芸能人に似せて整形するのって
結構ありそうですね。
[原題]L.A.Confidential
[製作年]1997[製作国]アメリカ
[日本公開]1998
[監督・脚本・製作]カーティス・ハンソン
[脚本・製作]ブライアン・ヘルゲランド
[原作]ジェイムズ・エルロイ
[撮影]ダンテ・スピノッティ
[編集]ピーター・ホーネス
[音楽]ジェリー・ゴールドスミス
[上映時間]138
主な登場人物
ジャック・ヴィンセンス(ケヴィン・スペイシー):
いい加減で目立ちたがり屋のロス市警の悪徳巡査部長。
パド・ホワイト(ラッセル・クロウ):
ロス市警の巡査。カッとなりやすく暴力的だが正義感が強く男気がある。捜査中知り合ったリンに惹かれる。
その他の登場人物
エド・エクスリー(ガイ・ピアース): 若き警部補。
リン・ブラッケン(キム・ベイシンガー):女優のヴェロニカ・レイクに似せた売春婦。
ダドリー・スミス(ジェームズ・クロムウェル):上官。卑劣な一面も。
シド・ハッジェンズ(ダニー・デヴィート):特ダネ誌「ハッシュ・ハッシュ」の編集者。
ピアース・モアハウス・パチェット(デヴィッド・ストラザーン)
エリス・ローウ(ロン・リフキン):地方検事。
マット・レイノルズ(サイモン・ベイカー)
ミッキー・C・コーエン(ポール・ギルフォイル):ロスの大物ギャング。
ラナ・ターナー(ブレンダ・バーキ):人気映画女優。
あらすじ
1950年台のロサンゼルスは快適な気候に手頃な土地、映画スターにもなれるかもといいイメージを植え付けて売り出し、「名誉のバッジ」というドラマでは、ロス市警が悪を一掃するというものだった。しかし、一見平和なロス市内だったが、実際にはミッキー・C・コーエンという悪の親玉が存在していた。悪の枢軸を逮捕すべくロス警察が乗り込んだが、罪状は脱税とカポネの二番煎じに甘んじてしまったとゴシップ紙のシドは書き立てた。クリスマスで賑わうロサンゼルスの街。パド・ホワイトは曲がったことが嫌いな巡査、巡査部長のジャック・ヴィンセンスはドラマのモデルにもなっている目立ちたがりやでマスコミをうまく利用するタイプ。伝説の刑事を父に持つ若き巡査部長エド・エクスリー、警部補昇進試験ではトップだったエドはあえて刑事局を希望した。酒店にいたパドは入ってきたマントの女に目を奪われ、声を掛けた。彼女はすぐに刑事だとわかっていた。店を出たパドは車の中にいる女が鼻にガーゼを当てているのを見て、運転の男を外に出して問い詰める。殴られたと思っていたパドに後ろからマントの女がやって来て問題ないと言う。ヴィンセンスはゴシップ紙のシドとカメラマンの前でスターを堂々と逮捕。証拠品を回収するため入った家の中で「ユリの花」というカードを見つける。逮捕したメキシコ人と警官との乱闘事件が起こりスキャンダルになってしまった。警察上層部は尋問を行うが、パドは仲間を裏切れないと何も証言しない。次にエドだが彼は30歳で警部補に昇格、刑事局に移動になった。エドは昇進しパドは免職になった。パドはダドリーの口利きにより殺人課に席を置くことに。コーエンの手下が襲撃され殺害され、それを皮切りに麻薬担当幹部も殺され、何者かに麻薬を奪われた。エドは現場に多数残されているポルノ写真による風紀課の調査を支持。麻薬課を出されたジャックはユリのマークを見て「ユリの花」に電話をかけ女性を1人依頼する。番号から特定できず、シドに売春クラブのことを聞いても知らないと言う。
どんな映画?
ロス出身の小説家ジェイムズ・エルロイの「暗黒のL.A」4部作の中の3作目の映画化になります。
1997年のヒット作で、第70回アカデミー賞でキム・ベイシンガーが助演女優賞を受賞、その他脚色賞を受賞しています。同年にジェームズ・キャメロン監督の怪物映画「タイタニック」があったため、アカデミー賞総ナメとはいかなかったですが非常に評価が高い作品です。
「コンフィデンシャル」は1950年代から実在していた有名ゴシップ雑誌です。ハリウッドスターたちのスキャンダラスな私生活を暴き大衆の人気を得ていました。
この雑誌をモデルに映画の中で登場するのが「ハッシュ・ハッシュ」
「ハッシュ・ハッシュ」は
ロサンゼルス良いとこ一度はおいで~と書き立てますが
裏ではギャングが暗躍しています。
そこで悪党を一掃しようとロス市警は実在の大物ギャング
ミッキー・コーエンを脱税容疑で逮捕。
ところが次のボスの座をめぐってギャングたちが血みどろの抗争をはじめます。
ロス市警の刑事
パドは女に対する暴力をこよなく嫌い暴力で制す肉弾派。
巡査部長のジャックは人気テレビドラマ「名誉のバッジ」のモデルとされているがその実ゴシップしに情報を垂れ込む悪徳警官。
若きエリート刑事エドは伝説的な父親を後を追って警官に。
クリスマスの夜。
パドは酒屋で黒いマントを被り
何となくミステリアスな女リンに
出会うのですが…
1951年にロサンゼルス警察で警官が民間人に暴行した事件「血のクリスマス事件」を背景にロス市警(L.A.P.D.)内部の腐敗とそれに関わる警官の人間模様を描いております。
クレジットは、最近諸事情によりお見かけしないケヴィン・スペイシーの方が上ですが、ストーリーの実質的主人公はラッセル・クロウ演じるパドとガイ・ピアース演じる若き警部補のエドの二人になります。
当時アメリカ合衆国出身でないガイ・ピアースとラッセル・クロウはあまり知られておらず知名度が高いケヴィン・スペイシーが上になっています。スペイシーはすでに1995年に「ユージュアル・サスペクツ」でアカデミー賞助演男優賞を獲得、同年の「セブン」では最高の悪役を演じ、1999年の「アメリカン・ビューティー」ではアカデミー賞主演男優賞を獲得している実力派。
一方でこの映画はガイ・ピアースとラッセル・クロウの出世作となりました。
リンが似せているているヴェロニカ・レイクは右目を髪で隠すスタイルルで1940年代にファムファタールとして活躍した女優。数少ない出演作の中でもグレアム・グリーン原作の「拳銃貸します」(1942年)やレイモンド・チャンドラー原作の「青い戦慄」など名作フィルム・ノワールで知られています。
「暗黒のL.A」4部作の中の1作目「ブラック・ダリア」は2006年にブライアン・デ・パルマ監督で映画化されております。
スタッフ・キャスト
監督は脚本家としてもよく知られていたカーティス・ハンソン。アメリカ合衆国出身でハリウッドで活躍。1970年にダニエル・ホラー監督の「H・P・ラヴクラフトのダンウィッチの怪」脚本を担当、その後エリオット・グールドが主演したサスペンス映画「サイレント・パートナー」(1978年)、サミュエル・フラー監督の「ホワイト・ドッグ」(1982年)などの脚本でも知られています。また監督としては、レベッカ・デモーネイを主演に起用したサイコスリラー映画「ゆりかごを揺らす手」(1992年)、メリル・ストリープが主演した「激流」(1994年)、エミネムの映画「8 Mile」(2002年)の監督としてもよく知られています。
脚本を担当したブライアン・ヘルゲランドは2003年のクリント・イーストウッド監督の「ミスティック・リバー」の脚本家としても知られております。またメル・ギブソン主演で「悪党パーカー/人狩り」を映画化した「ペイバック」(1999年)や故・ヒース・レジャーが主演したホラー映画「悪霊喰」(2003年)などの監督もしております。この映画ではアカデミー賞脚色賞を受賞しています。
パドを演じたラッセル・クロウはニュージーランド出身で今やハリウッドを代表する俳優の一人。丸っこい顔ながらも男らしい風貌で1995年のサム・ライミ監督のトンデモ西部劇「クイック&デッド」でハリウッドデビュー。「L.A.コンフィデンシャス」の演技で注目され、1999年のマイケル・マン監督の社会派映画「インサイダー」で初主演しアカデミー賞主演男優賞にノミネート。翌年のリドリー・スコット監督のヒット作「グラディエーター」(2000年)で剣闘士を演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得。また、2001年に実在の人物を演じた「ビューティフル・マインド」の演技が高く評価されました。最近が監督業やプロデューサー業など幅広く活躍されています。
エドを演じたガイ・ピアースはイギリス生まれのオーストラリア育ち。1994年にオーストラリア映画の「プリシラ」で若いゲイを演じて注目され、この映画に出演。2000年にはクリストファー・ノーラン監督のカルト映画「メメント」に主演しています。現在まで多くの映画に出演しております。
ベテラン俳優ジェームズ・クロムウェルは映画監督ジョン・クロムウェルの息子。2メートルを超える高身長で父親役、神父や牧師、判事など厳格な役が似合う俳優さんです。
まとめ
整形で地獄行き
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