・キャスト
ハンガリー出身の監督ピーター・メダックは主にテレビドラマを中心に活躍していますが、1993年の映画「蜘蛛女」ではレナ・オリンが強烈なキャラクターの女殺し屋を演じ独特なインパクトのある作品でした。
強面のジョージ・C・スコットは普段から悪役、もしくはヒール役が多いですが、この映画では妻子を亡くし悲嘆に暮れる音楽家を演じております。その演技は若い頃からお墨付きで1959年のオットー・プレミンジャー監督の「或る殺人」、1961年のロバート・ロッセン監督の「ハスラー」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。1970年には「パットン大戦車軍団」でアカデミー賞主演男優賞を受賞しましたが辞退しています。ジャンルを問わず様々な映画に出演し、スタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情ほにゃらら〜」(1963年)や1975年の「ヒンデンブルグ」など印象に残る役を演じています。
ジョンを気にかけるクレアを演じるトリッシュ・ヴァン・ディヴァーはジョージ・C・スコットと結婚後、チャールズ・ブロンソンとジル・アイアランドよろしく彼の作品に度々登場していました。
まとめ
わがまま幽霊で地獄行き
コメント