第一志望の大学ではなく
全然考えてなかった大学に
とりあえず入ったのですがー
良かったです。
[原題]The V.I.P.s
[製作年]1963[製作国]イギリス
[日本公開]1963
[監督]アンソニー・アスキス
[脚本]テレンス・ラティガン
[製作]アナトール・デ・グランワルド
[撮影]ジャック・ヒルデヤード
[編集]フランク・クラーク
[音楽]ミクロス・ローザ
[上映時間]119
主な登場人物
フランシス・アンドロス(エリザベス・テイラー):
ポールの妻。仕事ばかりのポールに愛想を尽かし、旅行と言ってマークと駆け落ちしようとしている。
ポール・アンドロス(リチャード・バートン):
大物実業家。妻を心から愛してはいるが、仕事の忙しさもありうまく表現できないでいる。
その他の登場人物
マーク・シャンセル(ルイ・ジュールダン):賭博師、フランシスの愛人
レス・マングラム(ロッド・テイラー):マングラム・トラクターの社長。会社が買収の危機に瀕している。
ミス・ミード(マギー・スミス):マングラムの秘書
マックス・ブーダ(オーソン・ウェルズ):大物映画監督
グロリア・グリッティ(エルザ・マルティネッリ):ブーダ監督の恋人の女優
ブライトン侯爵夫人(マーガレット・ラザフォード):所有の城の維持の為仕事をしている。
空港監督官(マイケル・ホーダーン)
サンダース(リチャード・ワッティス):空港の接客係
ジョスリン(ロナルド・フレーザー):空港の男性職員
ミルバンク中佐(デニス・プライス):元軍人のポールの部下
ジョン・コバーン(ロバート・クート):ギャンブル好きの金持ち
ミス・ポッター(ジョアン・ベンハム):VIPルームのグランドホステス
ミリアム・マーシャル(リンダ・クリスチャン):マングラムの恋人
シュワルツバッカー(マーティン・ミラー):ブーダ監督の経理担当
あらすじ
大物映画監督ブーダが、女優兼恋人のグロリアを連れて、ロンドンのヒースロー空港に到着するや否や、記者達に囲まれた。BOACの接客係のサンダースは、職員のジョスリンに今日のVIPリストを渡し、特にアンドロス夫人は丁重に扱うように指示した。アンドロス夫人はミルバンク中佐が手配したヘリで空港に到着するという。サンダースはブーダ監督の接客に当たり、VIPルームに誘導した。ブーダ監督はシュワルツバッカーに経理を任せっきりにし、自作の興行収入の話しをしながらVIPルームに入って行った。搭乗口では老婦人が搭乗名簿に名前がないと困惑していた。するとサンダースがブライトン公爵夫人のフライト便を告げ、ことなきを得た。公爵夫人はミス・ポッターの案内でVIPラウンジへ向かった。夫人はマイアミのホテルの渉外部長補佐の仕事に向かうというのだが、夫人は広大な屋敷の維持の為に働かなければいけないと言う。ヘリが到着し、大物実業家アンドロスとその美しい夫人フランシスが車で空港に向かった。車の中でアンドロスは、10日間ジャマイカに行く妻にブレスレットの贈り物をした。裏には刻印がしてあると聞いた、フランシスは何故だか涙ぐんだ。空港に到着するとアンドロスはロビーにマークが座っているのを見つける。声をかけるとマークは、ニューヨークに行くという。アンドロスはそれなら途中まで妻と隣でと話すと、フランシスは自分は寝たいからとあえて断った。アンドロスはフランシスにあの男は、ケチなギャンブラーだが面白い男だと話しながらVIPルームに向かう。VIPルームに秘書のミス・ミードを連れて社長のマングラムが入ろうとすると、呼び止められてしまう。サンダースはこっそり秘書に彼の身分を確認すると、マングラム・トラクター社の社長だと話す。マングラムは、他社からの買収の危機にあった為資金の調達の為ニューヨークに向かう手筈だった。一方アンドロスは、妻を見送って自分は会議に向かった。フランシスはVIPルームを出て、マークと合流。マークに、金持ちでギャンブル好きのコバーンが声をかけ、フランシスを紹介してもらった。雑誌などで有名だったフランシスに、実物も美しいと賞賛した。人目を避けたいと言うフランシスに、マークはこれからずっと一緒じゃないか人目を憚ることはないと話す。二人はアンドロスを置いて駆け落ちしようとしていた。
どんな映画?
イギリスの映画監督アンソニー・アスキスとコンビで知られる劇作家テレンス・ラティガン脚本の、豪華キャストのグランド・ホテル形式映画です。主要なキャストに当時実際に夫婦であったエリザベス・テイラーとリチャード・バートンが名を連ねています。
ロンドン ヒースロー空港
VIPラウンジでは今日も
有名映画監督や貴族
会社社長などのセレブたちが
飛行機の搭乗待ち
その日の目玉は
経済界の大物アンドロスの妻
ヘリで到着した
アンドロス夫妻は
車で空港に移動
妻のフランシスは一人で
ジャマイカ旅行の予定
いつも忙しいアンドロスは
彼女に高価なプレゼントを
渡します。
表面的には喜ぶフランシスでしたが
いつもくれるプレゼントは
夫が選んでいるのではなく
友人の中佐が選んだものだと
知っています。
空港に入ると
ギャンブラーでいい加減な男
マーク・シャンセルがいます。
アンドロスが声をかけると
フランシスはそっけない態度。
VIPルームでフランシスを
見送ったアンドロスは
自らの会社の会議に向かいます。
フランシスはすぐさま
VIPラウンジを出て
マークと合流します。
実はフランシスとマークは
二人で駆け落ちを計画
していたのです。
それぞれの思惑でいるVIPたちに
霧のため飛行機の出発が
1時間遅れると知らせが入るのですが…
フランシスを止めようと揉み合うアンドロス。フランシスは、鏡に手を打ちつけて出血。
監督のアンソニー・アスキスは、劇作家のテレンス・ラティガンとのコンビで知られ、ラティガン原作の作品を多く映画化しております。この映画もその中の一本でラティガンがオリジナル脚本を担当しています。 この映画は、ヴィヴィアン・リーが当時の夫であったローレンス・オリヴィエとの間に起こった予期せぬ出来事を元に脚本のテレンス・ラティガンが創作した映画とされています。 原題が「The V.I.P.s」となっており、エリザベス・テイラーとリチャード・バートン夫妻の物語を主軸に、イギリスの税金が高杉だと悩む映画監督に実際の映画監督のオーソン・ウェルズ、会社が人手に渡りそうで八方塞がりの社長にロッド・テイラー、その秘書にマギー・スミス、古びた城の維持に出稼ぎを余儀なくされている老侯爵夫人にマーガレット・ラザフォードなど豪華キャストのグランド・ホテル形式で、空港のVIPラウンジに集まる人々のそれぞれの人間模様で進行されています。
この映画見てると、経済界の大物役を演じているリチャード・バートンが、エリザベス・テイラーの前で情けなく足元に齧り付かんばかりに愛を乞う姿は
美人ってすごい!
って一言に尽きます。
ただ、地味ーな役回りのマギー・スミス演じるミス・ミードの一途な愛情にもジーンときます。 相手役の社長マングラムを演じたのは、この映画と同年にアルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」にも出演していたオーストラリア出身の俳優ロッド・テイラーです。
また、この映画では、第36回アカデミー賞でマーガレット・ラザフォードが助演女優賞を獲得しています。
スタッフ・キャスト
監督はイギリスの巨匠の一人アンソニー・アスキス。イギリスの首相だったハーバート・ヘンリー・アスキスの末子に当たる特権階級出身。1938年にジョージ・バーナード・ショウの戯曲「ピグマリオン」を映画化。この映画は後に「マイ・フェア・レディ」(1964年)としてオードリー・ヘプバーン主演で再映画化されています。1940年にテレンス・ラティガンの戯曲「涙のないフランス語」を映画化。テレンス・ラティガンとはその後15年コンビが続きます。1952年にオスカー・ワイルドの戯曲「まじめが肝心」、1960年に再びバーナード・ショウの戯曲「求むハズ」を監督。「予期せぬ出来事」の翌年には豪華キャストでのオムニバス映画「黄色いロールス・ロイス」(1964年)を監督されています。
大きめの顔とシャクレ顎の、一度見たら忘れない風貌のブライトン侯爵夫人を演じたのは、イギリスの女優マーガレット・ラザフォード。活動初期は主に舞台で活躍し、映画デビューは遅めでとても美人とは言えなが愛嬌のある風貌で濃いキャラと得意とし、1945年のデヴィッド・リーン監督のコメディ映画「陽気な幽霊」では霊媒師を演じて、インパクト大でした。1952年にアンソニー・アスキス監督、オスカー・ワイルド原作の「まじめが肝心」で、家庭教師のプリズム女史を演じています。ちなみに演劇版では1947年にグウェンドレン夫人を演じています。1961年からアガサ・クリスティ原作の人気シリーズ、ミス・マープルのミス・マープルを演じており、「夜行列車の殺人」(原作「パディントン発4時50分」)、「寄宿舎の殺人」(原作ポアロ「葬儀を終えて」)、「最も卑劣な殺人」(原作ポワロ「マギンティ夫人は死んだ」)、「船上の殺人」(原作オリジナル)に出演。特にオリジナルの「船上の殺人」では、サーベルによる剣戟アクションを披露されております。ミス・マープルを最初に演じた女優として知られています。この映画での共演がきっかけかどうかわかりませんが、1966年のオーソン・ウェルズ監督の「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」に出演されています。ちょっとこの映画のオチ部分に通じていて面白いです。1967年のチャールズ・チャップリン監督の「伯爵夫人」が最後の映画出演となりました。
まとめ
思わぬ予定変更で男は地獄行き
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