念力でタイムスリップ「ある日どこかで」

ドラマ

一目惚れは幸福の始まりでしょうか?
それとも不幸の始まりなんでしょうか?

[原題]Somewhere in Time
[製作年]1980[製作国]アメリカ
[日本公開]1981
[監督]ヤノット・シュワルツ
[原作・脚本]リチャード・マシスン
    “Bid Time Return”の改作脚本版
[音楽]ジョン・バリー
[上映時間]106

主な登場人物

リチャード・コリアー(クリストファー・リーヴ):
若手劇作家。学生の頃ある老女から謎の言葉と懐中時計を渡される。

エリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア):
かつての名高い舞台女優。現代では老女。

その他の登場人物

ロビンソン(クリストファー・プラマー): エリーズのマネージャー
ローラ(テレサ・ライト): エリーズの家政婦
マッケナ(スーザン・フレンチ): 晩年のエリーズ

あらすじ

1972年ミルフィールド大学の、リチャードは学生演劇の脚本で脚光を浴びていた。その劇場に老婦人が現れ、リチャードに懐中時計を手渡し「戻ってきて」と言い、姿を消す。その夜、老女は「すばらしき春(Too much spring)」というリチャード・コリアー作の台本を胸に息を引き取った。8年後リチャードは脚本家になっていたがスランプに陥り、旅行に出ることにした。グランド・ホテルを訪れたリチャードは、1910年からここにいるという老ホテルマンのアーサーに案内され117号の部屋を借りる。そこで夕食の時間をつぶす為訪れたホテルの歴史ホールの壁にかけられていた女性の写真に目を奪われる。赤い壁に光りが射したその写真はまばゆいほど輝いていた。老人のホテルマンに彼女の名前を尋ねると彼女は女優のエリーズ・マッケナだと教えてくれる。すっかり彼女に夢中になってしまったリチャードは図書館でマッケナのことを調べ始めた。晩年の彼女の写真を見て、あの時大学に訪れた老女だと気づく。すぐさま彼女の屋敷に向かうと、家政婦のローラが出て彼女が渡した時計を見るとリチャードを部屋に入れた。展示用に保管してあったエリーズの遺品を眺めていると本棚にフィニーという哲学の教授が書いた「時を超える旅」という本が愛読書だったという。テーブルの上に飾ってあったホテル型のオルゴールからリチャードの一番好きなラフマニノフの曲が流れてきた。リチャードはフィニー教授に会いに行き、タイムスリップは可能かと尋ねる。すると教授は強い自己催眠により過去を訪れることができたと告白する。過去への滞在を可能にさせるには現代のものを一切排除することが必要ではないかと語る。早速リチャードは服や金を1912年に合わせて購入し、テープに録音した自分の声によって自己暗示を試みるがうまくいかな。歴史ホールにあった、宿泊名簿で思いつき屋根裏から1912年当時のものをみつけ、自分の名前が記入されているのを確認する。ベッドに横になりリチャードが目を覚ますとそこは1912年のホテルの部屋になっていた。そこには1912年当時のエリーズが下着姿でおり、ロビンソンが入ってきたところをすかさず抜け出すと、ロビーで五歳のアーサーに出会う。

どんな映画?

とにかく美しい映像にため息が出ます。
そして主演の二人が若く美しいこと!!
SF(?)ラブロマンス映画です。

大学生のリチャードは見知らぬ老女から懐中時計を渡され
「戻ってきて」
と言われます。

特に気に留めず8年が経ち、気分転換の為訪れたホテルで
運命的な出会いを果たします。

当時そのホテルの舞台で演じられていた演劇の資料館に何気なく入ったリチャードは
まばゆい光に照らされるエリーズの写真に魅了されたのです。

一目惚れでしたー
調べるうちにもしかしたらこのエリーズはかつて自分に会いにきた老女ではないかと気づきます。

タイムスリップして若き日のエリーズに会いたい!
果敢にも挑戦するリチャード。
そして何と!!

成功します!?

そして念願の若き日のルイーズと出会うのですが…

リチャードが好きで口ずさんでいるのがラフマニノフの「パガニーニのラプソディー」。この頃まだ発表されていない狂詩曲だったため、エリーズは知りません。

リチャードには若くてイケメンの頃のクリストファー・リーヴ
往年の大女優エリーズ役にはイギリス出身のどことなく気品のある顔立ちで神秘的なオッドアイ(右目が琥珀色、左目がグリーン)のジェーン・シーモア。コスチューム・プレイが似合う女優さんでわたくしが印象深いのが、NHKで放送されていた「ドクタークイン 大西部の女医物語」です!

この映画は公開当時の興行成績はまったく振るわなかったそうですが、その後カルト的な人気を博しているそうです。

雰囲気満点のSFロマンス映画の佳作です!

スタッフ・キャスト

監督のヤノット・シュワルツは「燃える昆虫軍団」とか「スーパーガール」とか珍作がやテレビドラマが多い方ですが、こんな素敵な映画も撮れるんですよ!ってことですよ。

原作者のリチャード・マシスンは「地球最後の男」「激突」「運命のボタン」も原作している有名なSF作家、怪奇小説家としても有名。マシスンがヴァージニアに家族旅行した際、劇場に飾られていた舞台美人女優モード・アダムスの写真を見て着想を得たそうです。

恋敵?のロビンソン役に超ベテラン俳優のカナダ出身のクリストファー・プラマー。1965年の「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐役が有名ですが、2017年のリドリー・スコット監督の「ゲティ家の身代金」でケヴィン・スペイシーの代役としてジャン・ゲティを演じており現在でも性格俳優として活躍中ですね。

家政婦役のテレサ・ライトは1941年に初出演した「偽りの花園」でベディ・デイヴィスの娘役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされる実力派。ヒッチコック監督の「疑惑の影」(1943年)ではヒロインを演じており初期の頃は有名作品に出演し、長く活躍した女優さんでした。

まとめ

写真に一目惚れで過去行き

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